さらば、我が青春の…②
「結婚」によりコレクションの処分を連れ合いから命じられ、S.I.Cと合わせて泣く泣く手放したのがスター・ウォーズの「ベーシック・フィギュア」だった。
スター・ウォーズとの最初の出会いは幼少期。
断片的に覚えているのはキャラクターの描かれたコカコーラの王冠とC-3POのソフビ。
(自分は幼稚園にあがる前。これらは自分の最初期の記憶の一つなのだ。)
ep4は日本公開に当たって玩具業界に限らず鳴物入りで商品展開されていたという。
そうなると歳の離れた兄が当時のブームに乗って色々買っていたのだろうと思う。
個人的に自分自身としての最初のSWブームは中学入学前後。
我が家にビデオデッキが購入されて、いろいろな映画を見まくっていた頃だ。
最初にガツンとやられたのはep.6「ジェダイの復讐」。
今は「ジェダイの帰還」と邦題が改題された事でマウントを取りたいオールドファンがウダウダ言ってるが、若い頃に合コンでアメリカ帰りの帰国子女だとウソをつきまくっていた自分にとっては邦題なんて全くどうでも良い。
この映画で大切なのは「ジャバの宮殿」だ!
ep.4のタトゥイーンのカンティーナもそうだったがココはさまざまな姿のエイリアンやロボットが一堂に会する場所なのだ。
そう、この宇宙では多種多様なエイリアンとロボットがおり銃撃戦もチャンバラも行われるという何でもありの世界観をパノラマ的に視聴者に示してくれるシーンなのだ。
ジャバを始め、側近のビブ・フォーチュナ、宴を盛り上げるマックス・レボ・バンド等など姿形の全く異なる者たち…。
ウルトラマンや宇宙刑事で育った「怪獣・怪人キッズ」は、各キャラクターの名前を覚えようと努め、ビデオの一時停止を駆使して各キャラクターを観察し始めるようになった。
まるで「ポケモン言えるかな?」を無表情で歌い続ける小学生と同じ状態であった。
そこから2・3年、ドップリとSWに浸かった後に、「ランボー」や「ダイハード」といったアクション映画全般へと興味は移っていったのだが、映画館でバイトをしていた大学時代にep.1「ファントムメナス」が公開。
ペプシのボトルキャップ始まりで第2次SWブームが到来。
その後に社会に出て働き始めると物欲が一気に急上昇。
エイリアンやドロイドを中心に「ベーシック・フィギュア」を買い漁るようになってしまう。
時はマクファーレンのスポーンフィギュアのブーム醒めやらぬ頃。
地方出張の多い仕事だったが各地にアメトイの店が乱立しており、皆が嫌がるドサ回りに自ら名乗り出て各地に出張っていった。
そんな当時の自分を上役はヤル気に満ち溢れた男と思っていた模様。
でもそれは仕事終わりに地元で手に入らないフィギュアを発掘する為のショップ巡りが目的であり、ホントに出来る上司なら出張先の営業成績が伴わない事に速攻で気付いて、主張なんて行かせないだろう。
算数の出来ない上司でホントに良かった!
(つづく)
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