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Huluで観られる傑作韓国ドラマ3選

韓国ドラマオタクNamkoがピックアップしたおすすめ韓国ドラマ「弱いヒーローClass1」「哲仁王后 ~俺がクイーン!?~」「ペントハウス」の魅力を紹介。

高校生の葛藤と成長を描いた傑作「弱いヒーロー Class1」

© Content Wavve Corp.

米Forbesの『2022年最高の韓国ドラマ20』に選出された本作。
制作は第16回ミジャンセン短編映画祭で最優秀作品賞を受賞したユ・スミン監督と2022年に本国で数々の賞を総なめにした韓国ドラマ「D.P. -脱走兵追跡官-」のハン・ジュニ監督がクリエイティブディレクターとして参加。
 
<あらすじ>
卓越した頭脳を持つも、学校内で執拗ないじめを受ける優等生ヨン・シウン(パク・ジフン)が、初めて友達になったアン・スホ(チェ・ヒョヌク)、オ・ボムソク(ホン・ギョン)と共に、数多くの暴力に対抗していく――。
 
本作で描かれるのは、いじめや暴力を通して浮き彫りになる、高校生たちのリアルな葛藤やヒエラルキー。高校生の複雑に絡み合った繊細な内面を時に暴力的に描きながら、青年期の成長と友情の尊さが鮮烈に描かれている。
 
筆者は本作を観終えた後、その衝撃と余韻でしばらく呆然としてしまった。
 
最終話で、それまで口数が少なく最低限の発話しかなかったシウンが顔を真っ赤にして感情を爆発させるシーンがある。高校生という思春期を必死にもがきながら生きる彼の全身全霊の慟哭に、胸が締め付けられ涙が溢れて仕方なかった。
 
高校生の彼らをあそこまで追い詰めたのは、学校か、大人か、社会か。
心震える傑作を、ぜひ味わってほしい。

韓国で大ヒット!男女逆転・転生ラブコメ「哲仁王后 ~俺がクイーン!?~」

© STUDIO DRAGON CORPORATION

根強い人気を誇る韓国ドラマだが、中には時代劇や史劇は苦手、という人もいるだろう。
そんな人にぜひお勧めしたいのが、本国では平均視聴率が「愛の不時着」を超え、制作中に話数を16話から20話に増やすほど爆発的な人気を得た本作だ。
 
<あらすじ>
女にだらしないという欠点がありながら大統領官邸で最年少料理長となった凄腕シェフのボンファン(チェ・ジニョク)。ある日、ボンファンは同僚から罠に嵌められ警察から追われる身に。逃走を図ったボンファンは、自宅マンションのベランダからプールに転落してしまう。意識を失い目を覚ますと、そこは朝鮮時代で、ボンファンはその時代の王妃・ソヨン(シン・ヘソン)の体に転生していた――。
 
タイムスリップや転生ものはよくあるが、今作の面白いところは異性である王妃に転生してしまう点だ。体は女でも心は男のはずが、次第に王(キム・ジョンヒョン)に惹かれていくその戸惑いや葛藤がなんとも面白い。
 
時代劇×タイムスリップ×転生×コメディ×ラブ×サスペンスという多様なジャンルがバランス良く構成され、笑い・胸キュン・ハラハラドキドキ・涙‥ 観る者に様々な感情を与えてくれる。裏話などアナザーストーリーが描かれるスペシャルエピソード「竹の森」も配信している。
 
「時代劇はあまり観ない…」という方でも楽しく観られること間違いなし!

社会現象を巻き起こした衝撃作「ペントハウス」

© SBS

韓国ドラマには『マクチャンドラマ』というジャンルがある。
『マクチャン』は韓国語で『どん詰まり』の意味で、不倫・浮気・不治の病・財閥・復讐などが絡んだいわゆるドロドロ系愛憎劇だ。
2020年、地上波瞬間最高視聴率31.1%を記録し韓国で大旋風を巻き起こしたマクチャンドラマの最高傑作「ペントハウス」が誕生した。
 
<あらすじ>
セレブたちが暮らす超高層マンション・ヘラパレスを舞台に繰り広げられる富裕層の熾烈な戦い。韓国で社会問題となっている格差を大胆に取り上げた本作は、大人の夢、プライド、愛憎、暴力、裏切りなど成功の影に深く刻まれた歪みを映し出す。また、この戦いは貧富の差だけでなく学歴格差も反映されており、受験戦争を通して子どもたちまでもがその争いの輪に加わることになっていく――。
 
正直、誰にも感情移入ができないほど登場人物はほとんど気が狂っているし、常に誰かが怒り狂い大声で怒鳴り散らしていて本当にやかましい。でも、全く予想できない先の展開が気になり観進める手が止まらない。何故か癖になるのだ。
 
冒頭で記載した『マクチャン』(どん詰まり)には、現実にはあり得ないぶっ飛んだストーリー展開がどのドラマもワンパターンで発展がない=「どん詰まり」なジャンルという皮肉も込められているらしい。
 
しかしどうだろう。特に目新しい要素が入っているわけでもない本作は、決して「どん詰まり」ではなかった。作品の世界観を盛り上げた迫力ある音楽に豪華絢爛なセットや衣装、そして何よりもキャストの振り切った鬼気迫る怪演。
 
マクチャンドラマの最高峰「ペントハウス」の世界に一度足を踏み入れたら最後。
ぜひその中毒性を楽しんでほしい。

Text/Namko

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プロフィール Namko
韓国ドラマ、韓国映画の感想を綴りつつ、渡韓し実際のロケ地を訪れて感じる情熱や躍動感を文字と写真で鮮明に届けている。 X(旧Twitter): @namko1035

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