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【行った】マーボードウフナイトin大阪

マーボードウフナイトin大阪に行ってきた。
開場一時間前に到着し、ロフトプラスワンウエストの前に置いてある看板を見て絶望した。

私を絶望させたウエストくんの説明


『当店は居酒屋形式のトークライブハウスです。』
みんなが4、5人グループでわいわいがやがやお酒を酌み交わす中、
ぽつんと一人で麻婆豆腐を食べる自分を思い浮かべる。とても辛い。
百歩譲ってそれは耐えられたとしても、
目の前には憧れのセブ山さんがいるのだ。
恥ずかしさの風に吹かれ塵と化す自らを想像し、『帰ろう』と心に決めた。
Xを開くとセブ山さんが『マーボードウフナイト来てね~』とポストしている。
『1人で行っても大丈夫なイベントですか?』と書いたリプライを三回消した。
とりあえず開場まで時間があるし、ぶらぶらして考えようとその場を離れた。
歩きながら、事前にイベントの予約をしていたことを思い出す。
予約したのに行かないのは失礼だ。
物販もあるみたいだし、麻婆豆腐を食べて、こないだ買えなかったお守りを買ってスっと帰ろう!そうしよう!と心を決めたら、
緊張の糸が解れたのかトイレに行きたくなった。
知らない街のトイレ探しはいつも難航する。
ありがとうビックカメラ。なんでも売ってるみんなのビックカメラ。
充電もなくなってピンチだったのでポータブル充電器を買った。
開けてみたら、コードの端子が違って使えなかったのでコードを買いに戻る。
そうこうしていたら開場時間を過ぎていた。
小走りでロフトプラスワンに向かう。
扉を開けるとき、
『やっぱ帰る?』と不安が服の裾を引っ張ったが
気合で振り払いドアを開けた。
かわいいボブの店員さんが『受付こちらです』と言ってくれてそちらに向かう。
お金を払おうと財布のチャックに手を掛けたら、
ぽとりと金具がちぎれて落ちた。
非常に縁起が悪い。
おろおろしながら座る席を探す。
一人席に丸テーブルのあるスタイルで、
ほっと胸をなでおろす。
予約番号が004番だったので、
一番前の席だったらどうしようという不安もあったのだが、幸い自由席だった。
セブ山度合いを自分で調節できる。完全勝利である。
幾分余裕を取り戻して周りをぐるりと見渡した先にセブ山さんを発見した。
『わ、セブ山さんだ。』と思う。
とてもうれしいのに、どうしよう困ったな。と強く思う。
近所の人に挨拶するくらいの感じで
『こんにちは~』と会釈をした。
今までの中では一番上手く挨拶ができたように思う。
飲み物を席で注文していたら、
『いつも来てくれてありがとうございます。』と言いながら、
セブ山さんが隣に来てくれたのでびっくりした。
『リックェさんとおおきちさんとのイベントの抽選申し込みが、完了画面にならない、完全に弾かれてますよね。』と唐突に話す。
被害妄想暴走話だ。私の十八番なのだ。
『そんなシステムないですよ。』
と引き気味に笑うセブ山さんの横顔を見ながら、
今写真撮ったら怒られるかな?と思う。
そういえば私何かセブ山さんに聞こうと思ってなかったっけ?と記憶のページをめくっていると、
『TikTokのエフェクト作ってますよね。良いと思います。』と言ってもらえ歓喜した。
うれしくなって聞かれてもいないことをベラベラと話す。
セブ山さんはファンを見守ってくれているんだなぁと、やっぱり参観日みたいな気持ちになった。

イベントは初参加だったので、舞台に立つセブ山さんは初めて見る。
出囃子が鳴るといよいよ緊張してきた。

5歳さんの持ってきてくれた麻婆豆腐を食べながら、マーボートークを聞く。
人生に突如現れ、
心を掴んで離さない麻婆豆腐。
麻婆豆腐より前に、
山椒に出会っているというのが、
5歳さんがどんどん麻婆豆腐に吸い寄せられているみたいでおもしろかった。

麻婆豆腐にかける思いや、
こだわりと展望を聞いていて、ふと
『そういえば私、知らない場所でご飯食べるの緊張するんだった』
と思い出した。
不安スイッチがカチリと入る。
よく考えたら、この麻婆豆腐は絶対に食べたほうがいいものなのだ。
他のことに気を取られて、すっかり忘れていた。
これは5歳さんが、一つ一つ心を込めて作ってくれた麻婆豆腐なのだ。
わたしは友達がわたしのために作ってくれた料理や、
恋人がわたしのために予約してくれたレストランの誕生日ディナーが、
プレッシャーで一口も食べられない病気なのである。ざっくり言うと心の病である。
『お前は一生この問題を抱えて生きていくのか?』
とお決まりの呪いの言葉が重くのしかかる。
青ざめながら舞台上を見ていたら、
御坊さんが、「蓋もあるので持って帰れます。」
と言っているのが聞こえた。
蓋???蓋???今蓋って言ってたよね???

家に帰って残りの麻婆豆腐を口に運んだ。
5歳さんの麻婆豆腐は、
ほどよい辛さと
こっくりとしたうまみが口全体に広がり、
完熟山椒がぴりりと効いて、
ごろっとしたラム肉の歯ごたえと味わいが
きれいな輪になっていて楽しい味がした。
アスパラガスの
さくさくとした歯ごたえとフライド感が
麻婆豆腐には珍しく、
豆腐とのバランスが素敵だ。
楽しい5歳さんが作る麻婆豆腐は
楽しい味がするんだな。
とおもしろい気持ちになった。

トークイベントの終盤に、
『続けていればいつか上手くいくんです。』
と、さらりと言っていて、
少し泣きそうになった。
私ももう少しがんばってみようかなと思った。

最後に記念のお写真を。

超絶遠近法でやさしい5歳さんと
いつも通りタイミングの良い私
見てください!!!とても笑顔です!!!

今までのってもしかして、えぐめのファンサだったから私の顔変だった説ないですか?
試しに辞退してみたらちゃんとした写真になりました。初笑顔写真!

舞台の上で話している姿を初めて見たけれど、
セブ山さんはスポットライトの下が似合う。
人と話していると、より魅力が増すし、
ギアをぐっと上げている姿はかっこいい。

ぽーっとした頭で会場をあとにする。
手の中でカチャカチャする何か。
未精算の番号札を持っていることに
エレベーター前で気付き大動転!!無銭飲食!!
つかまるよ、マジで。

なにかの始まりに立ち会えたかもしれない春。
マーボードウフナイトin大阪
とてもおもしろかった♡

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