終活生日記

「合間縫う腑に落ちない音楽」は、はてなブログに移転しました。

終活生日記

「合間縫う腑に落ちない音楽」は、はてなブログに移転しました。

マガジン

  • ブックジャケット・チェーンメール

    悪名高きブックカバーチャレンジあらためブックジャケット・チェーンメールに応えた文章。表紙のみの転載は著作権侵害の疑いがあり、引用の形にするためにはある程度の長さの文章を書かざるを得なかった。

最近の記事

南さんの朝日新聞退職挨拶文の感想

久しぶりの投稿。ブログ名もはてなとは別に「終活生日記」に変えて、メディア関係の垂れ流しを書くことにしました。 「退職エントリー」といえばnoteなんだから、南さんもnoteに書けばよかったのに。 “そう、今の朝日新聞という組織には、絶望感ではなく、絶望しかないのです。”とか書いてるけど、多くの人たちは、ただ沈みゆく船から飛び降りただけなのに、ずいぶん偉そうだなと感じてるのではないだろうか。立岩さんの“この「退職挨拶文」はメディア史に記録されるべき第一級の資料だ。”なんて評

    • ハラオカハウス3泊4日滞在の感想と、今後の用途についての思いつき

      この間のゴールデンウィークは、千葉・内房の貸別荘を一棟借りしてひとり過ごした――と書くとおおげさですが、だいたいそういうことをさせてもらいました。 4月の終わりにハラオカハウスの内覧会に行って、これ最高じゃないですか!と絶賛していたら、運営の永森さんが「格安で3泊4日お貸しするので、実際に泊まってみて、今後の用途などについて何か書いてくれませんか」とおっしゃってくださったのです。 とはいえ、無理に持ち上げるつもりもなく、淡々と書いていきたいのですが、まあ掛け値なしに素晴ら

      • noteを引っ越します

        お世話になったnoteを引っ越します。 note/cakesの最近のいろんな問題はきっかけでしかなく、自分のコンテンツはそろそろ独自ドメインで書き溜めていった方がいいかなと思っていたところに、長い正月休みが来て、やってみたらうまくいったので決意しました。 年齢的にも、もう残り少なくなってきた焦りがあるのかもしれません。noteはエクスポート機能がないので、こつこつコピペしています(コピペ終わったものは下書き→削除)。 幸い、新規で公開した記事もアクセスが伸びました。こう

        • 藤嶋咲子の「これはパイプではない」

          藤嶋咲子さんの個展「Unstoppable Unfolding」を、表参道のDiEGOに見に行きました。2020年10月31日(土)まで。 場所は、表参道から裏原宿に抜ける道沿いの黄色いビル(オリエンタル原宿)の2階です。 土曜日は幸い天気がよく、ギャラリーの中も明るくて、絵を見るのにとてもいい環境でした。残りの会期は短いですが、今週は天気が良さそうなので、ぜひ足を運んでください。 欲しくなる絵藤嶋さんの作品はとても魅力的で、真摯な人柄も現れていて、見ると購入したくなる

        南さんの朝日新聞退職挨拶文の感想

        マガジン

        マガジンをすべて見る すべて見る
        • ブックジャケット・チェーンメール
          終活生日記

        記事

        記事をすべて見る すべて見る

          DANRO復活記念 こんな「ひとりを楽しむ」は嫌だ!

          朝日新聞社が運営するヴァーティカル・メディアの先陣を切った「DANRO」が、初代編集長の亀松太郎さんの会社に譲渡されるという異例の展開となった。 実質的に大新聞と個人のM&Aである。素晴らしい。前DANROでは初日から書かせてもらったけど、新DANROでも書かせてもらえる機会をいただけるかもしれない。 だが、どうも歳のせいか筆が進まない。「自己批判が不相応に増大する」(ジャン・シベリウス)という言葉を目にしたけど、まさにそういう感じなのだ。 そんな挫折もせっかくの機会な

          DANRO復活記念 こんな「ひとりを楽しむ」は嫌だ!

