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キーボードは既製品を組み合わせる設計

天下一キーボードわいわい会というイベントへ行ってきました。

会場はトップ写真の感じで、参加者の方々が持ち寄った自作キーボードをテーブルの上に並べ、自由に触り、裏側とか見たりして、素材はどんなものかなど雑談ができ、さらにその合間に、レクチャーがあるという、キーボードを自作する人間にはたまらないイベントなのです。

レクチャーしてくださる方々はそれぞれ職種も異なり、視点も違う。大変勉強になりました。
もしかしたらご本人にとっては当たり前のことだったりするかもですが、私にとっては大変貴重な時間。

そういったたくさんの視点が一堂に集まり、次のブレイクスルーが生まれるのですから、ともかく自分が気が付いたことを組み合わせて、次のプロトタイプをつくりたいところ。

ここまでが前置き。


自作キーボードは既製品の部品を中心にして、自作の部品を組み合わせてかなり自由に設計が可能です。私は、物の設計を生業にしている関係から、物の部分に焦点を当てて考えます。

目指すところは薄さと打ち心地。

キーボードの構成はキャップ、スイッチ、プレート、PCB(基盤)、ケースですから、どの部品をどれにするか、または自作するかといった選択肢があります。

kalih ロープロキャップと部品構成の省略や自作部品の組み合わせで低床化できたものの、この組み合わせは自作キーボード界との親和性が低いのが現状でした。
選べるキーキャップ少なすぎィ!

ではどうするかですが、まだこちらの選択肢が残っています。
・部品そのものを省略する
・部品同士の関係を変えてみる(通常とは異なった取り付け方をするなど)
・既成部品を加工する

というわけで、次に作ってみたいのは、cherryMX軸スイッチで低床化を行うというもの。
天キーで様々なキーボードに触れ、感じたことと組み合わせるとこんな感じ

・cherryMX軸はいろんなキーキャップがあって楽しい
・親指で押す列は低い方が良い。人差し指はFJ列が低いと良い。
・手配線によって、PCBを省略しPCB取り付けに必要な部位から自由になる
・自分にとって格子配列は良い
・音も大事な要素。消音、制振や固有振動数の低減が必要。難しい
・押下動作圧が軽いと、なお良いキーもある
・BLE pro Microという素晴らしいものが世に出ていた

というわけで、部分的な検討をスタート

そのほか、レイアウト。
赤色がFJキー。私は中指と薬指が長いので指の長さに合わせてピッチを変えてはどうか、、、PCBが無いのとキーキャップは作ればいいのでこんなこともできそうです。
17mmなのは、これ以上つめるとDSA風のキーキャップにならないため。

また、高さ方向も自由に設定できるため、山みたいに中央にいくほどむくらせてみてもいいかも?

おいおい検討を進めていきましょう。

ちぎっては投げ、ちぎっては投げ、試行錯誤を繰り返して、楽しかったり上手く行ったところを書いていたりします。 貴重なサポートを頂けますと、なおさら色んなことを試して書きます!