ぼかし丸_20190827_155609

小動日記 2019年8月 ~Beautiful Boy [雑記]

いつのまにか、真夏も過ぎ去ろうとしている。僕は子供の頃から夏になるとテンションが上がる性質なので、夏がおわりの気配を漂わせはじめてくると、寂しさを感じる。令和最初の夏を思い出すとき、僕と僕の息子はたぶん同じことを思い出す。

8.24
先日「子供を川遊びに連れていこう!」という文章を書いたのだけど、息子(小6)と二人でキャンプに行ってきた。本当は家族四人で行く予定だったんだけれど、娘が部活の大会に出場するチャンスを得て、直前の練習があるとかで、妻と娘は毎年行っていた家族キャンプには不参加となった。しかしこれはこれで楽しみになった。ぶっちゃけ男同士のほうが気楽、というか、僕と息子は非常に仲が良くて、さいきん僕は息子にドハマりしているので、オトコふたり、雑に(←ココが大事)好き放題やるぞ!みたいな感じでワクワクしだした。妻娘には悪いけんど。

うまい肉を食いまくろうぞ、ということで、スーパーで息子が欲しがったものを全て買った。一泊、二人でこのレシートの長さはヤバい。(結果的に、余りまくった)

キャンプ場へ着くや、バンガローの脇にテーブルと椅子、七輪をセットし、炭を熾し、いきなり肉を焼きはじめ僕はビールを飲み始めた。15時くらいから深夜2時過ぎまで息子としゃべりながら食った食った、食った。息子は最近ビートルズマニアなので、前日に買ったワイヤレススピーカーでビートルズをずっと流してやった。パシりというとアレだが息子は僕の言うことを素直に聞くので、火と水まわりの面倒なことを全部やってくれた。(「おい!俺ばっかり働いてるじゃねえか!!」とか言ってはいたけど)  お互いいろいろなことを話したんだけど、特に僕がどういう子供時代、学生時代を過ごしたか、ということに興味があるようで、面白がってくれた。いつも思うけど、男って火が好きだよね。

8.25
朝飯は、鮭ハラミを焼いたのをホグしてご飯に混ぜたやつに刻み海苔をまぶし、醤油をバーーっとかけて食べた。それから二人で川で泳いだ。渓流はマジで冷たいんだけど、とにかく水が恐ろしくキレイなのがイイ。マス科の魚がたくさん泳いでいた。キャッキャ言いながら遊んで、昼飯にカップ焼きそばを食べた。一泊キャンプ二日目の昼は、帰り支度をしてから遊ぶため、いつも手軽なカセットコンロでお湯をわかし、カップラーメンか焼きそばを食べる。これが普段の数倍はウマく感じる。
おそらく僕にも息子にも、思い出に残る最高のキャンプだったと思うんだけど、そろそろ、彼とのこういう時間も終わりなのかなとも思う。あるいはまだ終わらないかもしれない。息子が中学に入って、どういう思春期の精神様態になっていくのか、それはわからないからね。僕がもし今死んだとしても、息子と過ごしたこのすばらしく楽しい数年間を想うと、父として何も悔いはないとすら思う。「子供に伝えたいこと」なんて特にないが、共有した時間にすべてが詰まっていると思っている。子供時代の濃密な時間を良い経験にして、少しずつ精神的に自立していってほしい。今後は勉強やらいろいろ大変だが、人生は自分で楽しむことがデキるものだということを息子は既に知っているであろう。なので何も心配はない。

8.26
妻は仕事だった。お昼、余った肉野菜の焼き肉のタレ炒めを作って息子に食わせたあと、(車でビートルズをガンガンかけて)一緒にアクアリウム屋に行って、彼が読みたいという『僕はビートルズ』という漫画本を探して買って、娘の部活の大会をコッソリ見に行った。大きくて新しい競技場だった。部活の仲間とじゃれ合っている娘を覗き見ていたら、なんだか良い気分になった。娘の出番を待っていたら、大きな雨雲が急にたちこめて、雷鳴がとどろき、豪雨になった。車に退避して、フロントガラスに当たる雨音をしばらく聴いていた。よい夏休みだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?