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SOTUS を読み解きたい

初めまして、腐Gと申します。腐った中年ゲイです。

友達に勧められて観たSotus/Sotus s。メチャクチャ面白くてハマりました。

でも、面白いけど釈然としないところもあり、また見直して、そしてそのたびに新しい発見があり、、とその発見や気づきをまとめいたら膨大になり、一緒にキャーキャー言ってくれる腐仲間がいないので、ここに載せようかな、と。

基本的にネタバレしかありません。見てない方はこの先を読まない方がいいですが、仮に読んでも分からないと思います。

では、相当長くなりますが、おいやでなければお付き合いください。

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 徹底分析(うそ)  時系列SOTUS(途中からうそ)
<最後まで見ないとわからない設定と、そこから見直すSOTUS>

2021年1/22に友人から送ってもらってその翌日辺りから見始めたSOTUS。その日から丸三か月以上、わたくし腐Gは自分が制御不能になりました。今日(5/7)はもうだいぶ普通なんだけど、三か月間頭の中ずっとSOTUSでした。
こんなに何かに狂ったのは久しぶり。っていうか、普段はテレビシリーズを見通すことができない人間がこんなにハマるなんて、だし、だからこそ、今までハマった映画とか舞台に比べて圧倒的に膨大な情報量にやられたことがこんな長文を書くことにつながりました。

自分にとって、なんか書きたくなるのって「なにこれ、わからない」って思うときなんですが、もちろん、わからなくてつまらないものならそのまま忘れるんですけど、「面白い。けど、わからない」「わからない。けど面白い」っていう時にわかろうとして自分の頭を整理するために無為に書きなぐりたくなる時が数年に1度くらい、いや、十数年に1度くらいかな、あったりします。
っていう言い訳を最初にしておいて、

SOTUSのわからなさのポイントは、なんといっても、主人公たちの感情。端的に言えば恋愛感情。
ラブストーリーなんだったら、「主人公が普通に素敵な人に出会って、時間経過とともにその人のいいところが見えてくる、やがて好きになる」くらいで、なんとなくまとめておいてくれれば別になにも引っ掛からないのに、SOTUSはそうじゃない。まずアーティット(以下A)は最初全然素敵じゃない。一方のコングホップ(以下K)は、まあ、素敵なんだけど、どんどん常軌を逸して変なことをしはじめる。そして、変なことをしているのに素敵さに磨きをかけていく。
「なんじゃこれは?」、と思いながら見ていくとep.14でやっと種明かしがある。で、「そうか、こういう設定だったのか」、と納得できそうな気がして、でも、やっぱり腑に落ちないから見直すと、見落としていた:シーンだったり軽く聞き流していた台詞だったりの意味を見つけて、また「そうか!そうだったのか」と思う。でも、「でも、だったらあそこは?」、、と見直すと、また「え、ここでこんなこと言ってるの?それってこういうこと?」的な発見があり、「え?だったら、、」、、というNever Ending のスパイラルに落ち込む。見直すといまだに「見つけちゃった」みたいなことが時折あります。なかなか抜けられない沼。

腐Gは根っからのゲイで、しかもBL好きなんですが、SOTUSに関してはBL枠で萌えてるわけじゃない。「コングホップに口説かれたらどうしよう♡」っていう萌え要素はこのSOTUS沼落ちの理由や原因としてはない。(いや、もちろん口説かれたらうれしいけどw)。腐Gの場合、沼落ちっていってもあくまでもドラマ作品レベル。中の人のSNSを追いかけたりしないし、生身をFMで見たいとも思わない。でも、原作とシナリオのBitterSweet氏になら会ってみたいな、というそういう沼。
あくまでもSOTUS日本語字幕を見て思ったこと考えたことを書いてたらこんなにいっぱいになっちゃった、という次第。人が何かに狂うときは欠落を自覚した時だ。と、あとで書いていますが、こんな欠落が自分にあったのかと驚いています。
(どうでもいいけど、なんでコング「ポ」ップって字幕ついているんだろう?「ホ」にしか聞こえないのに)

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設定確認としての時系列
00年(57期生入学年)
アーティット入学。タム先輩のSOTUS指導を受ける(ep.15

01年(57期生2-3年生)
アーティット、タム先輩にヘッドワーカーをやれと指名される(ep.8.15
「俺には向いてない。短気だし、責任重大だし」

02年(59期生入学前)
アーティットとコングホップの出会い(ep.14
優しい先輩♡ 刷り込み完了 入学意志を固める
ヘッドワーガーにはなったが実際にはまだ後輩の前に立っていない頃のAの伸びやかな表情。普通にハンサムで魅力的。逆に言えばこの時から新入生の前に立つ時までに何かあったんじゃないのか?と勘繰りたくなるくらいのギャップ。何もないみたいだけど。

何度も出てくるキーワード。「ご褒美ください」。
ご褒美=調教される動物と調教師の間の契約。信頼の証。なにかしたらほめる。調教の鉄則。
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02年(59期生入学)
コングホップ入学 SOTUS開始
(ep.1)
エムのサイン集めを助けるK。AはKがノートを2冊持っていることを見つける。(人ごみの中で見つける、っていうところはまあ、AがKを気にしていた、と穿った見方をしたければ出来るんだろうけど、それまでに「1000人のサイン集め、先輩はできるんですか?」のセリフもあることだし、ここでのAのKへの注視を色恋にからめるのは無理だと思う。ま、きっかけ、ではあったのは確かだけれど。)で、過剰懲罰、「僕は男が好きです」。←サイン集めの意義を理解していないK(と視聴者)にはただのパワハラ。
まして、Kにとっては、ep.14での優しいAに触れて、それで工学部に入学する決意を固めたすぐあとの出来事だから尚更困惑しただろう。改めて見直すとKのフラストレーションが切ない。

そして、その理不尽なパワハラ指令を、Aは他のワーガーたちを背中に意識しながらKに伝える。

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Aの後ろにいるワーガー。彼らは直接後輩と向かい合うことをほとんどせずにAにすべてを任せている。後輩の前に立つのは常にA。彼らはAを支えている立場であると同時に、後ろからAにプレッシャーをかける存在でもある。他のワーガーたちの手前、Aは立派なヘッドワーガーとしてボロを出さないように気を張らなければならない。なんなら後輩を上手に手玉に取るスマートなヘッドワーガーの余裕を他のワーガーの前で見せたい。
「男が好きです。付き合ってください」だけならまだいいのに、それが終わった後、Aは「お前に似合うのはスカートだ」と、言わなくてもいいバカなことを言っちゃう。指導から逸脱した悪ふざけ。だけど、まあ、男社会なら普通に見受けられる程度のがさつな悪質さ。しかも、Aは今まで誰かと恋人関係になった経験がないことがep.10でバレるから、男子高校生レベルのがさつな幼稚さ加減。
(なんだけど、ここからのKの反撃を考えると、こんなこと言わなきゃAも平穏に暮らせたのかもしれないのに、、とドラマの設定をひっくり返す可能性のある大事な台詞だったのかもしれない)

エム「ノートのこと、ごめんな、」K「平気だよ、先輩がやりそうなことだ」
からの
K「先輩からギアを奪います。先輩を僕の妻にします」
ep.13見た後では、なんだ、そういうオチかよ、有言実行wwのための伏線かよ、随分なシナリオだなあw、と微笑ましいシーンだとも言えるが、最初はビビるよね、何この子?頭大丈夫?? って。
で、そのあと、次のグラウンドでのチアルームで、
K「先輩にすべての心をささげた僕の心を補うためです」
二つ目の爆弾。ここは、このセリフまでのAの難癖とKのかわしが空回っていてバカバカしいんだが、その空回りが煮詰まって、AもどうしようもなくなってKにグラウンド54周を命じることにつながるんだろう。(初見では単なる「嫌なシーン」でしかなかったよね!)