          「人生には目的がない」という君の認識は正しい

          #社会人1年目の私へ というテーマに乗ってみようと思う。 どうせ20代で死ぬとタカを括っていた君だが、実は50歳を超えてもまだ生きている。それを知って絶望しているだろうが、心配いらない。君は50を過ぎても相変わらず絶望している。 まず、君が日々いらだっていることについてだが、その正体が何か分からないことが、いちばんモヤモヤしていることだと思う。 それが見えてくるまでにはあと数年必要なのだが、いらだちの原因は、結局のところ「人生には目的がないのに、なぜこの人たちは、まるで

          「人生には目的がない」という君の認識は正しい

          明仁天皇を心からねぎらいたい

          先日、東大卒業式での上野千鶴子名誉教授の祝辞が賛否両論で話題になったが、否定的な評価ではそれに勝るとも劣らない式辞がかつて存在した。 1997年から2001年まで東大総長を務めていた、フランス文学者の蓮實重彦氏のそれである。一連の式辞は『私が大学について知っている二、三の事柄』(東京大学出版社)などに収められているが、特徴は、まずその長さだ。 「改革」の時代だった平成例えば2000年の「思考の柔軟性」と題した入学式式辞は、四六判の書籍の18ページに及んでいる。縦45文字×

          明仁天皇を心からねぎらいたい

          「能書きなんて要らない」人生なんて、楽しいのか?

          週末昼寝ばかりしていて寝付けないので、積み残しの宿題をひとつこなす。ひと月ほど前にDANROにこんなのを書いた。 さほどよく書けたものではないが(本業が忙しく、休日の夕食ついでに書いた)、配信されたYahoo!に珍しく76ほどコメントがついていたので、記録のために貼り付けておきたい。 誰が刺身をナメたのか?ところで、昨年末に東洋経済オンラインが配信した「AIに仕事を奪われる、中学生以下の大人たち」が話題になったが、 ヤフコメは、いまや、その「日本語が読めない日本人」の実

          「能書きなんて要らない」人生なんて、楽しいのか?

          「音楽は何も救えない」からの復活:岡城千歳「坂本龍一ピアノワークス3」がもたらす癒やし

          このところ、ピアニスト岡城千歳の「坂本龍一ピアノワークス3」を繰り返し聴いている。こういう音楽を聴いていると、音楽は言葉にならない世界を扱っているから音楽なんだ、という当たり前のことを考えてしまう。 それでもあえて言葉にすると「癒やし」の音楽といえるかもしれない。といってもイージーリスニングとか、J-POPのオルゴール版みたいなゆるいものではない。たとえば、宮崎駿監督の映画「風の谷のナウシカ」のあるシーンを思い出すようなアルバムだ。 魔のスクリャービン沼に引き込まれる岡城

          「音楽は何も救えない」からの復活:岡城千歳「坂本龍一ピアノワークス3」がもたらす癒やし

          坂本龍一の音楽を救いとして15年ぶりに活動再開したピアニスト岡城千歳さんのアルバムを聴き返す

          ピアニスト岡城千歳(おかしろ・ちとせ)さんが15年ぶりに復帰するという記事を見かけた。これはなんという朗報と思って読んで見ると、こんな書き出しになっていた。 「ポップスをクラシカルに再構築することに長けているピアニスト・編曲家の岡城千歳」 いやいやいや……。岡城さんは、れっきとしたクラシック音楽のピアニストじゃないか。それも、ガチの天才といっていい数少ない音楽家だ。なぜこんな紹介の仕方をするんだろう。 どうやら岡城さんの編曲・演奏による「坂本龍一ピアノワークス3」の発売

          坂本龍一の音楽を救いとして15年ぶりに活動再開したピアニスト岡城千歳さんのアルバムを聴き返す

          ヤフコメは好意的でもアクセス数で惨敗したコラムの話(DANRO反省会)

