Feature calling 7/21上演台本

Kは中国語で、Mは日本語で発話している。
K体が硬直している、それは死体のようであり、モニュメントのようであり、ただの物質のようでもある。身体を空間に確かに存在させていく。

K:中国語で話していいですか?(日本語で)中国語で話していいですか?(中国語で)
どちらでもいいとは思うのだけど、だって字幕でるから、、字幕出るから、あ、でた。よかった。意味はわかる。わかる?とりあえず、字幕が中国語で出ればひとまず僕はどの言語で話しててもいいということになる。でも今は中国語で話す。え、話していいですよね。中国語でも、あまり伝わりにくいとは思うのだけど、
それはなんかいい気がするから、ちなみになんか、っていうのは那個と音が似ていて台湾の人はみんななんかなんかって言ってると思った
M:那個っていうのは、あれとかこれとか指示語なんですけど、考える間を埋めるのに使ったりもする。

K:あ、説明ありがとう。、なんか、なんか、口癖になってしまった。なんかいい気がして、わからないけど音と口当たりがいいから。

M:僕は日本語と英語を少ししか話せないのでなんか日本語を話します。(中国語で、字幕もでる)ここから
ジャパーブエもお疲れ様もNuqneHも、こんにちは、ここでは。まあ、そういうこと。

K:彼は今から、そう今からって言うのは私が今、話していくことなんですけど、やる舞台の演出とか脚本を書いたりしている人です。でもこの話は置いておいて、まあ、多分最後までしないと思うんだけど。

M:未来について話そうと思う。
K:過去について話そうと思う。

M:え、、いや、未来について、。未来って言ってもらえます?未来ってどんな言い方がありますか?中国語で、つまりここから先の話

K:未來,今後,日後,改天,來日,往後,將來,以後,

M:將來,それ、それで、

K:將來,未来について話そうと思う。
M:今からガリレオガリレイの生涯のお話をします。でもこれはAD1600年の話なんですけど。
K:ガリレオガリレイの話で、これはつまりcommon era共通紀元でいう1600年代

M:なにそれ
K:いまはこういうの。共通紀元、それにガリレオガリレイの時代はその西暦は普及して間もない頃だった。

M:なんで知ってるの?
K:なんで知ってるの?まあ、調べたから。調べたら大体のことはでてくる。そこ(当日パンフレット)にも書いてあるし。
M:そうなんだ。じゃあ字幕なしにしてくれる?
K:字幕を無しにと言っています。なんで、
M:だって君の方がよく知っているし、僕が話す意味ないと思う。
K:意味がないだって、、、まあそうなんだけど字幕あった方が楽しいじゃん、なんか言ってる音と違うし、それに演出家なんだから喋った方がいいよ。
M:そうか。
K:彼は不服そうにしている。
M:今からやるガリレイの生涯はブレヒトという作家が書いたもので、彼は物語や登場人物にお客さんが魅入るような、ノッていくような作品ではなく、、冷静に分析したり、自身が暮らす社会と関連つけながらみたり、するように色々な仕掛けをした。まあ、これもそこ(当パン)に書いてある。
K:今からやるガリレイの生涯はブレヒトという作家が書いたもので、彼は物語や登場人物にお客さんが魅入るような、ノッていくような作品ではなく、、冷静に分析したり、自身が暮らす社会と関連つけながらみたり、するように色々な仕掛けをした。

M:いや、なんかノッていく、っていうのが違う気がする。
K:のっていくが気に入らないようです。獲得快樂 ,看得很爽,看到熱血沸騰
M:なんかどれも違う気がする。なんか、うん、言葉のノリが違う気がする。
K:獲得快樂、これが一番近いと思うんだけど
M:ん、いや、そうというよりはなんかこういう感じ(ジェスチャーで)
K:ああ、、こういう感じ(ジェスチャーで)こういう感じだって(お客さんに)
M:あ、なんかこっち向いたら違う気がしてきた。こういう感じかも、ね?(お客さんに)あ、こういう感じみたい
K:こう?こうか。
M:そうそう、そういう感じ