で「妻云々」と「先輩に心をささげた云々」。この二つは
「スカート云々」の意趣返しなんだろうとは思うが、後輩のくせにわざわざ意趣返しして「受けて立とう」って姿勢を見せなくてもいいのになあ(ドキドキ)。と腐Gは思う。
ワーガーのシナリオをことごとく破壊するK。優しいはずのAが見せる強圧に、斜め数段上からの返しで反発するK。邪魔されてパニクって暴走するA(よく見ると後列の先輩たちの動揺も描かれている)

(ep.2)
ワーガーたちはミーティングで指導法について熱く議論
ブライト「俺から目をそらす奴もいた」
プレームはKについて「つけあがらせるな、もっと厳しくしろ」。Aは「ちゃんと罰を与えただろう?」思い通りに行かないことに苛立ち、自分たちが後輩だった時のことを忘れて熱くなるプレーム。

ワーガーたちの混乱、動揺。活動はうまくいっていない。(←Aにとっては悩みの種)

1年生が飲んでいるシーン。
ワードがいる喫煙所に来たK、咥え煙草でライターを探しているワードにライターを手渡してからの唐突な台詞。「なあ、ワード、3年生が嫌いか?」
そして、ワードが帰った後テーブルに戻ってから
エム「先輩たち怖すぎだよ」K「どこが?同じ人間だろ?」

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ここで見えてくるのは、Kは「A達ワーガーが怖いかどうか」じゃなくて「自分は彼らが好きか嫌いか」ということを考えているってこと。ワードに質問をしたのは、ずっと自問自答していて、でも、わからないから他者の意見を聞いてみたい、ということ。だからこその唐突な質問。
そこに現れる先輩。MTGのあと先輩たちが歩み寄りを見せたともいえるシーン。ここでどんな会話が交わされたんだろうね?とep.14を見た後では知りたいよね。
で、「さっさと帰れ」と言ったあとのA、後輩たちを見て心配そうな、「やばい、飲ませすぎたかな?」的な顔をしてる。(んだけど、それをチラ見せしかしない意地悪なシナリオ&編集←非道いと思ふ)


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次のチアルーム
プレームの執拗な罵倒にワードが反抗して出ていく。プレームの錯乱はep.2最初のミーティングからの流れ。プレームも責務に追われパニクっているんだろう。そして、その勢いで感情に走り、すでに責務の意味を忘れているんじゃないかと思える。ま、所詮大学三年生だからね
プレームの激情を後ろから止めるA。「あぁ、、やべぇなあ、、」っていう顔の他のワーガー達。何人も出ていく後輩たち。プレームを睨むA。「全員顔を伏せろ」は、これ以上後輩を出て行かせないためにとっさにAがとった苦肉の策。
顔を伏せさせられながら
エム「なんで一緒に出ていかないんだ?」K「先輩がどうするか知りたいんだ」
他の1年と違い、KにはAの「優しい先輩像」が焼き付いている。からこその言葉。そして、このカオスを先輩=Aがどうまとめるのかという興味が勝つK。

ワーガー達のMTGで、A「俺も初日はやりすぎた」、からのディア先輩の「再教育が必要だな」


次のチアルーム
エムが名札を忘れたことからの名前神経衰弱。Aの予想に反してKはスラスラと答える。シナリオ通りにいかず焦るA。メイの名前を言えなかった時に、やっとシナリオが再開した勢いでメイの名札を破ってしまう。明らかに行きすぎ。しかも、メイに自分の名札をあげたKに「お前の分はもうないんだ、名札がないと規則違反だとみなされる。後悔するなよ」とすごむ。明らかに行きすぎの上塗り。


Kのほうは、Aに「後悔するなよ」と言われ「わかってます」と答える。そのときの顔は、明らかに「受けて立つ」って感じの負けていない表情。その表情を前にAはすごんでいる途中で視線を外してしまう(事実上の負け)。
ここまでのKの表情からは、たとえep.14があったとしても理不尽なAを許してはいないし、ましてや好意を持っているとはとても感じられない。
ただ、他の1年生と違ってAを恐れてはいないKは、冷静にAを観察しているんだということは、前述の「先輩がどうするか知りたいんだ」という台詞からもうかがえる。

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で、行き過ぎたから、Aはそれを自覚して反省したから、翌日(?)Kのロッカーに新しい名札が入っていたのだろう。誰が入れたかは見せないけど、その後言及しないからAもそれを承知していたはず。Kにとっては「怖いAは仮面なんだ」という疑い(信頼回復?w)のきっかけになるシーンであると同時に、ヘッドワーガーとしてのAの力不足がしのばれるエピソード。ロッカーなんてものは後にも先にもここにしか出てこないから、このエピソードのためだけに作られた設定。

過呼吸の女子をいち早く見つけたのはA。Aは自分のやっていることの危うさを自覚しているからこそ一番先に彼女の異変に気づき駆け寄った。Aは理不尽に見えることでも意味があるはずだと思って頑張っている。それが彼の使命だと彼は信じている。しかし、それを信じ切れてはいない。自信はない。自分がうまくやっているとは思っていない。もしAに自信があって、その自信に酔っていたら倒れる女子に気づかなかったかもしれないが、彼は不安だからこそ他のワーガーより気を配っていたんだろう。(他のワーガー何やってんだよ!Aの仕事をちゃんとフォローしろよ、と思うが、Aの頑張りが見える大事なシーンでもあるし、同時にAの孤軍奮闘ぶりも描写しているシーンなわけだな、うん。)

ケガしたエムを医務室?へ連れていくK。
ファーン「先輩たちはあなたたちのことを一番心配しているのよ」
あとから来たA。Kとエムに気づくまでは普通の柔らかい態度。後輩たちに見せている顔とは明らかに違う。過呼吸の女の子をずっと心配していたこともわかる。
Kとエムに気づいて急に硬化するA。「Kがムーン候補?礼儀知らずだし、こんな顔じゃコンテストに勝てない」とけなす。
ファーン「だって、あなたも言ってたじゃない」
つまり、以前AはKを産業工学科のムーン候補にしようと提言していた。それを隠そうとするA。

そして、コンテスト世話役オネエさんが来てドタバタシーンが始まる。「優勝するわよ、お姉さんが保証する。」
「バカバカしい」という表情でいったん画面から切れて引っ込むA。Aを目で追うK
が、おネエさんの「部屋に行ってもいいの?何号室?」のタイミングで戻ってきて水を差すA。

これを嫉妬だと深読みする気はないが、Kをおネエさんから守ろうとする行動ではあるだろうし、Aがいなくなったことを目で追っていたKは、Aがまた戻ってきて窮地(w)を救ってくれたことに気づいているはず。
エムとKはAからミカンをもらう。エム1個、K2個。なんで?Aの無意識の好意??
K、感慨深げな深い笑み。ロッカーの名札、お姉さんから守ってくれた、という(たった)二つの出来事の後のミカン(だけ)で、ワンコのふりした凶犬、始動。

ワードが一人でバスケ
K「僕もやり方は好きじゃない。でも知りたい。何のためにやっているか」「目に見えるものだけが真実じゃないのかも」

夜の校舎。(オーク「もうすぐ深夜0時だぞ)先輩たちが上位の先輩たちに指導を受けている様子をKは盗み聞いてしまう。Aには上の存在がいて、Aたちはその指示に従っていること。Aの行動に裏の意味があるのだということを確認したK 。Aが面接試験の時と同じ優しい先輩であることを(勝手にw)確信。(説教部屋のろうそくライティング、過剰演出だよねえww秘密結社かと思うwww)
↑からの
「先輩、怒っているときの顔もなんか可愛いですね」 A、素が漏れてデレ。
これは、Kの入学後Aと初めて一対一で対峙した瞬間である。で、いきなりこれ。
「怒ってる顔“”」はep.14の面接試験の日のエピソードがなければ成立しない台詞。なんだけど、なんでこんなにいきなりAがデレるの?って初見では思った。けど、Aって本当は弱いキャラなんだってわかれば納得できる、と言えなくもない。というか、これはいわゆる「デレ」ではなくて、彼の強い仮面がはがれて弱さを見せた瞬間と捉えるべきなんだろう。
しかし、ここで、Kは「怒っている顔も」と言っているが、ep.14のKと話すAは、別に可愛くない。普通に素敵なハンサムなんだろうとは思うけど、日本語のニュアンスだったらあの顔だけを評して後輩が先輩をかわいいとは言わない。

タイ語のニュアンスがわからないのでどうしようもないんだが、ここは開き直って日本語訳字幕に沿って話を進めると、、
ep.14の自分が悩んでいたあの最中に、Aのあの顔を、「かわいい」と思えたんだよね、Kという人は。自分が人生の選択の重圧で沈んでいる時に、誰かを上から目線で「かわいい」なんて思うか?ふつう。シナリオ(ってか日本語字幕だけど)を額面通りに受け取ると、Kってただものじゃないよね。なんだこいつ。