          久しぶりに会ったAさんに「湯豆腐のコラム、読みました。うちでも早速やりましたよ、鱈と春菊」と言われた。そういえば年明けのDANROの記事に、そんなことを書いていた。 年末に編集部と相談したとき、「松の内はネットにアクセスする人が減るから、避けた方がいいですよね」と言ったところ、他社の出稿が減るから逆に狙いどきではないか、という提案をされた。 しかし、年始すぐ書けそうなネタも思いつかず、つい返事を怠っていた。それが帰京する電車の中で小説「センセイの鞄」を読んでしまったがため

          ヤフコメは好意的でもアクセス数で惨敗したコラムの話(DANRO反省会)

          そしてろくでもないおれが そばにいないおまえは

          ここのところDANROの反省会をしていなかったら、Sくんに、やっぱり感想戦は大事だと言われ(本文より事後のnoteの方が面白いという意味だろう)、遅まきながら書いておく。 同じ大学の国文科に入って中退したOくんという人がいた。入るときに附属高校を留年してるという噂を聞いたが、ほんとかどうかは確認していない。 初めて会ったきっかけは、よく覚えていないけど、Nさんという人がやってるバンドのホーン・セクションの編曲をしてくれという話だったような気がする。それで、会いに行ったら、

          そしてろくでもないおれが そばにいないおまえは

          高濱虚子の「虹」をテキスト化してみた

          最近、高濱虚子(1874~1959)の、それも俳句じゃなくて散文、小説を読んでるんですが、これがなかなか切なくていい。 で、青空文庫に出てないので、もっとも有名な「虹」を起こしてみました。パブリックドメイン入りしているので問題ないですね。底本は集英社「日本文学全集第17」。登場人物を整理すると、 ・私:高濱虚子(きょし)。俳人。 ・立子(たつこ):星野立子。虚子の次女。虚子は立子を高く買っていて、30代半ばになった立子の手帳に「私はあなたの生涯を見ることが出来ないことを残

          高濱虚子の「虹」をテキスト化してみた

          釣りとクソコメ

          いまどきのウェブ編集者の、基本的な役割は何か。編集者には紙の時代から、常に「正確さ」(の担保)と「売ること」の両立が求められ、モノによって2つのバランスが異なる場合があるとしても、それはウェブ編集者であっても変わりはない。 ただ、ウェブにおいても「正確さ」はシンプルに表記や内容の正しさを指すが、紙の「売ること」はとりあえずその紙の商品自体を売ることになるのに対し、無料で読まれるウェブ記事の事情はもう少し複雑になる。 最も分かりやすい「売ること」の形は、ウェブでリアルな物(

          釣りとクソコメ

          そのひとはもうしんでてもいいから

          先日の勉強会でdanroの読者の方に何人かお会いしたら、みんな「noteのコラム好きで読んでます」という。 上のエントリーのビューも16万6000を超えて、まだ増え続けている。たいへん複雑な気分だ。みんなそんなにこっちが好きなら、danroにこっちを載せればいいではないか!!! まあ、そういうわけにもいかないから、何が好まれているのか理由を分析してdanroに取り込むことにしようと思う。例えば「論」っぽいスタイルがより読まれることは分かっていつつ、danroでは今のところ

          そのひとはもうしんでてもいいから

          花火、あるいは火の技巧

          猛暑の中、DANROの連載5回目が公開された。 読んだ方から、よくネタが尽きませんね、と声をかけられたが、酒を飲むたびにそのまま書いているのだから、さほど苦労はない。 これがまさしく、はあちゅうが言うところの『「自分」を仕事にする生き方』(幻冬舎)というやつである(違) 言い逃れようのない、文字通りの駄文である。ただ、Yahoo!に配信された記事についたコメントのトップは、 結構好き というもので(そう思う15)、本当にありがたい読者がいるものである。そう思わない2

          花火、あるいは火の技巧