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Hulu社員の年末のイッキ見リスト Vol.4

本日はマーケティング部で作品のプロモーションを担当しているHさんのイッキ見リストをご紹介します!

1.フリクリ オルタナ/フリクリ プログレ

© 2018 Production I.G / 東宝

モヤついている高校生・河本カナ。嵐のごとく登場するハル子。その時カナの額にお花が生えた! 煙を吐きながら街をぶっ潰すアイロン。毎日が、毎日毎日続いていくと思っていた…。力を手に入れたカナはアイロンをぶっ飛ばせるのか!?

© 2018 Production I.G / 東宝

ありとあらゆる命題に明確な答えを用意せず、生理的欲動の充足のみをシコシコ満喫し、その日暮らすような説得力ゼロの青少年たち。その中でなんてことない日常を過ごすヘッドフォンの少女ヒドミ。彼女が轢かれた夜、クラスメイトの少年・井出の額から巨大ロボットが出現した! ハル子から分裂したラハルとジンユと出会い、“特別なことなんてない日常”が終わりを告げる―!!!!!

2000年のOVAから18年の時を経てその世界観の中でアップデートされた続編「フリクリ オルタナ」「フリクリ プログレ」は、一見女子グループのほのぼの学園系かと思いきや、突如宇宙からの刺客がやってきて平和な日常を掻き乱すというカオスめなお話です。大きな力に巻き込まれていく中で学生たちが成長する内容ではあるのですが、登場人物のユニークさやセリフの面白さ、おしゃれな演出に無性に泣きたくなったり、最高なタイミングで流れるthe pillowsの曲の数々に(好きすぎて)吐きそうになったりします。何度でもこの世界観に浸りたくなる作品です!

2.凶気の桜

©2002「凶気の桜」製作委員会

渋谷のストリート、若きナショナリストの結社が誕生した。特注の白い戦闘服を身にまとい、半端な不良どもを狩っていく3人。そんな中、右翼系の暴力団・青修同盟の会長の靑田と出会ったことから、生きる場所を奪い合う生存競争に3人は呑み込まれていく…。

先日久しぶりに渋谷に行ったら数年前とはかなり変わっていて、かつての様相を思い出すためにも渋谷が舞台の映画を観たくなりました。「凶気の桜」は、物語自体はどんどん暗く落ちていくのですが、スクリーンはそれに反比例して明るく白くなっていきます。その見事なコントラストが、渋谷の街の派手なだけではない雰囲気を示唆していてたまらないです。また、主演の窪塚洋介さんの新作映画が数ヶ月後に控えているので、この機に「GO」「ピンポン」など彼の出演作も振り返る予定です。

3.サマータイムマシン・ブルース

© 2005 ROBOT/ショウゲート/博報堂DYメディアパートナーズ/IMAGICA

「踊る大捜査線」の本広克行監督が惚れこんだ京都の劇団〈ヨーロッパ企画〉の芝居『サマータイムマシン・ブルース2003』を、自ら初プロデュースも手がけ映画化。タイムマシンを巡り思いがけない事態に巻き込まれる学生たちの姿を描く青春コメディ。夏休み中のとある大学。“SF研究会”の5人の男子学生はSFの研究などせずもっぱら野球で遊ぶ毎日。そんな男子部員たちが部室で大騒ぎしていると、大切なクーラーのリモコンが壊れてしまう。翌日部室に戻ってみると、そこにはダイヤルとレバーが付いたタイムマシンのようなものが…!?

最近、新作劇場映画『四畳半タイムマシンブルース』を映画館で観て、元ネタとも言える上田誠さん原作・脚本のこの映画を復習したくなりました。私が個人的に特に好きな作品の要素として、1)夏、2)会話劇、3)タイムリープもの、4)青少年が無限にわちゃわちゃしている日常系、という4つがあるのですが、この作品には全て網羅されていて、初めて観たときのその感動をもう一度味わいたいです!

4.百円の恋

©2014 東映ビデオ

斎藤一子 (安藤サクラ) は32歳にもなって、実家に引きこもり、自堕落な生活を送っていた。離婚し、出戻り中の妹の二三子と衝突を繰り返す毎日だったが、ひょんなことから2人は大ゲンカになり、一子が家を出ることに。あてもお金もない一子は、仕方なく、100円ショップの深夜労働を始める。そこは、様々な問題を抱える、個性豊かな底辺の人間たちの巣窟だった。一子の唯一の楽しみは、近くのボクシングジムで練習をする一人の中年ボクサー・狩野 (新井浩文) を見ることだった。ある日、100円ショップに来た狩野からデートに誘われた一子は、初めてボクシングの試合を見る。それは狩野の引退試合だった。殴り合い、肩を叩き合う、ボクシングの試合に一子は強い羨望を抱き、自らもボクシングを始めるようになるが…。

日々を無為に過ごす30代の100円ショップ店員が、不純な動機でボクシングを始めることになりみるみる変わってく映画です。アルバイト中でもついパンチの練習をしてる姿を見ては、何か熱中するとそれ以外の時間もずっとそのことを考えちゃうんだよね!!と共感します。役作りのために体型をあえてだらしなく見えるよう増量し、そこから10日間で絞ったという主演安藤サクラさんのプロ意識にも痺れます。クリープハイプの主題歌「百八円の恋」がまた効いている良いラストでした(私はこの曲を聴くたびに、ああそういえば消費税って8パーセントだったな〜と思ったりします)。

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