(ep.3)
We are Engineerのブーム。1年生が下手で、「指導した2年が叱られてやらされるところを1年に見せる」というSOTUSシナリオ。そこを、Kが「僕がやります」と邪魔をする。シナリオ通りに行かずにヤレヤレという顔のワーガー達。しかし、その後退場させられるK。他の新入生たちは「戻してください」と嘆願する。

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このシーンは美しいし、感動的である。ここでSOTUS指導の目的である「新入生の結束」は図らずとも達せられたようにも見える。が、しかし、この場での「新入生の結束」は中心にKという求心力があってこそのものなので、本物ではない。まだ合格レベルじゃない、とワーガー達が手綱を引き締めるのも当たり前。そう簡単にお墨付きはもらえない。
(ここは、ep.15でヘッドワーガーであるKが気弱そうな新入生に“工学部の歌”を歌わせて、下手だからとやり直しを命じているうちに周囲が声をそろえるようになり、それを見たKが合格を出す。というシーンにつながる。)

追い出されたK、外で出待ち。そこに来たワーガー達。
A「ヒーローぶるな」
K「どういう意味ですか、仲間を助けたいだけです」
A「お前がいつも助けられるわけじゃない。誰かに助けてもらうのを待つだけじゃ自分で問題を解決できない。(← 2-12に続くw)そんな奴は俺たちの後輩じゃない。わかったか」
SOTUSの意義を説いて聞かせるA。いつもの怒鳴り声ではない。「わかったか」のところで微かに微笑みすら見せる。
ちゃんと話をしてもらって、Aの話す内容がわかったK。Aの理不尽な行動に意味があるんだと確信できてうれしい。

この、Aの「お前がいつも仲間を助けられるわけじゃない」という台詞。
「お前は、強くて力もあるから自分で何とかするだろうけど、みんなはそうじゃない。弱い奴がいつも誰かに助けてもらえると思ってしまうのは危険だ。」とAはKに諭してる。
つまり、AはKのことをきちんと評価している。
評価しているからこそ、Kが面倒くさい。言ってみれば小1のクラスに一人だけすっごくできる子がいた時の担任の気持ち。
ep.4の、スポーツ大会出場登録のシーンで、後輩を叱咤激励してたきつけた後の、ノット「どうせハッタリだろ」に応えてA「みくびるなよ」。は、きっとそのへんに絡めた台詞なんだろう。

(前述のep.15、Kに指名される“気弱そうな新入生”はKのように“ヒーローぶる”ことなんかしてないし、できそうもない男子。その彼を選んであえて指名するのは、KがAの「ヒーローぶるな」という言葉を理解したうえで考えたKなりのSOTUSシナリオなんだろう。)

で、そして、そこから調子に乗って、「先輩がいつも僕をからかうのは僕が好きだからですか」
!!!(@_@;) !!!!!!!!!!(OMG!腐Gの心臓がもたない。)

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えっとぉ、巷ではep.1の「先輩を僕の妻にします」が大ブームですが、俺にしたらあんなのよりこっちの方がよっぽど衝撃。「妻云々」は先輩の無茶ぶりに対する返しとして、きつい言葉を使わないで相手の足元をすくうきれいな反撃だとも取れるし、それをみんなの前で言ってのければみんなの溜飲が下がる効果を半ば狙っていた(←あ、ヒーローごっこだ)とも言えるけど、この「僕が好きだから?」は、K一人だし(説教されているところから、Kは見事にAにしか目線をやらないから、Kにとっては先輩と二人きりの会話w)、そこで、これですか?頭大丈夫ですか?? 

この時のKは「先輩を妻にする」「先輩にすべてをささげた云々」の前の二つの“問題発言”をした時とは違う。前の二つは先輩が絡んできたから返したというトンチ問答みたいな要素もあるけど、今回は自分から向かっていくからね。
で、このシーンが終わった後エムに「また怒らせたのか?」と聞かれ「からかっただけだ」って答えているけど、あれ、嘘だからね。

本当に「今までの嫌がらせに反撃するための意趣返し」としてAをからかったんだとしたら、KはAのことが(少なくともこの時点では)好きじゃないってことになる。嫌いな先輩を口で言い負かしてマウントをとるっていう話だってもちろんありえる。
でも、これはそうじゃないから。

「ヒーローぶるな」と言われてKは自分に強く当たるAの行動を納得するわけだが、じゃあ、ヒーローぶっていない時のアレはなんなの?って思って、Aを追及する。だって、Kには世の中はきちんと出来ているはず。っていう自分と社会のかかわりに関する信頼があるから。嫌なことがあっても、それにはちゃんとした理由があるはず、って思っているから。(ep.2の 1年生が飲んでいるシーン。エム「先輩たち怖すぎだよ」K「どこが?同じ人間だろ?」も、強圧的なワーガー達をただ恐れて、その結果無条件に従順な後輩になるなんていう話はKの中にない、ってことだろう。)
ワーガー達の活動を「こんだけぶっ飛んだことやっているんだから、ちゃんとそれなりの理由と裏付けがあるんですよね??」と俯瞰して見ている。

そう思えるのは、立派な両親にきちんと育てられたKだからからであって、きちんと育てられなかった子供なんて世の中にごまんといるんだけど、Kは真っ当な世界観しか持っていない。(簡単にまとめちゃえばポジティブシンキング。まだ18だしね)
だから、Kが、Aのサインノートがらみで自分に課したパワハラ案件を、「何か理由があるはずだけど、ヒーローぶってないから関係ないし、、、じゃあ、もしかして、僕のこと好きなの?まさかね」って思っちゃっても、まぁアリかなとは思う。(でも、エムの手伝いをするってことは実は「ヒーローぶり案件」なんだけどね)

ただ、それをAに問いただすのはどうかと思うよね? 普通この程度の状況でこの台詞は絶対出てこないだろう。

なんだけど、既にこの時点でKはAを好きだからね。問い正したくなるのもわかる。
「僕のことを好きだから?」の後に、朝と夜に一回ずつ「向かいのベランダを見るKのニヤケ顔。朝のシーンでは、Aが「行ったばかりじゃ、、」と言っている(電話の声なんか聞こえるわけないと思うけど)。それを見るK。疲れているA。普段の強面が強がりであることを垣間見る。
夜のシーンでは(壁の時計が18:40だから夜でもないか)洗濯物を干しにベランダに出てきたAを遠くから愛でる。
で、ep.10のK「誰も先輩に近づけさせたくないから」の前、「学校が始まってすぐから向かいがAの部屋だったと知っていた」、という台詞がある。
つまり、ep.3の前からKはAの部屋のベランダを見ていた。「先輩は僕のことを好きだから?」の前から、KはAを好意的に意識していた。

だから、この言葉は先輩のパワハラに対する意趣返しではないし、エムに言ったように「からかっただけ」なわけがない。
じゃあ、なぜKは「先輩がいつも僕をからかうのは僕が好きだからですか」なんて言えるんだろう?
いや、その一言だけだったら、ポロっとなんか出ちゃったというのもありかもなんだけど、そのあと、しばらくはAに向かってAの目を見つめながら、Aに圧をかけながら執拗に問いただす。こんなのアリですか?

