父が倒れた

2022年11月23日、父が自宅で倒れた。
私がお風呂に入っていたら母が兄に「救急車を呼んで!」と言っていたのが聞こえ、急いでお風呂を出たら父が居間で倒れて苦しそうにしていた。
背中をさすりながら「お父さん頑張って! もう少しで救急車来るからね!」と話かけ続けたが、返答できない感じだった。
しばらくしてから救急車がやって来て病院へ運ばれていった。

病院についてから3時間くらい待ってようやく意識が戻った。
大動脈解離だったため、死んでいてもおかしくなかったらしい。
たまたま解離が少しで止まったため一命を取り留めたが、いずれまた解離が起こりうるということで、翌日手術となった。
高齢のため手術中に死亡する可能性もあるというものだった。10時間以上の手術は無事成功したものの、コロナ故に本人に会うことが難しく、病院にも頻繁には連絡できないため、状況把握が難しかった。

同時に母の体調も悪くなった。連日のバタバタで疲れたのだろう。
食欲がなく、口が渇いて、話しづらい時があるということで、今度は母を病院に連れて行き、脳外科や内科で検査してもらった。
検査結果は問題なく、高齢故の高血圧から来るものだろうとのことだった。
幸い薬を飲み始めて体調は良くなった。

母がようやく落ち着いたら今度は兄の体調が悪くなった。熱が続き、咳が出るためまずPCR検査を受けられる病院を探した。田舎なのでなかなか病院が見つからなかったが10件程電話してようやく見つかった。結果は陰性だった。

これらの出来事が1週間ぐらいで起きた。
たまたま私がタイから一時帰国していてあと数日でタイに戻るタイミングで起きた。私が日本にいる時に起きたので、いない時に起きるよりは良かったには違いない。
でもすごく行きたかったギャランティーク和恵さんのライブも諦め、予約していた航空チケットやホテルもキャンセルし、タイで会う予定だった友達への連絡をしたり、それはそれで凹んだ。
家族を世話しなければいけないと頭で分かっていたが、そのせいで自分がしたいことを我慢しなければいけないのがやっぱり辛かった。

父は幸い順調に回復しているがまだ入院中である。自分で歩けないのでリハビリが必要だし、それに加えて「せん妄」という、精神機能の障害(今回の病気が原因)が治っておらず、コミュニケーションが成立しない時がある。
今は心身ともに改善して、また以前のように暮らせるようになる事を願うしかない。

ところで、今これをタイで書いている。
今までのように自由にタイと日本を行き来するが難しくなるだろうから、父の容態が安定している今、強引に3泊4日で来てしまった。
一昨日はScrubbというタイのバンドのフリーライブ、昨日はブライト・ヴァチラウィットさんとウィン・メタウィンさんという、タイの俳優さん達のライブに行った。めっちゃ楽しかった。今日また日本に帰る。





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