自己開示

人から嫌われなくないを第一に生きてきている。


ある友達が今日珍しく自分のことを話していた。

実は彼女がいたこと。

実は涙脆いこと。

実はみんなと仲良くしたかったこと。
でもその方法が分からなくて困っていたこと。

いつもみんなを笑わせる立ち回りをしていた友達。

彼がそんな風に自分をさらけ出す姿を見て素敵だなと思った。

冗談を交えつつ話す彼を笑顔で見ていた。


正直心から笑えてはいなかった。

自己嫌悪に陥っていた。

いつまで経っても体裁を気にする自分に。

取り繕って、塗り固めて、殻に閉じこもってる。



そうすれば嫌われることはない。

今までも人間関係をこじらせたことはない。

ただ好かれることはあったろうか。

自分が死んだ時相手の中に僕は少しでも残るだろうか。


好きなものを語って、弱みをさらけ出せる彼が羨ましかった。

眩しかった。

自分を見せず、相手に好かれたいなんてそんな虫のいい話はない。

と思った。

リスクを侵して(という表現が正しいかは微妙だが)進む努力が僕には必要だ。

努力というか、勇気。


怖い。

人として扱ってほしいと打ち明けた自分は果たしてそうだと声を上げられていたか。

結局みんなの理想でありたいと思っていた気がする。


こんなにも駄目な人間だけれども、みんなの近くにいる存在でありたい。

そう言える日が来ることを願っている。

きっと難しいな。

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