そりゃ、もちろんep.14がありますよ、ありますけど、たかだか数分、初対面で話しただけだし、それで、「あの人は僕を見つけて話しかけに来たんだ、きっとあの人は僕が好きなんだ」って思うほどKはバカなのか?さすがにそんなことはあるまい。逆にK自身が「話しかけてくれた見も知らぬ先輩」を初対面で好きになっていたっていうのならわかるけど、だとしても「先輩は僕が好きなんでしょ?」なんて台詞が出てくるとしたら、Kは誇大妄想の勘違い野郎だということになる。さすがにそれじゃBLは成立しない。ミザリーになっちゃう。

なのに、Kは、さっきまで叱られていたくせに、急に明るくなって、見透かしたような笑みまで浮かべてイケシャーシャーと「先輩は僕のことが好きなんでしょ?」とほざく。絶句。
Kはバカなのか?いや、きっとそうなんだろうけど、頭が悪いバカじゃなくて、周りの空気が読めないバカでもなくて、ここは、やっぱり「はしゃいでボロ(素)を出したお調子者」という解釈が一番すっきりする気がする。
怒鳴っていただけの先輩がちゃんと向き合って話してくれた。わーい♡
「僕のことが好きだから?」というKは嬉しそうだが相手を見下す笑みじゃない。Kの場合偉そうだから見下しているように見える。だけど、Kは人を見下したりしない。基本的に自信があるKにはマウンティングは関心事じゃない。
加えて、前述の エム「先輩たち怖すぎだよ」K「どこが?同じ人間だろ?」があるから、Aのパワハラ恐怖政治はKにはさほど効いていないということもわかる。怖がってはいない。

だから、ここでのKは相手の好意を疑っていない。「好きなんでしょ?」は、はしゃいで調子に乗った戯言だろうけど、ふざけても許されるくらいには好かれていると思っている。偉そうに見えるのは相手に好意を寄せられているという自信があるから。

ってことは、これってやっぱり犬だよね。飼い主が構ってくれただけで尻尾振れる犬だよね。
飼主に怒鳴られてるときはさすがにシュンとしてるけど、説教レベルの圧だったら、飼主の言うことなんか、聞いてても聴いちゃいないで、尻尾が動いちゃう。ってやつ。
たまに、「不思議な力」で犬(猫もある?)が人間になっちゃう、っていうマンガ(主にBLw)を見るけど、SOTUSって実は学園ものじゃなくて、そっち系ファンタジーなんじゃないの??と思いたくなるくらい、Kは形容詞としての「ワンコ(下僕系奥手タチ)」じゃなくて、本気で犬なんだと思う。で、そうなったらもう、「何があっても飼主ラブ♡」は当たり前だよね、ま、ラブとかじゃなくて、「兄貴に一生ついていきます。」でもいいんだけどさ。

ってことで、凶犬K。大型犬で飼主より力があって散歩の時とか飼い主を引っ張って困らせることもあり、でも、100%の妄信で愛をぶつけに猛進してくるから飼い主もほだされちゃう。っていう類のタチの悪い犬。なんならベランダ越しにAの動向を見て微笑む(というか、にやける)姿を、飼い主の帰りを待ちわびて窓辺で外をうかがっているレトリバーに譬えてもいいくらい。)

K=バカ犬(凶犬)じゃないと、この話、成立しない。そして、このバカ犬が好きかどうかでSOTUSの評価が分かれる瞬間だと思ふ。
(でも、もしかしたら、半分くらいは誇大妄想の勘違い野郎なのかも、いや、まさか、、、という腐Gの猜疑心もくすぶり続ける)

盲導犬って最初「パピーウォーカー」って呼ばれる人の家で愛情たっぷりに育てるんだよね、そうすれば、訓練所に行った時にも「人間」への信頼を失わずに厳しい訓練にも耐えられる。盲導犬は10か月パピーウォーカーのもとで暮らすんだけど、Kにとってはその「パピーウォーカー」がep.14の初対面のシーン。あんだけでいいのか、K?

でもね、あのep.1のサイン集めの時のパワハラはどう考えても逸脱しているからAにも引け目はあるよね。
で、Kに「どうしてあんなことさせたんですか?」と聞かれても、堂々と答えられる言葉を持っていないAは、Kに「僕が好きだから?」と聞かれても反論できない。ワーガーの仮面をかぶれずに動揺をさらす。みんなの手前、他のワーガーの手前行き過ぎたパワハラをしてしまったという内省はAの中にきちんとあるんだろう。
だから、ここも、デレっていうよりAの弱さが露呈した瞬間。KがAの仮面をはがした瞬間であるとみるべきだろうと思う。
Aの仮面剥がしが楽しくなるK。←飼主が困ることやって叱られるのを喜ぶバカ犬

後日                                     コンテスト用スチール撮影の時にオネエさんからAがワーガーから外されたことを聞いたK。心配する。
そして
カフェテリアでAに同席するK。Aの動揺、からのパワハラ、
「僕をからかうのは僕が好きだからですか」の言葉通り?もしくは、その言葉に対する意趣返し?・・・ピンクミルクイジリ、ガパオライス唐辛子ましまし攻撃の応酬。←子供のマウンティング合戦w。バチバチ火花が飛ぶ。Kの不服そうな顔がたくさん見られるw。

マウンティングは基本自信のあるKには関心事じゃない。んだけど、相手がAだから、Kは余裕をなくす。勝ちたいわけじゃない。でも、負けるわけにはいかない。普段Kがマウンティングに興味がないのは基本的に負けることがないからであって、強がったり偉ぶったりする必要はないから。
目上には礼儀正しく。後輩には優しく。そして同輩とは仲良く。(ep.1でまだお互い名前も知らないワードにLサイズのTシャツを譲るシーンとかね)シンプルで正しいから、彼はマウンティングなんかには興味を示さずに自分を磨くことに専念できた。

でもAはKと同じフィールドには上がってこない。そのくせ変なパワハラ攻撃ばかりする。
Aを尊敬できる先輩枠だと思っていたのに、そうでもないのかも、、、まともな目上だったら僕のことをこんな風に理不尽に扱うはずはないし、、、
と、ガパオライスを食べながらKは思っているンじゃないかなと
でも、おごってもらったこととかピンクミルクを飲んだら辛さが収まったこととかでなんか知らないけど納得しちゃう、結局バカ犬。

(ep.4)
プレーパイリンが「コンテストでの出し物が決まらない」、とKに相談している。つまり、ep.5コンテストでの3曲はKの選曲によるもの。わがままKの思惑通りに展開は進んでいる。

競技会の参加選手の名簿を見る先輩ワーガーたち。焦る「こんなメンバーじゃ勝てない」
「競技会の歴史の中で工学部は負けたことがない。いつもトップだ。お前たちの代で終わらせるな」 (工学部の歴史の重圧)and(「こんなメンバーじゃ、、」と言えるほど後輩たちのことをよく見ていた先輩たち)
プレームの言葉にワードが反発してつかみ合いになりそうなところをAが諫める。そこで後輩に向かって出る言葉。
A「最初から勝つことをあきらめるようじゃお前らに工学部生の資格はない」
これを受けて、K「勝ってみせます」

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この時のAはいつもの無茶ぶりヘッドワーガーのように見える。けど、直前のシーンを鑑みると、実は、Aは1年生を叱り飛ばすことでプレームの顔を立てつつ丸く収めようとしている、つまり、「SOTUS指導の流れ」のふりを取り繕ってけんかを止めようとしているんだ、ということがわかる。1年生を叱り飛ばしながらのAの細かい気遣い。心労はいかばかりか。すげぇなA。すげぇなこのシナリオ(わかりにくいけど)。

なのに、Kがそれに正面から立ち向かっている。KがAを好きだとはとても思えない表情。Aの努力を踏みにじるK。この時点ではKにはAの気遣いは伝わっていない。
で、なんなの?このKの顔。Aのことが好きなんでしょ?だったら、「はい、頑張ります!」って普通に素直に言えばいいのに、、ってAじゃなくても思うよね?
ってことを考えると、KはAのことを好きなんだけど、別にまだ恋愛感情の自覚はないのかね?まぁ、ないほうが普通だからいいけど、まぁ、好きだと思ってベランダ越しに眺めていたのに、激辛ガパオ攻撃喰らってやっぱり違うかもと思っているとか?(スクショしたのよりもっと牙剥いてる瞬間もあったけどK推しの腐Gの検閲によりこの顔を選びました。)
で、ep.11のベランダでのAとの電話の会話で「いつからか、どうしてなのかわからない」という台詞については「あんた(K)がわからないんじゃ見てる方はもっとわからないよね」って納得せざるを得なくなるのか?ひでぇな、SOTUS。もっと視聴者大切にしろよw

バスケの試合中Aがいないことを気にするK
試合後、焼きトン屋の前でAに褒美をねだるK
A「決勝戦に出る程度でいちいち報告しなくていい。興味あるのは優勝するかどうかだから。」
AはKの前では余裕を見せようとヘッドワーガーの顔を作り続ける。
KはAを挑発したいわけではなく、ほめてもらいたいだけなんだよね?偉そうだからわかりにくいけどさw
でも結局Aにコケにされて悔しい顔を見せるK。
初見だと、このあたりまでは、「このあと本当にBLになるの?」って思う。けど、このKの憤懣は、Aにバカにされたから怒っているわけじゃなくて、認めてほしい人になかなか認めてもらえないフラストレーションんだろう。悔しそうな顔は見せるけど歯向かっているわけではない。「結果を出さなきゃ認めてもらえないから、頑張らなきゃ」と前向きなポジティブKなんだろうね。

