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Jackman : Dotsume Pullover Parka (JM7107)

はい、先に紹介した Dotsume Henleyneck T-Shirt (JM5252) と一緒に買いました『Dotsume Pullover Parka (JM7107 : ドツメパーカ, Kinari)』です。

前回も書きましたが、 Dotsume の生産が追い付かずよく売れているリブTとポケTに生産をシフトし、その他のモデルは生産停止の状況。
この Pullover Parka も今は新規生産の無いモデルです。

恵比寿のショップを覆う蔦は甲子園と同じものらしい (写真 : 公式ブログより)

4年前の話では、Dotsume の生地は旧式の吊り編み機で度目を極限まで詰めながら編み立てるため1日にTシャツ30枚分しか生産できないとのことでした。吊り編み機そのものの台数が限られていると聞くので、今でも生産量はそれほど増えていないものと想像します。

公式ブログによればこの Pullover Parka は2021年春にリリースされたとあるので、僅か1~2年の生産ということでしょうか。生地量が多そうだし、作るのに手間暇かかりそうだし、どうしても金額が高くなって売れにくそうだし、と引退に追い込まれてしまうのも止む無しかと。

お店に入ったときは中央のテーブルに整然と並んだ Dotsume のリブTとポケTに目を奪われてしまいましたが、よくよく見渡すとハンガーに吊るされている中に Pullover Parka がおりました。
それほど広い店内ではありませんので(失礼なこと言ってスミマセン)、慌てて決めずにユックリ見て廻るのが良いですね。

Dotsume Pullover Parka はこのようにハンガーに (写真 : 公式ブログより)

また、この Dotsume Pullover Parka はいわば「Tシャツ以上、スウェット未満」なシロモノなのでサイズ感が難しいところ。

今までに購入した Dotsume のポケTとハーフスリーブはいずれも S サイズが丁度よかったのでこれも S かなと思ったのですが、スタッフさんの見立てでは M でも良いかもしれないとのことで両方試着させていただきました。

S だと肩から腕に掛けてパツッと張ってゆとりの無いシルエット、M だと袖が長くて肘から下にクシャッと生地が弛んでしまう、なかなかに悩ましい…
アンダーウェア替わりに下に肉厚のロンTを着ていたこともあり、普通の半袖Tシャツを着るのであれば S サイズでも多少のゆとりが出来るであろうとの話になり最終的に S に決めました。

たかがTシャツといえどキチンと応対して貰ってチャンとフィッティングさせていただけるのは有難い。リアル店舗ならではの価値があります。
効率重視のECと体験重視のリアル店舗、どちらも必要でオムニチャネルの重要性をあらためて再認識しました。

それではジツブツを見てみましょう。

カラーは Kinari (生成り)、単体で見ると Off White との違いが判りにくいですが、Off White よりも黄みがかってます。最近は ECRU (エクリュ) と呼ぶことが多いでしょうか。

フードは生地が二重になっていてボリュームあります

広げてみるとTシャツ生地とは思えぬ威風。袖口とヘム(裾)のリブにマフポケットが完全にスウェット然とした佇まいを見せてますね。
インナーでも良しアウターでも良しと、夏を除く通年で着用できそうです。

夏場前まで着用できるフーディーです

前から見るとセットイン・スリーブなのですが、後ろをよく見ると肩から袖に掛けたラグラン仕様になってます(製品説明文に「肩線と袖付けを一刀付けした肩になじむ工夫を施し」とありました)。

シルエットはTシャツではなくてスウェットそのもの

喉元を見ていただくと判りますが、フードの立ち上がりが綺麗になるよう立体感の出る作りになっています。また、フード中央に小さな閂止めが見られますが、生地の2枚使いゆえの袋状になるのを防ぐ意図と思います。

「パーカーの命」のフードには様々な工夫が

あらためて Dotsume の生地感と袖部分の縫製仕様を見てくださいまし。
ハリ・コシがあるとともにザラ感があって表情が出ていて、着ていても汗が肌に貼り付かず意外に爽やかなのですね。

Dotsume 生地サイコー!!

前身頃の腹部にはマフポケット。丸くラウンドしていますが、野球ボールのステッチを意匠としたものだそうです。田辺莫大小製作所 (タナベメリヤス) の出自を表すとともに職人さんの技術の高さが伝わってきますね。

Rを描くフラットシーマ

これもわざわざ接写するものでもありませんが、コットン100% 日本製

ヒットユニオンは今では Fred Perry や Lavenham を傘下に持つ

上段 : Pullover Parka (Kinari) と下段 : Henleyneck T (Off White) を重ねてみました。こうすると色味の違いが判りますかね(Off White の方はアイボリーと言っても良いかも)。
実は、着丈は先に紹介した Henleyneck T の方がわずかに長いです。

Kinari と Off White の違い

4年前に購入したときは製品一つ一つに「縫製保証書」が付いていました。今は簡易な記載になっておりますが、職人さんの想いと自信が籠められていることに変わりはありません。

カラー番号 04 が Kinari、09 が Off White ですね。

それでは最後に私の手持ちの Dotsume 四兄弟を紹介します。
・上段(左) : Dotsume Pocket T-Shirt (JM5870)
・上段(右) : Dotsume H/S T-Shirt (JM5807)
・下段(左) : Dotsume Pullover Parka (JM7107)
・下段(右) : Dotsume Henleyneck T-Shirt (JM5252)

Dotsume 四兄弟

size : S (センチメートル表記)
身幅 … 52
肩幅 … 46
袖丈 … 59.5
着丈 … 64

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