いにしえのプログラミング 8 変数の幅
(続き)昔、C言語の勉強を始めた時に不思議に思ったのは、変数の宣言です。つまり、変数を宣言することによって、コンピューターのメモリにデータを格納する領域を確保したということであると説明が書いてありました。たとえば、C言語で書くと、以下のようになるでしょう。
int kensu;
kensu = 1;
これは、「kensu」というデータの入れ物をメモリ上に確保したことであり、データは整数であるということでしょう。そして、その入れ物に「1」を入れたということです。私は、ここで引っかかってしまい、立ち止まってしまったのです。そもそも、「kensu」という箱には、整数が入ることはわかるが、何桁の整数が入るかを書かなくてよいのか。
実は、「COBOL」という言語では、以下のように書くからです。
KENSU PIC 9(05).
MOVE 1 TO KENSU.
「9」は、数字という意味です。これは、「KENSU」という入れ物は、5桁までの数字が入るように領域を確保するという意味です。次の行では、入れ物に「1」を入れるという意味です。もちろん、何桁分の領域を確保しなければならないのかと考えなくてよい「C言語」のほうが楽だと思いました。もっとも最近では、最新鋭の言語では、以下のような書き方もあると聞いたので、もっと楽になったと思いました。
var kensu = 1
var name = "John"
つまり、整数型か文字型か、自動で判断してくれるようです。楽になることはよいことです(続く)
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