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G7各国のPCR検査陽性者の死亡率を調べてみたけど、日本だけ飛びぬけて良好なわけでも無かった件。

日本のコロナウィルスでの人口当たりの死亡率が、先進国の中でも極めて低い水準であることは明らかです。

それでは、「PCR検査でコロナウィルスに感染していることが判明している人のうち、どれくらいの方がなくなっているか」ということについてはあまりまとめてあるところはなさそうだったので簡単に計算してみます。(実際に計算してみましたが、あまり意味のない数字かもしれません。)

資料としては、Google のコロナウィルスマップを使いました。
https://news.google.com/covid19/map?hl=ja&gl=JP&ceid=JP:ja

まず、今日5月16日時点での全世界での状況は
PCR陽性者 4,534,952 、死亡者数 307,108  PCR陽性者死亡率 6.772 %です。

アメリカ
PCR陽性者 1,472,743、死亡者数 88,199 PCR陽性者死亡率 5.988%

イギリス
PCR陽性者 236,711、死亡者数 33,998 PCR陽性者死亡率 14.362%

ドイツ
PCR陽性者 175,699 死亡者数 8,001 PCR陽性者死亡率 4.553 %

フランス
PCR陽性者 141,919 死亡者数 27,529 PCR陽性者死亡率 19.398%

イタリア
PCR陽性者 223,885 死亡者数 31,610 PCR陽性者死亡率 14.11%

カナダ
PCR陽性者 74,613 死亡者数 5,562 PCR陽性者死亡率 7.454%

日本 
PCR陽性者 16,253 死亡者数 729 PCR陽性者死亡率 4.485%

人口当たりの死亡率が最高レベルに抑えられている日本においては、陽性者の死亡率も抑えられてはいます。しかし、この数字ではそれほど飛びぬけて良好な数字でもない気がします。

なぜなら、今のところ日本は医療崩壊を逃れていますし、重症者でもエクモや人工呼吸器を利用した集中治療が適切になされれば、7割~8割の方が何とか回復しているというデータもあるため、感染爆発したらこの数字が4,5倍程度になり、医療崩壊したイタリア、フランス、イギリスと同水準になる可能性も十分あるわけです。

先進国で、医療崩壊していなければ5%に抑えられるということでしょう。

あれだけ医療崩壊したアメリカの死亡率がこれほど低いのはむしろ謎ですが。おそらく、ちゃんとした数字ではないのでしょう。

この数字から見えてくるのは、ドイツと同程度ですし、日本人が特別コロナウィルスに強い重症化しにくい免疫を持っているわけでもなさそうだ、ということです。

感染したら、同じぐらい死ぬんですよ。

やっぱり現状では、コロナウィルスには感染しないことが一番で、そのための行動が必要ということになるでしょう。

追記です:


コロナでろくに仕事もできないので、暇つぶしに数理モデルで今回のコロナウィルスの動向を分析しています。