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パケ買いの話

どうも、梟です。

今日はお休みで時間もありますので、
『パケ買い』の話をしようと思います。

【パケ買いとは】

簡単に言うと漫画とか、DVD、ゲームなど、
パッケージの印象だけで決めて買う事ですね。

メディアに関わらず、
商品の「パッケージ」というモノは、
書いての購買意欲をダイレクトに誘うもので、
商品販売の際、非常に大事な要素となります。
皆さんも、スーパーやコンビニなどで、
ちょっと気になるパッケージの商品を手に取り、
カゴに入れ、ついついレジに通してしまう事もあるでしょう。
そんな『パケ買い』の中で、
今回は「漫画」にスポットを当ててお話ししたいと思います。

【漫画のパケ買いはデメリットが多い】

さて、もう見出しで結論を言っちゃってるんですが、
多いんですよ、デメリット。
なんでかっていうと、基本的に
『1枚のイラストとタイトル』のみで構成されているから
なんですね。

例えば、何か食べ物のパッケージだとすると、
売り文句や詳細説明、原材料や商品のテイストなど、
色々な情報を盛り込むことができ、情報量が多いのです。

しかし漫画となると、基本的には前述の通り。
その為、タイトルとイラストから
内容やらなんやらを把握する必要があります。
まーこれが、なかなか難しいという話なんですね。
内容の良し悪しに判断が付かないのも勿論ですが、
一番多いのが「作画の良し悪し」に判断がつかない事。
これに尽きます。
まぁ何でかって言えば、
「イラストはうまいのに漫画となると下手」
って人が結構多いからなんですね。
パケ買いすると非常に高い頻度で起こる現象です。
結構いるんですよ、
「静止画うまいんだけど、動かすと下手な人」
あと、「パケだと絵がうまいのに、本編見ると絵が崩れだす人」
これも多いんだわ・・・
特にスピンオフカバーモノに多いかも、
烈海王の異世界のヤツとか…あと、原哲夫作品のカバーに起こりやすい。
正直、この辺のヤツはこの画崩れを味わってから手を出していない。
そのくらい多いので、みなさんもご注意あれ。

また、絵の問題も多いが内容に関してもまた一つ。
まぁ、内容に関してはイラストの問題よりも
「タイトル」に問題が多いですけどね。
皆さんもいまではよく見かけるだろうか。
「タイトルが名称ではなく短文な作品」
ラノベが流行りだした頃から散見されるようになり、
今では多くの作品が世に出ている。
有名どころで言えば
「この素晴らしい世界に祝福を!」とか
「宇崎ちゃんは遊びたい!」とか
「通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?」とか
最早最後のヤツは作品のタイトルと言っていいのかすら不明な、
そんなカオスなタイトルの作品もある訳で、
世は正に混沌って感じです。
取り分け、この手のもので多いのが、
男子キャラと女子キャラの日常を描いたもので、
「〇〇さんは~~~」とか「~~~な〇〇さん」とか
みたいなものが良くあります。
この手のモノで、しっかりコンセプトが決まってる作品は
非常にタイトルに忠実な内容となっています。
しかし、見切り発車的に作られたであろう作品は、
1話程度はタイトル通りですが中盤以降、
大体タイトルとは関係が無くなってしまいます。
とりあえず目を引いて解りやすいタイトルを出し、
ある程度認知が付いたら適当にぼかすという、
これも販売戦略なのかもしれません。
最近私が読んだ漫画で言うと、
「メイカさんは押しころせない」とか
一人暮らしの男子高校生の所に幼馴染的なJKがメイドとして来るという
まぁありがちな様でそんなないけどどうでもいい設定な作品なんですが、
正直、「押し殺せない」の部分が未だに感じ得ないという。
何だろう、このタイトルの意味を感じないというか、
タイトルで損しているというか、そんな感じ。
後は、酷いタイトルだと思った作品だと、
「安城さんの学校の保健室の小牧先生」とか
最早タイトルを二度見するようなタイトル。
この作品は元々「やんちゃギャルの安城さん」という作品があり、
それのスピンオフ作品なんですね。
それにしても説明が過ぎるタイトルで、あまり好ましくない。
ただ、中身はまぁまぁ面白いです。
単話的に小牧先生が生徒の悩み相談をするって感じで、
話によってはちょっと考える事の出来る内容。
絵も下手したら本作の方より上手いし。
作品としては嫌いじゃないですが、正直タイトルは酷い。

逆にこの手の作品でなかなかうまく内容展開してる作品だと、
「帰ってください!阿久津さん」とか良いですね。
今のところではありますが、
何故か一人暮らしをしている男子高校生の部屋に、
同級生のギャルがたまり場として居座る(※ギャルは一人)
っていう作品ですが、
日常の場面切り取りもわかりやすく、
また、徐々に恋愛に発展していく様も悪くない。
また、「帰ってください!」の部分である、
主人公の男子高校生が「ギャルを帰らせたい」という点は、
基本的にズレることが今の所ないので(そろそろ怪しいけど)
これもタイトルに偽りがない感じですね。
あと「イジらないで、長瀞さん」とか、
ヨワヨワ系男子にドS系JKが迫るヤツですが、
ドМ系男子にはいいんじゃないでしょうか。
私はドNな為、この長瀞さんは逆に調教したいですが。
絵も上手な方ですし、話も基本一貫して男子をイジり倒すという
そんな作品ですので、好きな方は好きだと思います。
アニメ化もされたくらいですしね。

