見出し画像

岡田謙三記念館(秋田市立千秋美術館)

企画展がなかったので、コレクション展をみてきた。
収蔵品はこちら ↓

17点がほぼ時系列で並べられている。
もらったパンフレットの年譜を見ると、1902年(明治35年)に横浜で生まれて、1989年(平成元年)に亡くなっている。秋田市に95点の作品が寄贈されたから記念館になっているのね。

パリに留学されていて、展示されている初期の油絵は風景だったりしてわかりやすい。あと荻須高徳との交流がある!(荻須高徳の描くパリの風景が好き)

そして初期のわかりやすい風景画から「少女」(1949)を並べられると、急に何があった?!みたいになる。急にキュビスムがでてきたので驚いた。「少女」を描いた翌年の1950年に渡米しているから、もう心は欧米にあったのかもしれない。

「竹」(1952)は第3回サンパウロ・ビエンナーレ(1955)への出品作品だけど、これはもう抽象画だった。ちょっとコラージュ感のある絵なんだよね。現地で見たときはあまり感じなかったけれど、今データベースでみると日本っぽい要素を感じる。この日本っぽい要素は次の「風」(1954-55)以降でもちょくちょく感じることになる。色使いにそういう特徴があるのかな。

抽象画はよくわからないけれど、今回は秋田を案内してくれたかよさんと一緒に感想を言い合いながら鑑賞できたのでとても面白かった。いつも一人で見てるから、人としゃべりながら見るのがこんなに楽しいとは思わなかった。
地方のコレクション展ってけっこう面白いと思っているんだけど、みんなわかりやすい派手な企画展ばかり見ちゃうんだよね。そこに住んでいる場合は特に。
今回ほぼ貸し切り状態で鑑賞したけど、地方のコレクション展がもっと見られますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?