【アメリカ食メモ①】クラム・チャウダー

アメリカでコロナにかかってしまい、簡単に調理できるものをamazonで調達しようと、スープの缶詰を調べていると、クラムチャウダーの缶がよく出てくる。それをよく見ていると、大体、「NEW ENGLAND CLAM CHOWDER」とか、「New England Style Clam Chowder」と商品に記載されている。

それではほかのスタイルがあるのか調べると、Champbell'sに並ぶメジャーブランドであるProgressoは、Manhattan Clam Chowderを出している。

Amazon.comより

それで調べると、Wikiによれば、clam chowderには、whiteのNew England style、RedのManhattan style、clearなRhode Island styleがあるとのことである。whiteは牛乳やバターによるもの、Redはトマトによるもの、clearはいずれも使用していないことに起因するもの、ということのようである。
したがって、日本で知られている「クラムチャウダー」は、New England styleということになる。Amazon.comを見る限り、こちらでもwhiteが一番メジャーなようである。

ニューイングランド地方でイングランド系移民によって生まれたクリームを使うクラムチャウダーが、イタリア系移民の多いマンハッタンにおいて、トマト風味に変えられた、というのが歴史の流れのようである。

なお、"clam"とは、アサリやハマグリなどの二枚貝の総称である。
また、チャウダーの"chow"は、アメリカで食事を意味している、とか、ブルターニュ地方の船乗りたちがスープ用の大鍋をchaudièreと呼んだのがノヴァスコシアあたりから伝播したのではないか、とか様々な説がある(東理夫『アメリカは食べる。』83頁)。

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