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トリプルバトルのワイドガードとかいう技

結論、トリプルバトル総論(以下総論)のガルーラ構築(以降モルパーと呼称)のドーブル以外の習得可能ポケモンは実際に採用する理由のない技。
ワイドガードという技は「覚えるという事実」が相手に対して「同一ターンに範囲攻撃を2つ以上選ぶこと」への抑止力となるだけで、ゲームの勝敗を揺るがすほどのアドバンテージを得られる機会は稀なのであるが、これは高レベルのプレイヤーのプレイングによるウェイトも大きい。
しかし、研究を進めていくとどうやら構築上の問題として、モルパーに互角を取るためには、モルパーのドーブル以外のワイガ枠は「ワイドガードを実際に覚えている場合ではない」という表現が腑に落ちる結果となっている。
以下、モルパーと総論のモルパーに互角を取れる叩きパ総論ver(以下エルテラドーリザと呼称)、らき砂ver(以下バンドリマンダゴチルと呼称)、カメアロー(以下カメパンプアローと呼称)の3構築と、モルパーにだけは互角とお墨付きをいただいたので先日の記事の雨ゲンガー(以下雨ゲンビートと呼称)のワイガ枠について述べていく。(色々構築弄りまわしてごめんねジョンさんらきさん)

モルパー

唯一ワイドガードを採用できる構築。
ワイガ枠は襷ドーブル。
技:ダクホ、キングシールド、トリックガード、ワイドガード↔猫騙し
採用できると表現しているが、「実際に採用することを迫られている」とも取れる状況に置かれている。
上記の通り、ワイドガードという技は「覚えるという事実」が相手に対して「同一ターンに範囲攻撃を2つ以上選ぶこと」への抑止力となる技だが、モルパーに対して互角を取ってくる4つの構築全てが「同一ターンに範囲攻撃を2つ以上選ぶことでゲームの勝敗を揺るがす択」を序盤からチラつかせて互角の択勝負を挑んでくるのである。
再戦などで、ワイドガードが無いと確信された場合、それらの択を通されて敗北し続ける可能性を孕むことになる。
ついでにモルパーと呼称している理由であるが、研究会内で齟齬が生じるのを防ぐためである。XY時代からガルーラスタンの名のもとに様々な構築が作られてきたので一口にガルーラスタンと言っても何を指しているのかややこしくなってしまう。なんだよガルーラスタンって。どの6匹だよ。

エルテラドーリザ

唯一ワイガ枠が2枚採用されている。
しかし採用の余地はほぼ無い。
ワイガ枠はスカーフドーブルと弱保ギルガルド、分けて述べる。
・ドーブル
技:猫騙し、ダークホール、ファストガード、変身
この構築のドーブルは猫騙し枠なので猫騙しは必須、ダークホールも必須、エルテラとの連携を考えるとファストガードも抜けない。
最後の変身であるが、リザードンと組むことを考えると必要な技である。
この構築のボスはリザードンであるが、手動晴れを行う手段はドーブルの変身の他ない。事実上のスキルスワップである。エルフーンはドーブルに隙を見せない為に挑発が、放置されないように草笛が必要である。草笛がなければ放置されて地震サイキネをテラキオンに集中されて負けてしまう。
故にドーブルに変身が必要になるのである。
一応は変身を扱えないプレイヤーであればワイガを採用するのが無難ではあるが、そんなことをするぐらいなら変身で練習してプレイヤーとしての練度を上げることをオススメする。
・ギルガルド
技:シャドーボール、アイアンヘッド、キングシールド、影打ち
ギルガルドがワイガを採用できないのはギルガルド自身の性質上の欠点が大きい。攻撃する度に低耐久のブレードフォルムを晒すため、相手視点ブレードフォルム状態ならとりあえず全体弱点技、次のターンに単体弱点技の動きが安定しやすい。ブレードフォルム状態で継戦するには優先度で相手の行動に割り込む影打ち、もしくは身代わりの採用が必要になる。ギルガルドと最も親和性が高く、価値を上げる弱保採用なので当然影打ち。ワイガが入る余地はない。
他の持ち物でもワイガを採用する余地はない。呪いのお札なら影打ちは必須。持ち物を自白する命の珠ならピンポイントな弱点を突く技を採用したほうがいい。
さらに構築的な話をすると、ORASトリプルバトルでリザードンのような岩弱点のポケモンを採用すると上からの岩雪崩が重くなる宿命で(例外はファイアローと、ゴチルゼルと組むメガボーマンダ)、この構築もその例に漏れない。なんならエルテラドーの並びも上からの岩雪崩に弱く、構築全体で高速岩雪崩が厳しい構築である。にもかかわらず岩雪崩だけは止めようという意味でのワイガですら採用できないのはリザードンというポケモンの限界。世界決勝でザシアンに負けたし。

カメパンプアロー

ワイガ枠はスカーフドーブル。
上記2構築と同じドーブルなのでバンドリマンダゴチルより先に述べる。
技:ダークホール、ファストガード、手助け、猫騙し
ダークホールは必須、鉢巻ランドロス、ファイアローとの連携を考えるとファストガードと手助けも必須。最後の枠を争うことになるが、猫騙しを採用しないとモルパー側のドーブルが初手ワイドガード安定になってしまう。対モルパーにおいて択を複雑化させるためにワイドガードは採用できない。よって採用の余地がない。
さらにORASトリプルでは勝気ミロカロス以外の水タイプを採用すると特殊メガボーマンダが重くなる宿命だが、こちらもやっぱりスカイスキンハイボを止めるだけのワイガを採用できない限界がある。採用したところでマンダ倒せないけど。
カメアローとして公開したらカメックス+ファイアローの構築が増えたのでこっちもモルパーと同じ理由でカメパンプアロー、亀南瓜矢とか呼んでたりする。

バンドリマンダゴチル

ワイガ枠はハリテヤマ。
ラムなのでワイガを持つことはできるが採用の余地はない。
技:猫騙し、インファイト、叩き落とす、フェイント
猫騙し枠を兼任しているため猫騙しは必須、格闘タイプとして打点を持つためにインファイトも必須、叩き落とす枠でもあるので叩き落とすも必須。
残る枠を争うことになるが、バンドリマンダの3匹の強い全体技と、影踏みを持つゴチルゼルとも相性が良いのでフェイントが優先される。
ワイガを採用する余地はない。

雨ゲンビート

ワイガ枠は脱出ボタンカポエラー。
技:猫騙し、インファイト、手助け、フェイント
猫騙し枠を兼任しているため猫騙しは必須、格闘タイプとして打点を持つために、また構築唯一の物理打点としてインファイトも必須、ゲンガーによるビートダウンを成立させるために手助けも必須。
メガゲンガーとゴチルゼルの2枚の影踏みを擁しており、なおかつビートダウンによる残数有利を築くためワイガではなくフェイントが優先される。
ワイガの採用する余地なし。

ワイドガードを実際に採用するのは敵味方問わずプレイヤー側の問題が大きい。
ワイガ枠だからワイガ採用じゃなくてワイガを採用する理由を考えたほうがいいし、机上でも実戦でもワイガを使うことになったなら何故使うことになったのか考えたほうがいい。
ポケモンは頭を使うゲーム。


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