レジェンズ~甦る竜王伝説~を見た感想

はじめに

 記事を開いてくださりありがとうございます。読む際の注意として

・筆者がケモナーなのでそうでない方が不快になる単語や文章が出てくる可能性がある

・アニメ未視聴の方にとってネタバレになる内容が含まれている

この二点が大丈夫な方のみ読んでいただければ幸いです。

レジェンズ視聴のきっかけ

 まず、私がレジェンズを見ようと思った経緯について話します。Twitterで誰かがバンダイチャンネルでレジェンズの見放題配信スタートのツイートをRTしていました。当時、私は名前とシロンとランシーンというキャラクターが出てくるということだけ知っていました。バンダイチャンネルの見放題が初月無料ということもありとりあえず見てみようかなということで見たというわけです。

レジェンズというアニメについて

 この記事を読んでくださっている大体の方はアニメを見ていると思いますが見たことないという方もいるかもしれないのでザックリと説明します。

 ポケモンやデジモンといった人間と動物(?)の関係を描いてる作品。物語の舞台はアメリカ。主人公のシュウが父親からもらったタリスポットで「レジェンズ」という伝説上の生物を甦らせたことで物語が始まる。シュウのタリスポッドを狙う組織の目的とは……

といった感じです。序盤はギャグ強めで話は進み、中盤辺りから一気にシリアスになって子ども向けなのか疑いたくなります。これが販促アニメという事実が信じられません。

アニメの感想

 ここから私が実際にアニメを見た感想を語っていきます。一話を見る前、私はバトルものだと思っていました。シロンとランシーンしか知らなかったこともあり、戦闘中心に話が進むとばかり思っていました。しかし、蓋を開けてみればギャグメインで話が進んでいき、シロンの出番は基本最後のピカチュウのような役割。本音を言えば見るのがきつかったです。シロンとランシーン目当てに見始めたのでかなり飛ばしながら見ました。その結果、一週目の感想は「よく分からなかった」。ちゃんと見なかったので当たり前です。最終回で泣くこともありませんでした。

 これでは良くないと二週目に突入。今回はちゃんと飛ばさず見ました。サーガとレジェンズの関係やたくさんの登場人物の変化がしっかり描かれていて本当に素晴らしいと思いました。最終回は声を出して泣きました。

 そして三週目。最終回まで見るともう見返すのが辛くてしょうがなくなり、二次創作を貪るように漁りました。十六年前のアニメだからか二次創作は少なく、出てきても個人サイトで最終更新は2000年代というインターネット老人会葬式会場といった具合でとても悲しくなりました。

 現在は感情が落ち着いてきたので四週目を見ていますが、それでも最終回に近づくにつれ再生しようとする手を止めてしまう自分がいます。

 ここまで雑に感想を書きましたが次から具体的な内容について触れながら思ったことなどを書いていきます。

アニメの具体的な感想

 まず一話。シロン初登場は最後ですが声を聞いた瞬間落ちました。彼、イケボすぎませんか。「ここはいい風が吹くじゃねえか」くらいからここから物語の始まる感じがして凄い好きです。

 次に、急にシリアスになる十三話。マック闇堕ちではないですが純粋な子どもが見たら泣きますよ多分。ポケモンのような感覚で見てた子どもが可哀想。この回でメグがレジェンズに対して恐怖を抱くように。急に人間の何倍の大きさもある生き物が現れたかと思えば友達が巻き込まれてしまう。そりゃ怖いですし今まで受け入れられていたことが凄い。

 十五話でバラバラになった皆が元通りに。挿入歌の「空色の指先」いいですね。

 十八話でエレメンタルレギオンが初登場。そしてシロンが大変な目に。シュウに「かっこわりぃぞ」って言われて反応するシロンがかわいいと思いました。四大レジェンズは他を圧倒する力を持っていると思ってましたがそんなことはなさそう。相性とかが関係しているんですかね。

 二十話のハルカ先生とシロンのデート回。子どもを巻き込まないと約束するシロン。この回でシロンが定期的にタリスポットに戻らないと疲れるということが発覚。タリスポッドを渡せばいいというシロンに対して肯定しつつタリスポッドをしまうシュウから一話からの変化が感じられます。このコンビ最終回までお互い素直じゃないのがいいですよね。

 二十三話の花火回は最高ですね。シロンとシュウの関係の変化が見られる回だと思います。二十一話でシュウを巻き込まないためにタリスポットを持って家を出たシロン。この時点ではレジェンズと関係ないただの子どもだから巻き込みたくないと考えていたように思います。ただ、二十三話の最後にはサーガとしてではなく一人の人間としてシュウのことを見るようになったのかな、と勝手に推測しています。そうじゃなければ名前で呼ぶのをためらったりしないでしょう。

