【HUGノート】探究心に火がついた！
こんにちは。HUG for ALL代表のあややです。
新型コロナウイルスの感染拡大により、年明けから、施設の子どもたち・職員さん、HUGメンバー（ボランティア）の安全を考え、2施設目への訪問は休止せざるをえない状況でした。その後、職員の方々と検討を重ね、子どもたちの学びを止めないために、感染対策を万全にした上で参加人数を減らして、「まなびクエスト」を再開しています。
今回で3回目の「まなびクエスト」。約1ヶ月半ぶりとなる今回の訪問で、子どもたちはどんな反応かな？恥ずかしがってもじもじしちゃうかな？久々に会うけど覚えててくれるかな？と、HUGメンバーのみんなもドキドキでした。
コロナ対策のため、子ども一人に対して、訪問する担当HUGメンバー（ボランティア）は一人だけ。他のメンバーは一部オンラインでつないで、子どもたちにご挨拶だけするというはじめての取り組みにも挑戦。うまくいくだろうか…と、運営側も少し緊張しながらのスタートでした。
久しぶりでドキドキ
さいしょにやってきたのは、小学校4年生のみゆちゃん（仮名）。みゆちゃんの担当HUGメンバーのたえちゃんは現地で、みいくんはオンラインで参加です。
「まなびクエスト」の始まりの「あいさつタイム」では、みゆちゃんは「うれしそうなうさぎ」と、「ドキドキしているうさぎ」のイラストカードを選んで、いまの気持ちを教えてくれました。
「まなびクエストがあるのはうれしい。でも、たえちゃんに会うのは2か月ぶりだし、みいくんはオンラインだから、緊張して、ドキドキしているの」と、しっかり自分の言葉で話すみゆちゃんに、思わずにっこりするたえちゃん。会うのは久しぶりだけど、こうやって心のつながりが積み重なっていくんだなと思えた瞬間でした。
プロジェクターと出会ったら...！？
2グループ目のたいきくん（仮名）。今日は他の子たちがお休みで、なんとこの時間帯は一人だけ！お部屋に入ってくると、オンラインメンバーの投影用につけていたプロジェクターに一直線！レンズのふたを開け閉めしてみたり、ズームやフォーカスのレバーを触ってみたり、いろんなボタンを触ってみたり、10分以上いろいろ試して楽しんでいました。
まだ自分の興味関心を言葉ではうまく説明できないたいきくんに、担当のハリーさんが「なんかななめになったね」「光がカーテンにもうつってるね」など、たいきくんの興味がありそうなところを言語化して伝えます。いろんな現象に興味を持っているたいきくんは、観察や実験なども好きになるかもしれません。
次に出会ったものは...
次にたいきくんが目を付けたのが、プロジェクタを投影しているホワイトボードの裏にあった磁石。2個の磁石で紙をはさんで、ニコニコしながら、大人に紙を見せてくれます。「なーに？」とのぞき込むと、裏側の磁石を動かして、表側の磁石を動かすという高度な技を見せてくれました！磁石の性質をあそびに活用するたいきくんの好奇心に私たちもわくわく。
「たいきくん、磁石がどこにくっつくか調べてみようか？」と、現場にいたまいまいが声をかけます。机の上、机の脚、椅子の脚、椅子の背もたれ…。いろんなタイプの椅子があるので、ひとつひとつ試します。
壁や窓枠も試したあとは「窓にくっつくかな？」と試してみたり、ハリーさんのおなかにくっつくかを見てみたり。15分以上も磁石の探究をしていました。
たいきくんにとっては今回は「探究DAY」。みんなで楽しみながら、たいきくんの世界にとことん付き合い、いっしょに探究ができたことで、研究熱心で理科系の好奇心が旺盛なたいきくんの個性をみつけることができました。
久々に会う子どもたち。今回は前回から1カ月半の時間があいたこともあり、一人ひとりの変化や成長にびっくりする場面もありました。まだまだコロナ禍が続く中、施設職員の方々とご相談を重ねながら、子どもたちとともにまなぶ時間を大切にしていきたいと思います。
さいごに
いま、HUG for ALLは、ともに子どもたちを見守り、支える仲間を増やすための活動を始めています。そのためにも、まずは社会的養護のことや子どもたちのことを「知っていただく」ことから始めていきたい。現在、その「はじめの一歩」としての1コイン寄付キャンペーンを行っています。
寄付のお礼には、①社会的養護のこと、②現在の活動について、③これからのHUGコミュニティとやりたいこと、という3通のメールが届きます。
18歳の春に、子どもたちが希望と自信をもって社会に出ていくことができるように。まずは「知る」ことから、はじめてみませんか？みなさまの「第一歩」を心からお待ちしています。
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