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結婚9年目に思うこと

思えばずいぶん遠くまで来なたと思う。
23歳(で大阪を出た)ときには知りもしなかった町に、今こうやって根を張っている。



そういえば大阪で生まれ育った時代の写真が全然ない。
mixiにはあったかのかも知れないけど、デジタルタトゥーに怯えて何年も前に退会した。

シールという媒体で完成するプリクラだけは大量にとってある。
親に幾度となく馬鹿らしいと言われても、1日で3回は撮影していたプリクラである。
ゲームコーナーの一角ではなく、プリクラ屋さんがあった時代のプリクラ。

あの頃の私は、プリクラ帳が何十年後も私の部屋にあるなんて想像もしていなかった。何十年も先の未来のことなんて考えていなかった。


16歳から36歳よりは、36歳から56歳になる自分の方がいくらか想像しやすい気がする。
同じ20年だと人生後半の方が単調なんだろうと想像するんだけど、きっとそれも想像を超えてくるんだと思う。
それが人生だということだけはわかっているから。


夫と出会ってからの10年の間でも、私はだいぶと変わった。
目が大きく写るように、顎を引いてピースを乗っけて自分を自分を盛ることはなくなった。
自分は自分だと思えるようになった。

そう思うようになったのは夫の存在が大きい。
いつもポジティブで、正論をぶつけてきて、感情をむき出しにしないように心がける、私と正反対の人。

私はあなたではないし、あなたは私ではないと気づかせてくれた人。
理解しあうには対話が必要だと教えてくれた人。

夫に出会えたのは、私の人生のラッキーな出来事のひとつだと思う。


夫と私、このくらい違ってた



そういえば夫と出会った頃の写真も全然ない。
大人になってプリクラを撮らなくなって、まだクラウドという概念がなかった時代だ。

子どもが産まれてからは、別の意味でますます二人の写真がない。
そう気がついたので、最近は旅行の時なんかには小学生の息子に夫婦の写真をお願いして撮ってもらっている。

もっと歳をとった時に、
「若い時にもっと写真を撮っておけば良かったね。」なんて思わなくていいように。

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