No.25 きまぐれ
またあなたは移ってしまった
つむじ風に乗ってあんなに高くに
また私はおいてけぼり
足元が水浸しで進めないよ
何か言っているようだけど
遠すぎて聞こえないよ
いつも話をうやむやにして
辻褄があってるって言うけど
全然ついていけやしない
わたしをからかっているの
そんなに上から見下したいの
あなたは笑っているけれど
わたしはちっともおかしくない
ああ、ようやくこっちに降りてきた
目の合う高さまでに
もう、ずるいんだから
今度はこんなに優しくして
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