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日々、富士を感じる。

 新たな一歩を踏み出すとき、富士があった

夏は茜色の夕焼けを纏って。
冬は青空に雪化粧を施して。
天気さえ良ければ、家から少し歩いたところで富士山が見えた。
幼い頃から、わたしはその姿に魅了されている。

嬉しいとき、ケンカしたとき、
遊びつかれて家に帰るとき、
夕焼けに映える富士が、背を押してくれた。

真新しいランドセルを背負った朝、輝く富士から勇気をもらった。

富士はずっと『そこに在る』という形で、わたしたちに寄り添ってくれている。

今いる街に越してきて、見慣れたその姿に目をみはった。
ここでも富士が見えるんだ…!
この時予感がした。
ここでの暮らしは、長くなると…

そして、予感は現実になった。

今、わが子らは、教室から富士山がみえるよ、と笑顔で教えてくれる。


思わぬ所で富士の姿を見ることがある。
後に、思い出の土地となる。
…逗子の海でセイルを下ろし、ただ見惚れていた。


時に、富士の名所に足を運ぶ機会もある。
ありがたい事。

毎朝の通勤時、駅舎から富士のある方を向き、自身の決意を口にする。

富士に誓いを立てる。

大切なものを守るために、我が心つよくあれと。


 







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