バスケ決勝。試合終了の笛が鳴り、競技会優勝にほっとするA。その瞬間緊張していた力が抜ける。ふっと後ろに重心がずれる。倒れはしないけど、そのまま倒れてもおかしくないくらいの動き。それまで集中して前のめりで見ていたことがわかる。喜びの顔ではない。不安と緊張の糸が切れた表情。微笑みを浮かべることすらない。工学部のヘッドワーガーとしての体面を保てた。それだけ。もちろんそれはKのおかげではあるけれどそこに思いをはせる余裕もない。(ここは別々のアングルで二回見せているから相当意図的な “わかってほしい” 演出であることは明らか)。

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一方のバカ犬KはAの見ている前で勝てて誇らしげ。だが、自慢するわけでもなくそこで自己完結。「コンテストも来てくださいね」と、もっと自分を見てもらいたいアピールをして去る。

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(ep.5)
Aは、昨年までは(自分の責任じゃなかったから)興味のなかったコンテストに、今年は友人をコーラで釣ってまで誘う。バスケ優勝のあと、自分たちワーガーの活動にコングの多大な貢献が役に立っていることをやっと感じ始めたから?この時点でAはKを相当意識していていたから?両方の要素があるんだろうとは思う。そういう演出。
2-3 旗の試練のあとの「こよりのお守り」の儀式。Kがファーンに向かって
「新入生が協力してくれなかったらこんな素晴らしい活動はできなかった。ありがとう」
という台詞を考慮すれば前者だし、ブライトの「スター狙いだな?」の言葉に視線を泳がしちゃうのは後者のための演出だと思う。でもAにはKほどの自覚も自分の行動に対する自信もないから、やっぱり後者の比重が高いのかな。

コンテストの前、暗い顔をしているKに世話役先輩(ep.1でサインくれた人だよね?)が、「優勝した時のことを想像して笑って。今年の賞品は豪華なのよ」と言う。「豪華な賞品」としてKが想像するのはep.4の焼きトン屋台の前でAに「勝ったら何かください」とおねだりしたこと。

Kの歌。2曲目の「L・O・V・E」では、楽しそうに聞いていたのに、Kとプレーパイリンの恋人同士の掛け合いみたいなところで「やってらんないな」的な顔をしたり、3曲目では、「うっとり♡・・・いや、うっとりなんてしないよ」と振れ幅のある顔を見せているA。この時点でAは相当Kを意識しているという編集カット割。
そして
ファイナリストとしてのKへのSOTUS制度についての質疑応答。
スピーチのシーンではA(をはじめワーガーたち)は真剣にKの話の内容を聞き、自分の中で検証している。(このスピーチの時のKの前のめりの直立不動の応答シーン、萌え度たかしw)
そして、Kのスピーチを聞いたAは、人気投票でKに「超(だよね?)いいね」を押す(多分もう集計は終わってるタイミングなのに)。そして、人気投票の結果にも、ムーンコンテストの結果にも興味を示さず()結果発表の前にKのもとへ向かう。

つまりAはここで、「負けたことのない工学部の伝統」よりも「自分のやっていることを理解してくれたK」を選んだ。この時点では結果はわかっていないのに、彼はKのもとに行きたかった。優勝という他者の評価ではなく、自分がKに会いたかった。


じゃあ、この時点で、AにとってKとはなにか。
ep.3の「お前がいつも仲間を助けられるわけじゃない」という台詞。AはKを確かに評価している。
そのAの強がっている仮面の下の素顔にKは平気で踏み込んでくる。
もちろん、踏み込まれたら居心地悪いし、Kの態度はSOTUSの障害でもある。
そのAの居心地の悪さは「Kにばれちゃった」ということだろう。しかし、それは逆に、Kは自分のことを分かってるんだということにもなる。これまではAにその自覚はなかったけれど、コンテストでのスピーチでAはKを優秀な新入生だと認めただけじゃなくて、自分を理解してくれる存在としても認めてしまった。

控室でAの姿を発見するK。ヘッドワーガーの怖い顔をしていない。A本人は控室まで来てみたものの、その意味も理由も自分で消化できていない。何をしていいかわからず立ち去る。
だって、「AはKを認めた」けど、「じゃあ、なにする?」って話だよね。とりあえず認めちゃったからAは控室に来てみた。でも、その自分の衝動的行動の意味を自分で把握しきれなくて立ち去る。
うん、ここで立ち去るのはいわゆる「ツンデレ」の「ツン」だと言ってもいいかもしれない。
(そっか、このシーンで前髪下ろして緩んだAの顔を見せるために、前述のコーラで友人を誘うAの「寮に戻って支度するぞ」っていう台詞があるんだね。支度ったってシャワー浴びただけみたいだけど、要するにAに前髪下ろさせたかったんだねw)
後を追うK、逃げるA トムとジェリー。通路でAに追いつくK。
K「優勝しました」 A「で、何が欲しいんだ」 ep.4 で「お前なんか勝てない」とKを挑発したAはヘッドワーガーのAだから、ここでもヘッドワーガーの顔に戻る。

人気投票1位のKでも、ムーンに選ばれたKでもない、「ヘッドワーガーとして頑張っている自分を理解してくれたK」に会いに来たAは、だからこそ、ここでヘッドワーガーとして後輩の前に立たなきゃいけないことを思い出す。
butそんなことを(a.気にしない b.お見通しの)K。 ← a?b?どっち?
でも、どっちにしても、KはAの面倒くさい部分なんか、「まるごと愛しちゃうから無問題」くらいな勢いの犬なので、K本人にはその差異はどうでもいいことなんだろう。

(でも!、AはKが人気投票で一位にならなくても、ムーンにならなくても会いに行ったわけだよね、ってことは、もし、Kが入賞しなかったらAはなんて声をかけたのだろう?って想像するのも楽しい。あと、インタビューの後Aの後を追ったKはAに追いついたんだろうか?何も描写がないから追いつかなかったのか、それとも追いついてお決まりの一悶着あったのかw)

個人の趣味で時間さかのぼるけど、「人気投票」と「ムーン」のW受賞はないって話が聞こえたKはその後暗いよね。だけど最終的にムーンにも選出された時、名を呼ばれても気付かないほどの絶望から誇らしげな笑みを浮かべるまでが5歩のステップ。鮮やか。

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ふててそっぽ向いてる・・プレーに呼ばれて・・舞台中央を見て・・タスキをもらう前の笑顔。
舞台中央を見て歩き出してからタスキをもらうまでが5歩のステップ。鮮やか。

で、コンテストの後、いきなりAとノットのワーガー同士の話があるんだけど、
Aの「先生に頼んでくれてありがとう」という礼にこたえてノットが「俺たちこそお前一人に背負わせてすまんな」「約束しただろ?俺たちみんなで乗り越えるんだよな?」と言う。
これは、ep.15で、ノットがタム先輩に反抗して退場を命じられるシーンで、Aがノットに「ここで勉強したいんだろ?だったら問題を起こさず最後まで一緒にやろう」と言った言葉につながる。
ノットの言葉は本心だろう。が、彼はAと同じ立ち位置にはいない。Aは責任者の孤独を一人で背負わなければならない。ノットは協力を約束し実行しているが、それでもAに「ありがとう」と言わせるくらいには立ち位置が違う。ここでAの孤独が浮き彫りになる。(←って、これだけでAの孤独を語っちゃうシナリオ?乱暴じゃないすか?好きだからいいけどw。ワーガー達の横暴もこれで全部片づけちゃうの?ひどくない?好きだからいいけどw)

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と、Aの孤独にスポットを当ててから、、、
コンテスト翌日にディア先輩が来て3年生に腕立てうさぎ跳びスクワット、各100回をさせた後のAの54周。SOTUSというシステムの重量感を視聴者が初めて?知るシーン。ま、SOTUSシナリオでは20周で終わりにするはずだったんだけど、(ep.6ディア先輩からの電話)、馬鹿正直で不器用なAは自分が言った通りにやらないのは許せなかったんだろう。 ep.15でノットをかばったあとのAがタム先輩に言われてグラウンド横の菩提樹に向かって3時間黙祷していたのが伏線(っつうか後出しジャンケン)。

