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27歳4ヶ月の日記 2024.06.24

 今日の夕飯は、ネギ塩ソースの厚切りポークソテー、卵と豆腐のお吸い物、ほうれん草の胡麻和え。
 ほうれん草の胡麻和えは、お母さんから教わったレシピでつくっているのに、実家にいた時のあの大好きな味にはどうしてもなってくれない。
 もっと砂糖が効いていた気もするし、醤油が濃かった気もするけれど、どう調整しても記憶の中の味にならない。
 思い出補正が強すぎて、母の胡麻和えも本当はこんな味だったのか。それとも、お母さんにしか使えない特殊能力があるのか。
 次、帰省した時に、ほうれん草の胡麻和えをつくってもらおうかな、とも思うけれど、ご馳走パワーに負けていつも他の物を頼んでしまう。天ぷらとか、もつ鍋とか、唐揚げとか、高菜の油炒めとか。
 思いつくものが、全部胃の負担大なので、どれも消化器官側からのNGが出るようになったらほうれん草の胡麻和えをねだろう。
 それまでどうか、長生きしてね。お母さん。


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