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デキる経営者はどう老眼に向き合ってるの?

私は眼科医という職業柄、老眼で近くが見えなくて不便そうにしている人がいると、とても気になってしまいます。

では、50歳以上で仕事をバリバリしている経営者は、どうしているのか?「近くが見えなさそうにしている」というのはあまり見たことがありません。

そのあたりは興味がありますので、趣味と実益を兼ねて聞いています。

まず日常生活と趣味ではメガネやコンタクトレンズを使い分けている人が多いです。日常生活では遠くから近くまで、疲れず快適に見えるようにしておく。

バリバリの経営者はスポーツなどのアクティブな趣味をする人が多い印象ですが、その趣味に合わせて、サングラス効果のあるメガネや、遠くまではっきり見える度数のコンタクトレンズなど、その用途に合わせて細やかに変更しています。

そして日常では、は大きく分けて4つのパターンになります。

まずひとつめは、累進レンズを使って遠近とも見えるようにする。遠近両用のメガネやコンタクトレンズを使う方法ですね。目が疲れにくいという意味では、眼科医としてはこれが一番おススメの方法です。

2つめは、モノビジョン法、コンタクトレンズで片目を遠く、もう一つの目を近くに合わせる。
コンタクトレンズでモノビジョンにしなくても生まれつきちょうどいいガチャ目の人もいました。

3つめは遠くの見え方をちょっと犠牲にして、近くが快適に見えるようにしている。
車の運転の時など遠くをはっきり見たい時だけメガネをかける。

4つめは遠く重視の見え方にしておいて、近くを見る老眼鏡は頭の上に乗っけておく方法。
あまり見かけませんが、チェーンなどで老眼鏡を首からかけておくという方法もありますね。

どの方法でも、すぐに近くを見えるように工夫しています。

実は今まで、近くを見る時だけ老眼鏡をかけるというのは不便だと感じていたんです。
時々見かける、近くを見るために、バックからメガネケースを出して、蓋を開けて老眼鏡を取り出して、近くを見る。そのタイムラグがとてもじれったく感じていたし、患者さんに聞くと、いざ使いたい時に老眼鏡が近くにないという話も聞くので。
でもオシャレなフレームの老眼鏡を頭の上に乗せておけば、パッと近くも見れる。見た目も悪くない。近くを見る工夫として有効な方法だと思いました。

4つの方法のどれか向いているのかは、その人の目が遠視なのか近視なのか、乱視がどのぐらいあるのかという屈折度数、そして年齢、ライフスタイルによって変わってきます。老眼で近くが見えにくくなっているなどの不便を感じている時には、眼科や眼鏡屋さんなどで相談するのがおススメです。目のプロはいろいろな解決手段を持っていますので。

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