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チームOTF式ゴールマクロ解説

0.挨拶

みなさんこんにちは。チームOTF代表のgAto(ガト)です。

One Times Five =??サーバー(以下OTF)は第1シーズンでソロランクに絶望したgAtoがプリメを組むために発足させたことを起源に持ちます。現在は60人弱の人が当サーバーに所属しています。

チームOTFは第2シーズンのみという期限付きで募集をかけ、サーバーメンバーの中でも時間とモチベーションに適性のある人が集まり、ほぼ毎日フルパでのランクマッチをおこない、最終10000位以内を目指すという目的の元で活動をしています。現在の固定チームは解散しますが第3シーズンのメンバーを募集中です。

ランクマッチでの順位入りを重視していたので公式大会のモチベーションは低く、なんとなくの流れで参加しましたが、有難いことに第2回大会のAブロックにおいてベスト64という実績をいただきました。今回は私たちが公式大会及び第2シーズン終盤で使用したゴールマクロを紹介します。

1.編成とルート選択

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ファイアロー
カイリュー(2周目jg)


アマージョ(1周目jg)(※1)


プクリン
ヨクバリス(初手cjg)

※1:パワースパイクが早いアマージョに1周目の中央バフを食わせ、8:50直後に上でアマージョを完成させることを目標にしています。経験値が渋くレベルが育ちにくい上ルートでアマージョが完成するとそのファイト性能及びレベル差により上を蹂躙する事が可能です。


2.マクロとその意図

サンダーgiveのゴールマクロ。ヨクバリスとプクリンというレベルで先行する必要がない捨て駒を下に、キャリー枠となるファイアロー、カイリュー、アマージョを上に寄せ、7:00までに上のファーストゴールを折り切り最初のロトムをミドルに流すことを目的としています。

このマクロの強い所は8:50時点の上ルートでほぼ100パーセントの確率で3:2の味方の枚数有利状況を作り出せる点です。

ヨクバリスのカウンタージャングル(以下cjg)を咎めるためには相手は2枚以上の枚数を中央に割かなければならず、かつ8:50までに敵中央ポケモンはレベル5になることは出来ないため上下への介入が遅れることになります。

こちらはキャリー枠の3体を上に集めており、かつパワースパイクの早いアマージョが1周目のjgを周回しているため蜂の取り合いで有利であり、こちらが育てたい強い駒がレベルで先行する状況をほぼ確実に作り出すことができます。


3.持ち物とバトルアイテムと技構成

ファイアロー@ゴール加速装置

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【持】力の爪・ゴールサポーター・おたすけバリア
【技】そらをとぶ/ニトロチャージ

カイリュー@ゴール加速装置

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【持】力のはちまき・ゴールサポーター・おたすけバリア
【技】りゅうの舞/はかいこうせん

アマージョ@だっしゅつボタン

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【持】もうこうダンベル・力のはちまき・ゴールサポーター
【技】トリプルアクセル/グラススライダー

ヨクバリス@エネコのしっぽ

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【持】かるいし(※2)・ゴールサポーター・気合いのはちまき(※3)
【技】ほしがる/ゲップ

※2:中央から相手陣地に直行する時、かるいしを持つことで相手jgが青バフ(=ルンパッパ)を狩り終わる前に到着し、取り合いに参加する事ができます。
※3:敵陣で動きが完結することを目的としているためゴールサポーターと気合いのはちまきを持たせ、おたすけバリアを切っています。

プクリン@ゴール加速装置

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【持】ゴールサポーター・気合いのはちまき・おたすけバリア
【技】うたう(※4)/マジカルシャイン

※4:ロトムのバリューを大きくしカイリューがファームする時間を少しでも長引かせるため下ではカジリガメ戦及びファーストへのゴールダイブの遅延を行います。そしてその役割はプクリンとアマージョとヨクバリスが担うことが多いです。そのためころがるではなくファイトに寄せた「うたう」を選択しています。


4.序盤(~7:00)の動き

10:00~
ヨクバリスが真ん中を通り敵陣へ。相手にヨクバリスが見えている場合はcjgを警戒してファイアローも真ん中を通ってサンダーピット付近で待ち伏せします。

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or

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~8:50
下ルートのプクリンは自陣を中心にファーム(1stエイパム→3rdエイパム→左下左タブンネ→左下右タブンネ→2ndエイパム)してレベル4(=うたうの修得)を目指します。

確定で3:2の状況を作れている関係上、上ルートは1蜂ファイトで勝つことがマストです。その時気をつけるのはカイリューとアマージョに経験値を集中することです。ファイアローはこの2体が進化するまではできる限りLHを譲ります。

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カイリューは8:50の蜂戦後、2周目のjg周回へ。アマージョはファイアローと共に上を蹂躙。