ってかさぁ、普通のドラマだったらKのコンテスト優勝でその回が終わってもいいと思わない?盛り上がって余韻を残して「次回もお楽しみに」で終わるのが普通じゃない?でも、SOTUSはそうじゃないんだよね。コンテストの描写自体がそんなに多くないし、優勝はあくまでも一里塚。大事なのはKが素敵かどうかじゃないんだね。

(ep.6)
同系列プル先輩と図書館で話すK。
プル「大変だったけど、今考えると結構充実して楽しかったし」
それを聞いて「マジすか?」くらいの顔のK。(←かわゆい)
で、Kはここでプル先輩に「僕は経済学部志望だったんだ」と言っている。シリーズの中で初めて語られるシーン(だよね?)。でも、そんなの大したことじゃないって見ている方は普通は思うし、嫌なら転部すればいいだけでしょ?ってスルーしちゃって忘れてたんだけど、
ep.14と、そしてSを(何回かw)見た後ではそのままスルーしちゃいけないシーンだったことに今更ながら気づく。

工学部進学は親の意向で、本来のKの意志じゃない。って話と、迷っているKに覚悟を決めさせたep.14のA。ってことを考えてみると、Kの中では「入学前に励ましてくれたAが、実はそんなにいい人でもないんじゃないかなあ、あんな短時間で覚悟を決めた気になってたけど、それは正しかったのかなあ」、と逡巡するのは当然だよね。
この図書館のシーンの最初から暗い顔をしているKはそのあたりを悩んでいたんだろうと思える。
もちろん、この時点でのKは、バスケやコンテストで頑張ったのに、それを認めないで罵倒したAと、いつも偉そうにしているくせにディア先輩に怒鳴り飛ばされてしごかれるという普段と逆のAの顔を見ただけだから、そこからの、軽い失望。自分の選択が正しかったのかどうか悩む。

で、
Kの気持ちがAから離れるベクトルに向かいかけているときに、Aがまだ走っているということを聞き、強引にAに引き戻されるKの心。
(SOTUSってこんなのばっかり。もっとわかりやすく作ってくれればいいのにぃ、と腐Gは酒が進むw)

(Aの54周完走の後、サイトに書き込みしている人、誰?エム??)

Aが54周走った翌朝。
Aの部屋で嬉々として世話をするK。堂々と押しまくる。
K「アイロンがけしてもいいですか?」の最後のお願いのセリフ、「(ナハーップ)いいですか」のところ、甘くて切ない。甘えていいの?って上目遣いで見ている犬。(Kは立ってるから絵面としての目線は見下しているけどww)

で、Aは片思い相手のナムターンからの電話を無視する。
好きな人からの電話に出られないA。面倒くさくなると自分の感情から逃げるA。

いろいろ世話を焼くKに、A「うるさいな、指図するな」K「今は病人なんですからね、わかってますか?治ったらいくらでも罰を受けますから、今は言うことを聞いてください」。
マウンティングで勝とうとするK

で、協力系列の先輩たちとの会食(ムーカタ鍋?なにそれ?「2gether」のep.13では「焼肉」って字幕がついてる)で、KはAが来ることを知らなかったけど、Aは知ってたんだね、AはKの在籍番号を散々聞かされているわけだから。ドキドキするKと、そのKに一瞥もくれないA。これって、Kを意識的にシカトしているわけじゃなくて、いるのが当たり前だから何とも思っていないんだね。

(ep.7)
ep.4の頭くらいまではKのAに立ち向かっていく表情があるんだけど、その後はそういう顔は見せない。つまりバスケの試合とムーンコンテストが始まる前はAに煽られてムキになることがあったが、そのあとはそういうことはない。もちろん、A側もKに代表される1年生をしごいたり、ムキにさせて頑張らせようとするSOTUS案件がない。
んだけど、ep.7の協力系列ムーカタ鍋会の帰り際にAの個人的な難癖がある。でも、その時のKはそれに「立ち向かう」姿勢は見せない。
Kが工学部志望じゃなかったと聞いてへそを曲げて難癖をつけるAに「どうしてですか?活動も全部参加しています」と、自分を認めてほしいという言葉。争う気はない。むしろ逆。弁明して正当な評価を得、Aに否定されないことを乞い願っている。

実際Kは、実は他の誰よりもSOTUS=Aに協力的に貢献していると言ってもいい。ep.5のコンテストのスピーチで「先輩たちの行動は僕たちの大学生活を有意義にしてくれるはずだと信じている」と明言したKは言葉通りにきちんとSOTUS活動に参加しているし、工学部のプライドを守ることに多大な貢献をしている。その点はK自身自覚しているだろうし自負している。Aに責められる筋合いはない。なのに、Aは認めてくれない。Aを乗せたノットのバイクの後を憮然とした表情で見送るK。

で、旗の試練の最後のステージ。
階段上で、Aの難癖に立ち向かうKは怒ったような真剣な顔をしてはいるが怒っているわけではない。「ここまでちゃんとやっているんだから認めてくれ」と正当な要求を突き付けている顔。睨み合ってはいるが、ep.4までとは違う。「受けて立つ」じゃなくて「認めてくれ」。
ずっと空回りしていた二人のやりとりのギアがやっと一緒に回り始めた瞬間。階段を降りることを承諾したA。わかってもらえた喜びを顔面に浮かべながらAに先を譲るK。
(や、もちろんAの難癖自体が「Kが工学部志望じゃなかった」っていう情けないものだから、Kの勝利は火を見るより明らか。だからつまり、拗ねてる権力者を懐柔するのって大変だよね、っていう、公衆の面前で行われる壮大な痴話喧嘩)

K「僕の工学部への愛を疑うなら、、、」って台詞。「工学部」って言葉を、「先輩」に置き換えてるよね、この二人。(酔っぱらって見直してたら、うっかり泣かされちゃったぜ)

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「心から先輩の後輩になりたいです」の台詞。
Kだけ見てたら、攻撃態勢に入って牙をむく犬の顔を垣間見せるんだけど、でも、そうじゃないんだよね、
Aの立場を理解し、Aに正面から向かっていく真剣なK。
に対して、ヘッドワーガーとしての自分自身を整理できていないA。(ましてや、K個人への気持ちを云々するなんてないよね)

ギアの形に整列した中にAを迎えてのウェイブ(最初見たときは話の続きが気になってどうでもいいシーンだったけど、ここも見直すと泣ける)。そして、この場のKの取り仕切りっぷり、堂にいっている。Kの器の大きさを見せつけるシーン。

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自分を囲むウエイブの中で明らかに動揺=感動しているA。でも言葉には出さない(出せない)思い、、、、からのグラウンド裏での一人泣き。
ヘッドワーガーとしての重圧が彼にとってどれだけ重いものだったのか、その重圧があったからこそ、「強い先輩」になろうと頑張ってきたわけだが、不器用なAはいきすぎて「鬼の先輩」になることしかできなかった。本来の自分から離れたキャラを演じ続けていたAが、その緊張感からやっと解放された時に堰を切って出る涙。(このAの不器用さはep.13ラマ8世橋の翌日、試験結果の掲示に群がる後輩を𠮟りつけるシーンにも表れる。1年生をどなりつけた後でブライトにたしなめられて、A「今までこうやってきたから他のやり方がわからない」と、戸惑ったような顔をする)

戻って、
もしAが「誇らしい気持ち、やりとげた感」を持てていれば、後輩の中に入って、普通にお守りの“こより”を結んでいただろう。しかし、彼にはその達成感はない。「重圧からやっと解放された」というところでいっぱいいっぱい、という涙。人に見せられない涙
なのに、
Aにこよりを結んでもらおうと探しにきたK。隠れて泣いていたところにKが現れる。
K「これを結んでください・・こっちの手に」
A「面倒くさい奴」
Aが泣くくらい大変だったヘッドワーガーの仕事にKが貢献していたことを、Aは認めざるを得ないし、KはAにとって、良くも悪くも大きな存在にはなっている。
改めて、初心に立ち返って考えると、ep.1、2あたりのKの「反抗シーン」は、もちろん、Aにとっては、SOTUSシナリオの妨害になるから面倒くさいんだけど、でも、結果的に、その時Aに向き合っていたのはKしかいなかったんだよね。 後ろのワーガーも、怯えて下を向く1年生たちもAと目を合わせていない。Aが頑張って無理している姿を真正面から受け止めていたのはKだけだった。AにとってKの存在が大きくなるのも当然ではある。

