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【ロマンチック】〜気象観測編①〜

ボンソワール!リュウジヒューゴです。

私の前職、絶滅する仕事と言われる航空支援集団のひとつ「気象観測」について…

2020年4月17日に航空自衛隊が設立した宇宙作戦隊に飲み込まれる前に、
皆さんに少しでも知って頂ければと!

知ってほしい理由は1つ!

ロマンチック

そう、ロマンチックだと思うのです!
気象観測員の仕事って知名度はありませんが、とても魅力的な仕事だと思っています。

さっそく、
主な気象観測員の仕事を紹介したいと思います。

・風の「動き及び力」を感じる
・観測所からの「見晴らしの良さ」、混り気のない空気を感じる
「大気現象」を知り、あらゆる災いを事前に察知出来る様、精神を研ぎ澄ます
・雲と会話し、「雲の高度及び量、行方」を知る

等々あります。どうでしょうか、
ロマンチックではありませんか?わかりました。以後、真面目に一つずつ解説いたします。

その前に!!

この仕事は主に気象支援、航空機の運航支援という重要な仕事なのです。
本日は上記の作業内容から2点ご紹介しようと思います! 先ずは


・風の動き及び力を感じる

→「風向風速」を観測するには主に2つのやり方があります。
1.気象機材である「風向風速計」を使った観測

風向は風の吹いてくる方向(36方位)10度単位で測定されます。風速は大気が移動した距離と時間の比、すなわち単位時間に大気が移動した距離のことです。

単位はノット(kt)と㎧(メートル毎秒)で表し、数字で0からそれ以上の数値が機材で測定されます。

2.風向風速を目視によって行う観測
         (ロマンチックポイント!)

煙突からの煙の流れ、木の枝の動きといった自然の現象から風向を測定します。

風速に関してはビューフォート風力階級表によって、木の葉・木々の動きなどの状態から「風力」として観測します。

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※私の手書きですみません!


単位「ノット」と㎧の説明
・ノット(kt)→1時間に1海里(1.852km)進む速さ。
1秒間に1メートルの速さ
ktと㎧の関係性→(例) 20kt=約10㎧

上記の例の数字(関係性)は厳密にいえば違いますが、ほぼ近い数値なので参考にしています。

「20ktの半分が㎧の数値なんだ!」
でいいと思います。
関係者がこれを見ていいたら、私は掌底かまされる……まぁ良いでしょう
続いて



・観測所からの見晴らしの良さ、混り気のない空気を感じる

→観測所から見ることのできる距離の程度を表します。気象用語では「視程」と呼びます。


視程はとても重要で交通機関、例えば飛行機の運行及び離発着時には欠かせない観測要素です。
当然、飛行機のパイロットは運転する際、視程がいいほうが好みますよね?
前が見えないで飛ぶなんて恐ろしいと思います。
また、大気汚染の監視、天気を決定する際の指標にもなります。


どのように観測するのか?
視程目標図という、観測所から数メートル、数キロメートル離れた鉄塔等の距離が記入された図を見て、視程を観測します。

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※私の手書きですみません!

昼間の指定は、自分が顔を向けている方向の空を背景にし、鉄塔や山、電線、煙突などをみて観測します。

夜間の観測は……これはスーパー難しいです。
         (ロマンチックポイント!)

先ずいったん、自分の眼を夜の暗闇に慣らします。昼間に見えていた、山や鉄塔を見ると輪郭がぼやけてはいるが、若干見えます。

目標物の輪郭が見えなくても、山や鉄塔にはライトがともされており、その反射具合などで視程を観測します。



以上、気象観測の仕事を2つご紹介させていただきました。
この他にも観測要素は沢山ありますが、この観測数値でパイロットは飛び、
また各気象観測所が参考にしてその場の天気の状況把握をするのです。


次回は
1「大気現象」を知り、あらゆる災いを事前に察知出来る様、精神を研ぎ澄ます
2雲と会話し、「雲の高度及び量、行方」を知る
の2点でご紹介いたします!

ではまたおあいしましょう!


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