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~7:20
上のゴールの有利(=ゴールが割れる見込み)を確保し次第アマージョはリコールor敵jgを荒らしを挟みながら下ルートへ移動しプクリンと共に下の2蜂ファイトへ参加、自陣ゴールの防衛任務にあたります。

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~7:00
上のファーストゴールが折れたらファイアローも下へ移動しファイト及びカジリガメのLH合戦や自陣防衛に参加します。上はカイリューが最速でロトムを倒し敵陣ファームや敵のミドルへのゴールをおこないます。

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なおヨクバリスは試合のほぼ全時間帯において敵陣でのハラスとLH合戦と視界取りをおこなっています。7:00のオブジェクト戦が終わった後は主にヨクバリスとアマージョが前線で視界を取り、それらが与える敵の位置情報を元に上下のゴールに玉を入れファームをおこない敵をキャッチして倒し、敵軍との点数差やレベル差をつけていきます。


5.補論

ルカリオ採用ナシ
最初はアマージョではなくルカリオが入っていました。ただゴールマクロを回すうちに相手のアマージョが重い、得点差の関係で仕方なくサンダー戦をやることになった場合に相手のカイリューを削れる駒がいないという課題があがり、ルカリオを解雇しアマージョを雇用することになりました。

重い相手や動き

○カビゴン

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ラスト30秒前後でのセカンドインパクト時の「とおせんぼう」のケアがとにかく難しいのと、序盤の下ルートで野生の取り合いをした時にプクリンではカビゴンに絶対勝てないためカビゴンとその相方(アマージョが多い)のレベル先行を許してしまいがちです。対ゴールマクロにおいては10分間で腐る場面がないという点で最も重い駒です。

○ピカチュウ

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豊富なCCと高回転のユナイト技でこちらのアマージョや高得点持ちをキルしてくる点で強いです。点を持ってないピカチュウには当たる意味がないので1人で出歩いている間はなるべく避けます。集団戦になった場合はプクリンのユナイト技でカウンターができるので落としやすい駒ではあります。

○アマージョ

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こちらはバーストが少ない構成ですから回復とシールドで時間交換とキル稼ぎをしてこられるのは相当に厳しいです。

こちら側の陣地で暴れられている間は相手に視界を与えている状況とイコールであり、ゴールやファームの面で不利を背負うことになります。ですから敵のアマージョのレベル差がない状態で7:00を迎えられるよう、序盤は可能な限りこいつに粘着してファームの邪魔をします。下のプクリンとヨクバリスの働きで敵のアマージョが育たなければ下ルートは実質勝ちといっても過言ではありません。

上の逆遅延
8:50時点で上下の有利不利を確定させるマクロであるため、普通の相手は7:20時点でほぼ全員が下に流れてくるのですが、稀に下で育ったアマージョやルカリオが上に流れてきてロトムを逆遅延してくることがあり、その動きをされるとこちらとしては大きくダメージを負います。

というのもjgの1周回目をアマージョに渡している関係上ロトムを削っている味方はカイリューではなくハクリューであり、敵ファイターとの削り合いになった場合は絶対に勝てないためです。

6.参考資料

チームメイトのayakasi(ヨクバリス視点)の公式大会Bブロックでの動画を貼っておきます。


7.終わりに


当チームはファイト好きな人が多く12月の中旬くらいまではファイト構成ばかりをやっていました。

しかしながらサンダー戦の不安定さや対ゴールマクロへの理解の浅さなどがありレートを盛ることがいささか厳しい状態にありました。

思い切ってゴールマクロの研究をおこない、戦術やポケモンの選択を見直した結果、チームの状況が好転したのは間違いありません。

世間では玉入れ()などと揶揄され嫌われガチなゴールマクロではありますが、視界を取りVCで抜けやファイトの方針を一致させそれを5人一丸となって遂行できるところはフルパの面白さを一番噛み締められる瞬間です。さらにファイト構成ではあまりなかったレベルとゴール点数差という二つの軸のうちより太い方の勝ち筋を判断し続けなくてはならないので見かけ以上に難しかったです。

バランス調整がきましたし、シーズンの切り替わりを控え環境が激変することはまず確定事項と考えてよいでしょう。新たな環境でも食わず嫌いだけはせずにこうやってお披露目できるような新しい戦略を練っていきたいと考えています。

またMOBA初学者の私がレートや大会でここまで上りつめられたのは経験豊富なチームメンバーのお陰です。第2シーズン及び公式大会において固定メンバーを組んでくれたayakasi、はみゆき、ぴよぴよニキ、ずしん、Asuka にはここで改めて感謝を申し上げます。


加えて、私のTwitter上での交流戦募集に応えてくれた人達へもお礼を。ミクロ・マクロ共に練られた人達との交流のお陰で上質かつ高負荷なフルパ練習を積むことが出来ました。来期も機会がありましたら是非またよろしくお願いいたします。

長くなりましたがこの記事を今期のまとめと活動記録とさせていただきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

しをゑんa.k.a.ガト(@40ro_omba)