で、
後輩の手にお守りのこよりを結ぶことは、ヘッドワーガーとしての目標、一つの到達点であるはず。
なのに、それが出来ずに裏で泣いているA、を追いかけてきて、「僕の先輩ですよね?先輩ならお守り結んでください」と迫るK。
でも、普通は、っていうか、他の先輩は、後輩のお守りを結ぶときに、
「君の大学生活が、勉強も恋愛も充実するように」
って唱えているんだけど、
AはKにつっけんどんに「旗を大事にしろよ」しか言わない。(2-3のSPECIAL SCENEに関連シーンがあるw)
つまり、Aは、自分のノルマ(=伝統継承)をこなすのに精いっぱいだった。後輩のことを考えてる余裕はなかった、ってことが露呈。だからこそ不器用に強圧的な態度のキレ気味のヘッドワーガーだったんだな、と。
しかし、逆にKのおかげで、Aは本来の到達点(こより結び)にたどり着けたという見方もできる。
(Aはこよりを持っていなかった、だから、他の後輩の手には結んでいないってことはファーンのセリフでちゃんと説明済。つ・ま・り、Kが来なければAは誰の手にも“こより”を結べなかったわけだし、加えて言えばAのこよりはKだけのものということ。)

そして、AがKに「旗を大事にしろよ」と言いながら“こより”を結んだこと。普通の先輩は「勉強も恋愛も云々」って言うのにAからKへの言葉はそうじゃなかった、っていうこと。
これは、AがKに他の一般後輩たちとは違うおなじない、言霊を託したんだと取るべきだろう。Aがどこまで自覚していたか、自覚していたかどうかすら(多分Aにも)不明だけど、結果的にKをAの後継者にする言葉。お前はその他大勢、十把一絡げの普通の後輩じゃない、という宣言を無自覚にもAはKに託してしまった。KをSOTUSに縛る言霊。そして、KをAにつながるものとする呪術。
ep.1から「十把一絡げ」扱いされて、それに従いながらも言いたいことを言ってきたKにとっては、やっとA先輩に評価されてしかるべきことを達成し、その結果「旗を大事にしろよ」と、つまり、他の先輩とは違う言葉をかけられ、十把一絡げ扱いされなくなったということが確認できたシーン。
だから、
Kが「僕はAにとって特別な存在なんだ、」と思っても当然の流れ。
「この次泣きたくなったら僕を呼んでください。先輩の涙を拭いてあげます」

Kが最初に出会った時のAと入学後に見て来たAのギャップが埋まった、とKに思わせるに足るAの涙。Aはやっぱり優しい先輩なんだ。その先輩が頑張って僕たちのために無理してくれていたんだ、とKは確信した。
自分だけが知っている優しい先輩。自分だけが知っている先輩の涙。
「僕のことが好きだからですか?」ほどはしゃいでいるわけではないが、KはAに対しては普通なら言わないようなこと、言わなくてもいいようなことを言ってしまう。

涙を見られて恥ずかしいAはKにからかわれていると思い「コングホップ!」と名を呼び叱り飛ばす。でも、からかっているわけではないKにとってはその叱責は的外れ。刺さらない。
このあたりで、KのAへの思いは唯一無二の大切な「恋愛感情」として確立したんだろうね。

(ep.8)
A「1年生諸君、海で水遊びしたいか?だったら思う存分遊ばせてあげよう」
オーク(メガネ)「ひやっほう!」
K「なに喜んでるんだ、またなにかやらされるぞ」(不信感満々)
この発言をKがしなければ、もしくは、Kの発言がAに聞こえていなければ、、、違った展開になっていた、のかもしれない。Aの逆鱗に触れてしまうK。
前回ep.7のラストではKはAに愛の告白めいた態度を見せたのに、Aには伝わっていない。
でも、AのSOTUS活動の集大成を見届けたのはKだけだし、KがいなければAは旗の儀式のフィナーレ“こより結び”が出来なかったことはAにもわかっている。「涙云々」だって、Kに悪意がある言葉ではないことはAにだってわかっている。

なのにここでは「またなにかやらされるぞ」と「不信感」。
だからAはKに嫌がらせをしたんだろうか?

水没K ライフガードA
たとえバカ犬Kが水に沈んだって、死ぬまで水没していることはありえない。けど、Aは自分の言葉が行き過ぎてたってことを気にしていた。Kのことを気にしていた、だからこういう展開になったっていうのは、一応自然(ってことにしてあげる←SOTUSに惚れた弱み)。
でも、2-9でKが「僕が溺れてると思ってすぐ助けに来てくれたのは、いつも僕のことを見てくれているからでしょ」って言うのはさすがに「は?自信過剰もたいがいにしろよ、」と腐Gは思う。言われたAは「え?そうかな?」ってドキドキした顔をするんだけど、この水没シーンだって、AがずっとKを見ていたなんて描写は(本編には)ないし、Kの思い込み。妄想。(でしょ?だよね?)

(質問 : K達が酒盛りしている部屋へAが見回りに来たのは、Kが昼間溺れたことを心配してきたからだ、っつう見方があるけど、、、そうかなあ??そこまでは深読めないなあ、この旅行は本来なら飲酒禁止じゃなかったのにそう変更されたのは、Kが溺れそうになったことに、責任者として焦り、事故を起こさないための安全策をとったからだと考えるのが自然だよね、K一人を心配したわけでも、嫌がらせをしたわけでもないとは思う。)

飲酒禁止なのに隠れて飲んでて、ばれたあと、Aを追いかけて謝るK
(困った顔が可愛い。「飼い主の外出中に、寂しいから家の中を散らかして、で、あとから帰って来た飼い主に怒られるラブラトールレトリバーの子犬」の顔。でしかないっ!)

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(後輩が指示に従わないというヘッドワーガーとしてのAの怒り、の中には、Kに裏切られたという個人的な感情も入っているのか?、もし「裏切られた」と思っているんだとしたら「涙を拭いてあげます」というKの気持ちがAの心にも何パーセントかは届いているってことですね。)

ドタバタのあとのギア授与儀式、
のあと

旗の試練の時と同じようにAは一人で浜辺で感傷にふけっている。
他のワーガーたちとは離れている。結局Aのそばには同級生はいない。
K以外の同級生たちは責務を果たした達成感に酔い、イベントを享受してディア先輩と飲んでいる。(2-5では57期生(A世代)と59期生(K世代)と61期生(Kの後輩、2年後のワーガー?)の三世代のそれぞれ数名、(女子も!)が一緒にテーブルを囲んでいるが、シーズン1のこのシーンではディア先輩(56期生?)と57期生(の男)だけが一緒に飲んでいる。大盤振る舞いの深読みをすれば、ここもAとKのヘッドワーガーとしての力量の違いが見て取れるシーンである)
同級生と先輩の輪の中に入らないA。重圧が重かったゆえに、いざ解放されたとしても相変わらず自信が持てないままのA
のところにK

K「先輩に話したいことがあります」
文句を言いに来た可能性もあるのに、身構えることもせず「なんだ?」と聞くA
腑抜け、脱力感が漂う
会話は弾まず、面倒くさそうに立ち去るA、傷心のK
からの

(ep.9)
Kと話すために飲み物を持ってきたA。
ヘッドワーガーの重圧から解放されてほっとしている気持ちを1年坊主のKと共有することはできないし、戻ってくる必要はない。Aが戻ってきたのはKと話したかったから?ヘッドワーガーとしてではなく、素の自分でKと話したかったから??
いずれにしても、
他のワーガー達は仕事が終わってはしゃいでいる。Aはホッとしていてもはしゃぐほどの達成感は得られていない。その未消化な気持ちは同級生とは共有できない。そして、そこに寄り添ってきたのはKだけ。
K「ヘッドワーガーになったきっかけは?」
A「強制だった。性に合わないんだよ」
ってこんなに簡単にボロ出していいの?さっきまでの自分を否定しちゃうことになっちゃうよ?って思うけど、余裕がないままヘッドワーガーを続けてきていたAは重圧から解放された安心(っていうか放心)をついKに見せてしまう。
(Kに付け入らせるスキを与えちゃって、バカよねw、と腐Gはほくそ笑む)
ここからはKのラブビームロックオン。猪突猛進。

