【しっとり読切り小説】すこやかな二の腕
夜。深夜二時。
何故か、
目が醒めてしまった。
今日は眠りが浅いみたいだ。
隣にはミワがすうすう寝ている。
安心しきった様子だ。
その姿を見て、なんだかほっこりする。
ミワは、一年中半袖を着て眠る。
今は、まだ暑い時期だからキャミソールだ。
なんでかと聞いたら、
「だって、腕に触れる寝具の感触が好きなんだよねえ、なんか」
と言った。
なんだそれ、
でも何となく気持ちわかるかも、と思う。
ただ、俺は寒がりだから、そうしないだけ。
ミワは暑がりなんだ。
でも、冷房は苦手