という感じで、タイトルやイラストから判別するのはなかなか難しく、
また、パッケージは内容や実質のクオリティとは比例しない
という点は重々理解しておく必要があるんでしょうね。
何気に当たり前のことですが、再認識したことでもあります。

【そんなこんなでパケ買いの成功事例】

ではここで、私のパケ買い成功事例をいくつかご紹介。
面白い作品なので、是非気になる方はご一読を。

踏切時間

以前Twitterの方でもチラッと紹介しましたが、
踏切の待ち時間で起こる出来事、
登場人物たちの日常ドラマを描いた作品です。
場所は踏切限定なのに登場人物も多く、
それぞれの人間模様を見るとが出来、非常に面白い作品。
ありふれた日常系がひしめく中で異彩を放つ作者の趣向がハラショー

女子かう生

3人のJKが織りなす日常系漫画
しかしよくあるキャッキャウフフではなく、
なんとこの漫画「無声漫画」である。
「そりゃ漫画なんだから無声だろ」と思った愚か者
そうじゃない、コレは正に漫画界のチャップリン
セリフと言うセリフがないのに情景を以下に伝えるのか、
そして、キャラクターの魅力を如何に魅せるか。
この作者只者ではない。
これもTwitterで一度紹介していますが、
パッケージで甘く見たら損をする作品
それこそ、パケ買いで買わなかった人は損かもしれない。
そんな作品です。

いとなみいとなめず

絵が綺麗です。
というだけではなく、何となくわかる気がするけど気になるタイトル
「いとなみいとなめず」
不動産屋で働く主人公が弁当屋の若い女性に一目ぼれ、
思い切って結婚を申し込むも何故かあっさりOK
そこから始まる恋愛初心者2人の行く末は如何に
というような作品でハートフルラブコメディとでも言いますか。
まぁそんな感じで見ていてほっこりするというか。
あれです、女性がみても多分楽しい。
まぁ、見てみたらどうですかね。営めないんですが。

影武者 徳川家康

花の慶次でおなじみ、隆慶一郎&原哲夫コンビの作品
雇われ兵士の男が実は徳川家康と瓜二つで、
紆余曲折合って影武者として召し抱えられることに、
しかし、ある戦で徳川家康は命を落としてしまう。
影武者の行く末は如何に

というような、史実ともありそうな作品
影武者であるという正体を知っているのは、
たまたまそこにいた雑兵2人
その二人が言いふらす事無くごまかせるか、
そして、本物である証明を見せながら如何に過ごすか、
という様な緊迫感のある内容となっております。
原先生の画もまだ見やすい頃の画なので、
読みやすくていい作品ですよ。

イノサン

フランス、処刑人の家系に生まれた男シャルル=アンリ・サンソン
彼の処刑に対する抵抗、葛藤、
そして処刑人としての矜持を守らんとする一族との人間模様
史実に則りながら描かれるドラマティックな作品です。

処刑人という国で認められつつも、
人々からは畏怖と侮蔑の目で見られる役職に就く主人公
死刑の廃止を夢見つつも仕事として処刑を請け負い、
時には心を許した知人までも手にかけなくてはならない、
葛藤、絶望を抱きながらも当主としての責任を背負い、
彼は処刑を続ける。

現代のブラック企業に勤めてる皆さんなら、
彼の気持ちが少しは解るのかもしれませんね。

そんな作品です。

死ぬほど君の処女が欲しい

最後にご紹介するのがこちら
多分、オタ系の諸兄、純愛派の貴方ならこの気持ちわかるだろう。
この私も漏れずして、このタイトルの気持ちが解ります。

会社勤めの主人公、見た目は太ってて決してイケメンではなく、
何なら典型的なオッサンという様な見た目
だがしかし、同じ会社の一番人気の美女のハートをGETし、
ラブラブな日常を送っている。

そんな彼がふと考える事…それは、
「自分を好いてくれている相手にも、過去自分より前に愛した人が居る」
「『俺だけを知っている』そんな状態であってほしい。」
つまり・・・

『死ぬほど君の処女が欲しい』

という事だそうで、
私も読み始めたばかりでまだまだ掴み切れていませんが、
そう、死ぬほど君の処女が欲しい訳です。
私も過去に人の処女を頂いたことがありますが、
そのお気持ち、

つまり、アレだ、
嫉妬だ。

まぁ、女は上書き保存、男は名前を付けて保存って言葉もあるように
男はコレクトしてるモノに傷ついてんの嫌なんだろうね。
今であろうと過去であろうと。
そんなこんなのお話が紡がれる漫画だと、
勝手に解釈しております。

【総評】

如何でしたでしょうか
今回は『パケ買い』のお話でした。

漫画と言っても星の数ほどあり、
一冊500円くらいはするものですから、
パケ買いするのにも慎重になりがちです。
勿論、内容や絵の感じをある程度把握して買う事もいいですが、
パケ買いのメリットは『思わぬ拾い物を見つける』という所にあります。
それはまるで開けるまで解らない、宝石箱
サンタクロースからの贈り物的な感じです。

そんなサプライズを楽しめる『パケ買い』
皆さんも是非、お試しあれ。

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