ダンスが始まる。(のれない音楽)

M:うん。彼は僕の舞台を見に来ていたかもしれない。全く覚えていないけど、、この舞台、いつのなんのこの舞台かわからないけど、みたらしい。
K:みた、、、と思う。でも覚えていない。けど覚えていないから今ここにいる。ここに来る理由はなんでもよかった。隣がパン屋だったからとか、扉が開いていたからだとか、いい香りがしたからだとか。
M:この場所の向かいにコーヒーショップがあるでしょ、なんかそこがこの道を通るたびに僕はいつも気になってて、でもなかなか入らなかったんだけど、今日は入ってみて、その向かいにこの建物が見えて入ってみた。すると演劇を始めた。
どうやって生まれて来たの?
K:どうやって生まれたんだっけ。忘れちゃった、でも食うものはうまいから食べ物から生まれたのかもな、
M:土曜日のお昼過ぎには、カレーを作る。小石程度の大きさのお肉はグリルをして、野菜とじっくり煮込む、野菜は玉ねぎと人参と舞茸、里芋とブラックペッパーを大量にいれる、あとアーモンドも刻んで入れる。そうするとコクが出て美味しい。ベッドに横になりながらまどろんでいるうちに、完成する。
K:あなたたちも薄々感じているかもしれないけど僕は死んでいる。ただし、どちらかというと。つまり相対的には幽霊、多分この人(峰松)も。でも私からしたらまあまあ生きてる。それに彼にはもう詩が書けないだろう、だって彼のボティはなくなっちまってるんだからな。
私の家は代々幽霊、伝統的に幽霊、伝統が大事、そうだろ?
M:やっぱり僕は喋らない方がいいみたい、沈黙
K:そうそうここに来るのは、なんでもよかったんだけど、そういったんだけど、なんか違う気もしてきていて、でもたまたま思い出せない演劇を思い出したから、そんな理由な気がしてきた。
幽霊になるにはそれなりの技術が必要であって、いやっむしろ技術しかない、人格がどうとか、因縁がどうとか関係なくて、まずあなたに目の前に現れていることそのことを評価して欲しい。そのなんか、技術?実力?をね。

私は、この私と言うのは今ここにいる私のことで、これは私が死んでから通算50920回目の私であなたの前にいる、わかるよね。この場所が、、、それで私は、この私と言うのは私が死んでから通算50921回目の私なんですけど、あなたの視線によってのみ僕はここにいることがわかる。
M:沈黙は臭い!!昨日はこれが最後の話。

K:今日は三つの話をする、僕もあまり暇じゃないから、、
1つ目は、こんな世界にもルールは必要だってこと。スキューバダイビングをしていて、カジキマグロに刺さって死んだ。そうさ、水にだってそっと入れさえすればなんともないけど、50メートルから落ちたらそれは即死というものだろう。こんなのはルール違反だってことだ。カジキマグロ美味しかったのになあ。
M:何か起きた時にそれを検討する準備が私には取れていなかった、それだけ毎日というのを受け止め過ぎていた、それはカレーの作り方が変わって、初めて気が付いた。明日どこかで起きる事件を目の当たりにしたら僕だって少しは心動かされるだろう、でもそれを知らない権利もある。知らずに検討していたい。知れば知るほど、知ることができるほどイデオロギーは包み隠されていく。2つ目は?
K:2つ目?
M:忘れた?
K:思い出した、、2つ目は私の家の近くに中華料理屋さんがあってよく通っていて、そこの店主は満州のあたり出身だったんだけど、父は台湾の人だった。そこのトマトチャーハンが美味しくて、夜遅くやってるもんだからついついいってしまう。その時間にはあんまりお客さんはいなくて、よく店主の話を聞いていて、それでよく台湾の話を聞いていた。でもまあ、なにひとつと覚えていないんだ。
今日はそのお店は休みで行き場を失っていて駅前をふらふらしていて、そういえばお昼にインドでテロがあったという話をきいた。それでなんかカレー食べたいなと思って、100時間カレーが開いていたから行こう。

