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スマホ依存の子どもたちの未来

うちの子供たちは上が高2、下が中3だが、スマホ依存度合いが年々増している。
大人でも人によってはかなり長時間スマホを握っているのだし、もうそういう時代であることは事実だ。

「スマホ教育」は、言うほど簡単ではない。
以前は、夜間(11:00ごろ)~朝にかけてWi-fi接続に制限時間を設定していたり、口頭で「しつけ」をしていたが、さすがにこの年頃になってくると、友人とのLINEは深夜帯にまで及んだりする。

ちょうど3年くらい前に似たようなことを書いていたが、事態はあのころと違う。

彼女らの用途はこんな感じである。

4大コンテンツ(圧倒的): LINE、インスタ、Tiktok、Youtube
その他: Netflix、Disney+等の有料配信サービス、オンラインゲーム、その他もろもろ

自宅でソファやベッドに座ったり横になっている状態のときだけでなく、風呂/トイレ/メイクや歯磨き中も、ずっとスマホを持ったり置いたりして動画を観ている (ことが音でわかる)。
LINEはコミュニケーションインフラで、無数のグループに入っているから、やりとりにキリがない。

力づくで、たとえば物理的に取り上げて制限することも不可能ではないが、過度な抑えつけにも成育上リスクはある。
僕の教育・指導の失敗なのかもしれないが、バランスのいい適切な改善策をほどこせないまま、手がつけられない状態になった。

・・・

「スマホ1台あれば他の娯楽が不要」という若者 (とくに中高生) はたくさんいると思う。

親である僕だって、自宅で独りヒマなときは、読書やコンテンツ観賞など、スマホとタブレットの基本2台で時間を使いまくっている。娘も息子も 「友達と外へ遊びに行く」 ことはもちろんしているが、やはり家にいる時間のほうが長い。
スマホ長時間依存は、とうぜん学業にも影響はある。(まあ進学という部分ではふたりとも決まってしまっているようなものなのだが、、)

こんな考察は調べればたくさん出てくるだろうし幾らでも言及されていると思うけれど、、
若者の消費財・サービス、可処分時間の使い方がスマホで事足りて、それが長い期間つづくと、思考や行動が「コンパクト化」「ミニマム化」していくだろう。

スマホはネットで「世界」に繋がることはできるが、対人関係 (恋愛ふくむ) や労働意欲などがどんどん 「めんどうくさい」ものとなっていき、バイタリティの無い生き物になっていく。さらに「実家暮らし」「自分の部屋」という環境がある場合は、"小さな趣味"で自足する子供部屋おじさん/おばさんになっていく可能性もじゅうぶんにある。それは少子化(未婚化)にもつながるだろう。

娘をみていても、手の届くリアルな現実には存在しないイケメンアイドルや、アニメキャラなどにハマっている。その趣味自体は肯定はすれど、生身のコミュニケーションから遠ざかりつづけることのリスクは間違いなくあると思う。男子の場合は話しやすいが、中高生の女子は、そうした話題に父親から触れていくのはなかなかむずかしいところがある。

彼らは思春期にさしかかる10~13歳くらいからスマホという「魔法のアイテム」を手にする、という初めての世代なわけで、親としても未知の子育て上の問題だ。

答えを出すのは困難な話だけれど、やっぱりどこかで、うまいこと "真剣な" 話をしていくしかない。
本人たちが自分の人生の過程で、生き延びていくなかで、気づいていけるのかもしれないが。。

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