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ってか、ここのK,相当策士だよね。K「すみませんでした」A「いいよ、もう済んだことだし、お前にも懲罰を与えたし」の後、5秒くらい考えてからAをデートに誘い、(“欲しいものは先輩との二人っきりで過ごす時間です”ってことだよね?)ちゃっかり電話番号もゲットする。その5秒は何だよ?今ならイケるかなって算段してただろ??っていう5秒w

で、ギアを渡す直前、届かない一方通行の告白の前、ブライトがAを呼びに来て会話中断。
この時のKの、ハトが豆鉄砲喰らったような戸惑いの表情。萌え度高し。
そして、戸惑っていたのに、この機に乗じてギアを渡しちゃうK。
話の流れとしては変に煮詰まる前に中断してもらってKも救われているんだけど、K、相当策士じゃないですか?タラシスキル高いよね~、もしくはKに都合よく話が進んでいるよね~

なんだけど、
この時のKってギアを渡す意味は分かっているんだけど、その重みはわかっているのかなあ、今後ずっとAのことを愛する自信なんて自覚してないよね?そんな要素ないよね?
ま、直情型凶犬の勢いなんだろうから責めないけど。でも、そのあと痛い目見るってわからずにいるあたりがバカ犬。
「ギアを渡す=相手に心を預ける」というジンクスをどう解釈するのか。にもよるんだけど、これってやっぱり恋愛がらみでしかないのかね?自分のあこがれの先輩に「兄貴、俺が一人前だと認めてもらえるまで、このギアを持っていてくださいっ!」みたいな話だって不自然じゃないけど、、周りは恋愛がらみでしか考えてないみたいだから、恋愛限定でいいのかね?

次の土曜日の初デート。ナムターンの出現で落ち込むK。
Aが「豚煮込みトムヤム麺」を「お前に食べさせたかった」と言ってKに食べさせる。そこで機嫌が直るK。
なんだけど、ナムターンのことで落ち込んでいるってことは、Kは既にAへの思いを独占欲のあるレベルで自覚しているってこと。
「涙を拭いてあげます」以降はもう、KのAへの気持ちは「恋愛感情」以外の何物でもないってことでいいんだろうと思うが、

シーズン2のあとのおまけ版インタビューシーンで「恋に落ちたのはいつだった?」の質問に「食べ物をくれるたびに好きになりました」ってKが答えてるんだけど、そこに、この豚煮込みトムヤム麺を挙げるのは違うと思う。この時点でもう相当好きだったんでしょ?
だし、そのほかは、これまでもらった食べ物はミカンとガパオライスだけで、ガパオライスは嫌がらせだよね、お金は払ってくれたけど。ってことは結局ミカンだけじゃんねぇ?
ってか、まぁ、架空だけど、インタビューだし、回答者はインタビュアーの質問に全部正確に答える義務もないから実際のインタビューだとしてもこんなもんでいいんだろうとは思うけど、
二人の関係が食べ物を介して深まるという設定は犬と飼い主っぽいから、好きな設定だけどw。

(ep.10)
ずっと避けていたナムターンの電話に出るA。
彼女はAにとってすでに面倒くさい存在ではなくなった。面倒くさい案件は彼女ではなくKに代替わりした。だからナムターンは逆に面倒くさい存在(K)からの逃避効果。AはKの煩わしさから逃れるためにナムターンの電話に出て、会う約束をする。

(ep.11)
会って、話して別れ際。
ナムターン「私のことばっかりであなたの話を聞けなかったけど」。A「俺の話は特にないよ」
いや、AもKの話いっぱいしてるんだよね、そして、だからナムターンと会ったのちに初めてKと話せるようになる。
Kに電話したAは、妙に冷静に「マンガは持ってていい、俺がレンタル屋に補償金を払う」などと事務的につまらない話をしてKを避けている言い訳めいたことを言って取り繕うとする。
ベランダでのKの告白。
Aは、とってつけた言い訳では取り繕えない状況にパニクって電話を切る。

ここのKの告白シーン。ハンドカメラなんだよね。微妙に動いている。向かいのビルから望遠レンズで撮影するのにハンドカメラを使うなんて普通考えられないんだけど、かすかに揺れている絵がKの心の震えみたいで、とてもいい。(SOTUSに限らずタイドラマはハンドカメラ多いんだけど、人の動きが多い場面だったらわかるけど、このシーンは動きはないのにハンドカメラ。)(でも、今見直したらep.3のベランダで洗濯物を干す短パンAを愛でるシーンもハンドカメラみたい。もしくは安い三脚?一脚?、でも、この告白シーンは揺れがとてもいい感じだから結果オーライ)

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(ep.12)
ベッドの下の引き出しからKのギアを取り出し、すぐ出せるように鏡の下の引き出しに入れる。つまりギアを返そうと一旦は準備するA。だが、直後のカフェテリアで、Kにピンクミルクを譲られ、立ち去られる。
自分が散々逃げていた相手なのに、避けられると傷つくA。

(ep.13)
迎えの車が来るまで自室で待っているA。Kのギアを引き出しに戻す。もう返す気はない。ピンクミルク置いてけぼり事件の後返す気はなくなったらしい。

タム先輩の結婚式。e p.12でカフェテリアでKに置いて行かれた後、次にKに会ったAはまるで違う顔。不器用に歩み寄ろうとする。
K「そういうの結構です。優しくされると期待してしまうので」
言い捨てて立ち去るK。を呼び止めようとしても言葉が出ないA。

車で連れて来てくれたプル先輩に、帰りは送ってもらわないK。
Kを追って出てきたA(ロングとアップで携帯持つ手が違うよ!!)に声をかける。「ここで何をしているんですか」
なんで?なんで声けるの?っていうか、かけられるの?避けられて、さっきは自分からも距離を置いたのに、、、。もちろん、先ほどの会話があってAとの関係修復に未練がましい期待を持てた。恋愛抜きの先輩後輩としてならそばにいることはできるんじゃないか、って思ったというだけなのかもしれない。けど、ここは説明不足だとしか思えない。もうちょっとなんか語ってほしい。
(まさか、Aが困っていることを察して、自分が困らせていることに罪悪感を抱き、自分の方から譲歩してあげたの?散々避けられたのにぃ?・・・まさかね、でも、、、うーん、Kなら、Aのためにだったらするかも。)
このへん説明不足だと思うけど、ここからのコングバズーカ直撃の破壊力がすごいから、整合性が気にならなくなる。←ずるい♡w
で、一気にラストまで、凶犬コング、バカワンコ、が突っ走ってエンド。唯我独尊、視野狭窄
時折勝ち誇った不遜な笑みを浮かべるK。ばかばかばか

ここからはもう何も言うことはないですよね。ラマ8世橋行かなきゃだな、

でさ、後日いつものカフェテリアで会った二人が、お互いに相手の好きなものを頼んでから偶然出くわして、、っていう甘々のシーンで、Aに「経済学部に転部してもいいと思うぞ」って言われたKが、「学部を変えるつもりはないです」って言って、それからの「ここが好きですから」
ep.7の旗の儀式、最後のステージで、“僕の工学部への愛を疑うなら、云々”のところで、「この二人、工学部って言葉を先輩に置き換えてるよね」と、腐Gは書いているが、「ここが好きですから」もその流れで考えていいだろう。そう言われたAのデレ顔が何よりの証拠。

ふう。

もうシーズン1への言及はこれで終わりでいいかな、なんだけど、一個だけ。
ep.14の屋上のキスシーンの前、
A「お前が俺の頼みを一つ聞く、っていう約束覚えているか?」K「もちろんです」
(えっ??そんな約束いつしたの??見落としてる?誰か教えて。)
結局このAの頼みっていういのは、「自分の気持ちを分かってほしい」というどうでもいい甘々の頼み事なんだけどね、でも、この後も続く二人のすれ違いをきちんと見せているシーンではある。


はぁ、、、
疲れるよね。SOTUS。心臓に悪い。
「尊い」と書いて「しんどい」と読む。


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