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いにしえのプログラミング 12 データの入れ物

(続き)前回は、COBOLとC言語を比べて、COBOLは記号のようなものがなく、中学校英語で記述できる言語であると書きました。
 ただし、プログラミングを実際にやっている人からみれば、「データの入れ物である変数は、どうなっているのか」と思ったでしょう。
 そういうわけで、変数を書きますが、COBOLについては、変数というよりは、「領域の確保」という感じです。データの入れ物である変数は、「KOKUGO」、「SUGAKU」、「EIGO」、「GOKEI」です。
 まずは、実際にソースコードを見てください。大文字ばかりで見ずらいかもしれません。
IDENTIFICATION DIVISION.
PROGRAM-ID.  SEISEKI.
DATA DIVISION.
WORKING-STORAGE SECTION.
77 KOKUGO PIC 9(03).
77 SUGAKU PIC 9(03).
77 EIGO PIC 9(03).
77 GOKEI PIC 9(03).
PROCEDURE DIVISION.
MOVE 70 TO KOKUGO.
MOVE 80 TO SUGAKU.
MOVE 90 TO EIGO.
COMPUTE GOKEI = KOKUGO + SUGAKU + EIGO.
DISPLAY GOKEI.
STOP RUN.
 ちょっと見ずらいかもしれませんが、以下が変数です。
77 KOKUGO PIC 9(03).
77 SUGAKU PIC 9(03).
77 EIGO PIC 9(03).
77 GOKEI PIC 9(03).
 「9」というのが「数字」を意味していて、「(03)」というのが、3桁という意味です。学校の成績なので、3桁が上限でしょう。
 さて、C言語では、変数は、どうなるか。
#include <stdio.h>
int main() {
     int kokugo = 70;
     int sugaku = 80;
     int eigo = 90;
     int gokei = kokugo + sugaku + eigo;
     printf("%d",gokei);
     return 0;
}
 「C言語のほうが見やすい」
確かに、見やすいかもしれません。大文字よりも小文字のほうが見やすいかもしれません。
 しかし、見慣れない記号がいっぱい出てきます。このような記号も慣れてしまえば、たいしたことはないかもしれません。
 変数は、以下のとおりです。
int kokugo
int sugaku
int eigo
int gokei
 「int」が整数型の変数の宣言です。これは記号のように見えますが、整数のデータの場合は、「int」を使うのです。
(続く)

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