M:今日は疲れていて、まどろむどころか、しっかり寝てしまった。それで煮込まれ過ぎたカレーはまあそれはそれで美味しいと思ったけど、なんか違かった。何時間煮込んだか忘れたけど、、
K:100時間、、、
M:いや、そんなに寝てないかな。なんか、いろいろ適当に言うのやめてくれる?翻訳もちゃんとやってくれる?まあ、伝わればいいと思ってるんだろうけど、意味が伝わるより感覚が伝わるようにしてくれる?
K:まあ、これは4日前の話で、だいたい、うん、100時間前くらいの話なんだけど、別になんか、1000時間とかもでよかったと思う。
M:あ、話伝わってないね、
K:それからメインの話は
なんで僕がここに来たかってこと。それは名前に関することなんだけど、僕には長ったらしい名前があった、正確にはつけられたんだけど、そんなのいちいち覚えてられない。
M:呼ばれないと覚えないもんね。
K:うん、もう名前なんてもの忘れかけてた時に名前をつけるのが流行り始めた、そう最近はどうやら名前をつけるのが流行ってるらしい、すっかりこの世みたいになった。コンセプチャルな名前も増えてきたし、コンセプチャルっていうかコンテキスト、というかまあ特定されればなんでもよくて、あの木の隣にすんでる人、それくらいわかればいい、そもそも名前なんでそういうものだ。
M:Name、とか?
K:なんて名前なの?
M:なんだったけ、少し前まで覚えてなんだけど、なんか、いや、なんかここのところ全然呼ばれてないし、、、美味しそうな名前だったと思う。
K:じゃあデリシャス君にしよう。デリー。
M:名前っていうのは名前だよね。いままで不便じゃなかったのに、なんか集まり?祭り?のようなものがないんじゃないかと思ってきた。
K:それはこれでいうと(ジェスチャー)こっち?こっち?
M:こっちかな、、
K:そうだ、それで名前を探しにきたとか、そんなべたな話ではなくて。
M:そっち!
K:そう、そっち。名前なんてそもそも自分で決められない。自分で名付けることはできるけど。地球が丸くでもなりゃ、名前は与えられたものなんてものではないと容易にわかるだろう。名前より思い出すべきものはある。それの方が僕にとって有効だ。
M:なるほど、そろそろ演劇を始めようか。それはつまり、始まる時間ということ。始まる頃にはこのコーヒーは冷めてしまっている。まあ味を楽しむっていう言い訳にはもってこいだけど、端的に言ってまずい。40分もすりゃコーヒーはさめてしまう。
K:いや、そろそろこっちの話をしよう。それはつまりこっちからみたこっち。
あなたたちで言うと僕はここにいるかと思う、相対的には、、そのあなたたちで言うところのここで演劇が上演される。
M:retlho’
K:この人いきなり言ったんだけど、これはクリンゴン語でありがとうって意味、僕も巻き込まなでくれる?クリンゴンっていうのはスタートレックの戦闘民族で、まあ、これは調べておいて。明日までに。
僕はここで演劇をみた、それは思いだした。名前を思い出さないためにこれをはじめるつもり。ちょっときてくれる。(里見に)
まず、この人が舞台に立っていて、いや座っていて、いやこうか。いやこうだったと思う。(やってみるのを真似る)
そう。そうそうそう。
それはすごい満員電車に乗ることとか、美味しい鍋をみんなでシェアすることとさして変わらないのかもしれない。
ちょっと、、字幕出してくれる?(M字幕を出しに行く)
M:もうすぐ始まるような感じがしている。これは僕のために始めないといけない。

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