College Football 2021 注目QBリスト①~1巡が射程圏内の6人

College Footballのシーズン開幕が迫ってきたのでそろそろ注目選手をまとめていきたい。私の場合は特定のチームを応援するというよりドラフト候補を中心にカレッジを追っているのでここで紹介する選手もプロを意識できそうな選手を中心にする。初回の今回はまずはQBから。

今年のQBプロスペクトは一般的には不作と見られている。しかし、私の意見は少し異なっていて、マイナー校だけど素晴らしい能力を持った選手や、実績はまだないが化けたら凄くなりそうな”ロマン枠”もそれなりにいると思っている。そこで既に1巡が射程圏内の選手を6人、今年の活躍次第で評価が上がりそうな選手を10人前後(次回)、挙げてみようと思う。

1巡が射程圏内の6人】 

まず最初に、今年のCollegeで最も注目すべきQB6人を選出した。ここで挙げた選手はNFLのフランチャイズQBを狙えるだけのスケールの大きさに加え、既にそれなりの実績がある、1巡候補として推せる選手たちである。私の中での現時点での評価順でランク付けを行っているが、2位~6位はそんなに差はないと見ている。

1. Spencer Rattler, Oklahoma Ht. 6-1 Wt. 205

動画:https://youtu.be/T2Ibi0xMy3A

現時点で全体1位指名、ハイズマン候補の筆頭に挙げられるのはこの選手であろう。昨年は先発1年目ながらチームをBig 12優勝に導き、FloridaとのCottonボウルでも見事なパフォーマンスを演じた。サイズはやや小さめだが肩がめっぽう強く、ポケットでの身のこなしも良い。ロングパスの精度がいいだけでなく、動きながらでも鋭いパスが投げられるのが強みでいかにもNFLが好きそうなタレントである。今年は先発2年目となるが、このチームはレシーバー陣も若く、成長が見込めることから昨年以上の活躍が期待できそうだ。チームとしても優勝争いに絡んでくるのではないだろうか?

2. Sam Howell, North Carolina Ht. 6-1 Wt. 225

動画:https://youtu.be/PkyaLu8e6Ko

QBとしての実績ならRattlerをも上回る。過去2年で7000ヤード以上を稼ぎ、68TDに対して14INTという極めて優秀な成績を残している。こちらもRattlerに負けない強肩で、ディープへのパスの精度が素晴らしい。昨年はDyami Brown(現WAS)とのホットラインで何度となくロングパスを成功させた。今年は昨年までの主力WRが複数抜けるので、QBとしての力が試される1年になると見ているが、現時点では実績面で他を圧倒している彼をNo.2としておく。

3. Carson Strong, Nevada Ht. 6-4 Wt. 215

動画:https://youtu.be/FnXVV6oDNgk

こちらはGroup of Fiveの選手だが、個人的には上記Howellと比べても遜色がないと思っている選手。初めて見たときから惚れ込んでいるので気持ち的にはNo.2である。プレッシャーへの対応など課題はあるが軽々と50ヤード以上のパスを投げることができる肩はNFLでも上位にランクされるはず。それでいてゴール前では柔らかいタッチのパスでTDを量産するという、Brett Favreを彷彿とさせるQBである。昨年はエースWRを欠きながら大躍進。今年はメンバーもほとんど残っているので昨年以上の活躍に期待したい。

4. Malik Willis, Liberty Ht. 6-1 Wt. 215

動画:https://youtu.be/_RgmDIpte1Y

とにかく華があるDual Threat。強肩自慢の上記の3人とは毛色が異なるがこちらもNFLで見てみたいと思わせてくれる選手。Auburnから弱小校に転向してきた昨年はチーム史上初のTop 25入りに押し上げる大活躍。おそらく40ヤード4.5秒は切るであろうスピードにキレ味抜群のムーブでタックルをかわす動きはまさにMichel Vick。しかもこのタイプにしては肩も申し分ないし、動きながらでも強いパスを投げることができる。強豪との対戦経験は少ないが、今年の活躍次第ではTop10指名もあり得るのではないかと思っている。

5. Desmond Ridder, Cincinnati Ht. 6-4 Wt. 215

動画:https://youtu.be/K3CZ1dor8f4

18年から先発を務め、前年までカンファレンス下位に沈んでいたチームを3年間で31勝6敗という常勝チームに変貌させた。OLやWRはリーグでも底辺レベルの中で孤軍奮闘する姿には毎度頭が下がる。肩は強いがロングパスよりタイミングよくタイトウィンドウに投げ込む鋭いパスが持ち味。ランの能力も高く、3年間で1825ヤード、22TDと自らもチームの貴重な得点源となっている。NFLのQBが務まるだけの身体的資質があり、大学では厳しい環境で着実に結果を残しているだけに1巡でもいいと考える。

6. Phil Jurkovec, Boston College Ht. 6-5 Wt. 226

動画:https://youtu.be/5L7J_9kV1ko

この選手も1巡候補に相応しいQBである。Notre Dameから転向してきた昨年はチームのOLが崩壊する中で数多くのビッグプレーを決めた。パスラッシュに捕まりそうになりながらもヌルヌル逃げ回りながらターゲットを見つける様はPITのBen Roethlisbergerを彷彿とさせる。動ける選手でありながら今年のQB候補の中ではサイズが大きいのもプラス。ここまで挙げた6人の中では成績の面で劣るが、最もNFLが好みそうなスキルを持った選手と言えそう。第2のJoe Burrow、第2のZach Wilsonになれるか?2年目の飛躍に期待したい。


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