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「ワーママ・女性のキャリア」サントリーグループ様向けにイベントを実施しました。

2021年2月25日に、サントリーグループの学びのプラットフォーム「TERAKOYA(寺子屋)」にて、「ワーママ(働く母親)・女性のキャリア」をテーマにイベントを実施いたしました。

95名の事前申込があり、チャットでのコメントも活発にいただき、あっという間の1時間でした。

ワーママだけではなく、若手社員や、男性社員、管理職社員のご参加も多かったのが印象的です。

母親アップデートコミュニティ(HUC)の発起人である、なつみっくす(鈴木奈津美)から25分のプレゼン、そのあとHUCメンバーを交えて20分のクロストーク。ご参加者のリアルなコメントもいただきながら、双方向のやり取りでイベントが大変盛り上がりました。

イベント中にいただきましたご参加者のコメントの一部を引用しながら、イベントをレポートしていきます。

データから見るワーママ・働く女性の現状

男女格差を分析した「ジェンダーギャップ指数2020」では、日本は121位となっています。共働き世帯が、専業主婦世帯を上回って30年となり、ワーママは増えているものの、家事育児時間の分担はこの20年でほぼ変わっていなかったり、男性育休取得率も微増で6%に留まっています。(H30年度雇用均等基本調査より)

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専業主婦世帯と共働き世帯1980年~2019年(JILPT)

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総務省のデータより(2016年)

女性管理職比率は、11.8%に留まっており(平成30年度雇用均等基本調査-厚生労働省より)、いわゆる「ガラスの天井」の問題は根深い状況です。

「ガラスの天井」は、負のループから発生しています。

①無意識のバイアス→②少数派の壁→③自己効力感の低下→④ポジション格差→⑤退職→⑥ロールモデル不在

これを解消するために、制度だけじゃなく風土の改革と、①から⑥へのアクションが必要と考えています。

今、日本が目指している社会は、

同質性から多様性へ

ひとりひとりの個が活きる社会、と理解しています。

企業のなかで、女性の「個」が活きるということは、女性に限らず働くひとりひとりの「個」が活きる、それぞれが幸せに働ける、結果的に組織のパフォーマンスが上がると考えています。

「言葉での励まし」は自己効力感を上げる

先ほどの「ガラスの天井」の図でもありましたが、構造上どうしても、女性は自己効力感が下がります。

「女性は意欲がない」のではなく、構造に問題があります。

私の助けになったのは、上司からの「言葉の励まし」です。

「あなたなら、できるよ。」という、その一言が色んなチャレンジを後押ししてくれました。

私たちコミュニティでは、この言葉での励まし合いがたくさんあって、それぞれの行動につながっているのを目の当たりに来ました。「あと、ひと押し」に効いてくるのが「言葉での励まし」であると実感しています。

ぜひ、自分自身を励ますことや、だれかを言葉で励ますことを意識していただけるとうれしいです。自分を肯定してくれる存在を見つけるのも大切だと思います。

(ご参加者からのコメント)
その通りですよね。16年ワーママしていますが、自己効力感、自己肯定感というのがとても大事だなと思います!

「モヤモヤ」はアップデートのサイン

モヤモヤも、構造的に発生するもの。何なのかを特定できれば、半分は解決したと同然です。

内省や他者との対話から、モヤモヤを特定して、変えられるもの/変えられないものに分ける。そこからちょっとずつアクションすることが、アップデートにつながっていきます。

ここから令和時代のワーママの仕事と子育てにおいて、モヤモヤする3つのテーマについてお話しました。

1. 無意識のバイアスの乗り越え方

2. 夫とのパートナーシップ

3. 時間制約がある中での市場価値の高め方

この話のなかで、1つだけご紹介します。

いきなり「やりたいこと」が見つからなくても、「なりたい自分にキャッチコピーをつける」のは有効です。

私の場合は、「チーフミックスオフィサー」というキャッチコピーをつけて、色んな人をかき混ぜる役割を目指したり、「朝5時ブログの女」と名乗って、ブログを書いていました。

「なりたい自分」を先に名乗ってしまうことで、それに合わせてする行動が増えて、結果的に近づいていくことができます。

(ご参加者からのコメント)
ずっと最近もやもやしてましたが、まずは誰とも比較せず「自分がんばってるやん」と自己肯定したいです。

リアルなワーママとのクロストーク

ここからは企業で勤めるワーママで、母親アップデートコミュニティメンバーである大川美希さん、吉田朋未さんを交えてクロストーク。

Q. 自分でキャリアを築いていくには どう工夫していますか?

時間の制約があったり、なかなか思うようにいかない育児と仕事との両立で悩むのが、キャリア。

大川さん
「自分から社内に発信していった。Giveが大切。他の部署の方にも、有益な情報があれば、どんどん発信してGiveをしていた。発信していると相手のことも知ることができるし、発信することで仕事の相談も来るようになった。」

これ以外にも、「仕事以外でも自分のスキルをあげるために種を蒔いている」と言っていた大川さん。シェアリングエコノミー協会のアンバサダーとしても活動されています。

吉田さん
「上司との1 on 1で、自分の意見や希望を伝える。言葉にするのが大切。」

先ほどの「ガラスの天井」の構造もあり、女性は自分自身を低く見積もりがち、なかなか自分の成果や希望を適切に伝えられない、控えめに言ってしまう、と言われています。
その構造上の問題に気づき、自分の意見や希望を、言葉として伝える大切さは、ご参加のみなさまにも響いたようです。

(ご参加者のコメント)
・感謝の気持ちや、相談、考えを、想いに留めるだけでなく、しっかりと言葉にして「伝える」ことを大切にしていきたいと思います。

・貴重なご回答ありがとうございました!!上司との対話とても大事だなと感じました!

・発信、伝えること大切ですね。気づきをいただいてありがとうございます!

本レポートでご紹介できたのは一部ですが、ワーママ、女性のキャリアについて関心度が高いことが分かりました。
ご参加者同士でも、チャットで質問とコメントをしあっている光景もあり、当事者だけではなく、チームメンバーや管理職の方も含めて、全体で考えていくテーマであると再認識いたしました。

(ご参加者のコメント)
「バイアスを自分にかけている」という言葉が本当に刺さりました・・・。その通りだなと・・・・。
自分でこうあるべきという思考が強かったなと思い、今回の話を聞けてちょっと心が軽くなりました!!ありがとうございました!!

ご参加いただきましたみなさま、本当にありがとうございました。

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