日記2 空の暗さと友人について

おそらくもう会えない友人がいます。
おそらくというのは、また会いたいと思っているからです。
その友人はパニック障害をもっていて、快晴の空が見れませんでした。

──空は楕円形で、その天井に近づくにつれて空の色が暗くなる。自分の目がおかしくなったかもしれない恐怖で、自分は人生で二度と快晴の空を見上げることはできないだろう。


私は今、快晴のたびに空の天井を見上げます。
友人と同じ景色が見たい。
もう会えないけど、あなたがかつて感じた恐怖に近づきたい。
空の天井が昨日より暗く見える今日、友人に近づけた気がして嬉しいのです。

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