 個人的に二十五話のディーノ父の「生みの……苦しみ」って台詞が好きです。創作をしている人はとても共感できるのはないでしょうか。

 二十六話の最後でハルカ先生が闇堕ちします。これに関しては難しいとしか言いようがないですね。二十三話でシロンはシュウはいなくてはならない存在だと分かりました。ハルカ先生はただの一般人でサーガとレジェンズといった関係ではないのでそれが分からない。そのせいでシロンに裏切られたと思ってしまいます。後の話で戦闘の際にシュウたちに離れておくよう言ったりと気遣いはしていますがハルカ先生からすればそれで納得できないのは仕方ないかなと思います。

 二十九話のシロンがシュウと同じネッカチーフの結び方してるのいいですね。すっかりお似合い夫婦感が伝わってきます。シロンの照れ隠しもかわいい。一話でのイケメンキャラが消え去ってますね。

 三十一話の帽子回。これもシュウとシロンの関係の変化が見られる回だと思います。シロンの帽子が飛ばされ「あれがないと弱ってしまう」と嘘をつき、シュウはそれを信じて帽子を探しに行きます。中々帰ってこないシュウを心配して探しに行くシロン。尊いですね。シロンの嘘もよかったと笑って許せるシュウはいい子。

 四十話でのシロンは最高。三十一話以降も色々とありましたがこの回が全部持っていくくらいにはやばいです。シュウの母親が黒い水晶に取り込まれ絶望し、風が止んでしまいます。力が落ちてシュウに何かあったのかと心配するシロンに泣いているシュウが目に入ってからの「何故だ」以降がもうたまらないですね。そのせいでレジェンズウォーが始まってしまいますがシロンがどれだけシュウのことを大切に思っているのかが伝わってきました。

 四十一話以降はアンナのお陰でシュウが元に戻ったりカネルドウインドラゴンになったりとありましたが四十七話からが本番かなと思います。

 四十七話ではシュウがカネルドウインドラゴンから落ちた欠片を取りに行きます。レジェンズたちが暴れまわる中必死に捕まえますが気がつけば周りはレジェンズだらけ。その場から動けないでいるシュウを動かしたのは母親でした。お陰でシュウは止まらずカネルドウインドラゴンの元へ走ります。最後に欠片を戻してシロンの意識が戻りました。この回はお母さんが背中を押してくれるのが本当に泣けます。

 四十八話はメタいです。ここまでできるならもう何でもありですね。

 四十九話はシロンのサービスシーン(?)が素晴らしいです。そして、金のタリスダムを使ってジャバウォックの内部へ突入。母親の代わりになったハルカ先生と最後にランシーンさんが出てきて最終回へ。予告でレジェンズとお別れと言いながら楽しみですねと言う総務さんは人の心がない。

 そして最終回。ランシーンさんが犠牲になってジャバウォックと一緒に宇宙へ。一気にランシーン沼に落ちた人いそうですね。これで解決、と思いきやレジェンズとお別れ。最後にシュウの名前を呼んで呼び返される前に消えるシロンズルすぎます。そして自分も記憶を消して街に戻るって。何が「ブルックリンの風が気に入った」だよ。その風を吹かせているのはシュウなんだよ。遠回しに告白してんじゃねえよ。本当にこのコンビは無限に尊いですね。無理、つらい。レジェンズに関する記憶が消えてしまうというのはあの世界ではオッケーなのかもしれませんが視聴者的には全然よくないです。視聴者はレジェンズのことを忘れませんしお別れエンドは心に盛大なダメージを与えるので禁止と古事記にも書かれています。色んな再会の仕方で二次創作が捗るという意味ではアリですがアニメ見返す度にお別れしてそのままというのが本当につらいです。どうにか公式で再会させてくれませんかね。アニメ二期お願いします。

終わりに

 長々とアニメについての感想を書きました。最後にアニメ全体の個人的な意見を述べます。

 まず、アニメの出来はいいと思いました。人間とレジェンズの関係やその他の登場人物の心理描写がしっかりしていて共感しやすかったです。販促アニメではなくただの神アニメです。

 見たことない人にオススメできるかどうかですが、私はナシだと思います。十三話まではギャグ強めのポケモンといった感じなのでそのノリに耐えられるのであれば大丈夫だと思います。見てみようという人がいれば登場人物と用語を最低限教えてあげるのがいいです。

 今回はアニメの感想だけ書きましたが登場人物や曲などについても語りたいことはあるのでいつか書こうと思います。ここまで読んでくださった方本当にありがとうございました。

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