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astorflex : Greenflex (Stone)

5年くらい前から欲しいと思っていて、やっと購入したのが 1816年 イタリア北部の町 Castel d'Ario で創業されたシューメーカー astorflex のスエード素材のデザートブーツ『Greenflex (Stone, upper 001, size 41)』。

そもそも読み方が「アストールフレックス」なのか「アスターフレックス」なのかも判っていないのですが、今でも made in Italy にこだわり、ベジタブル・タンニン鞣しされたレザーにパラゴムノキ(hevea brasilianis)の樹液で作る天然の生ゴムといったナチュラル素材を使用し、さらに着色剤や溶剤などの化学薬品を使用せず、デザインから生産まで一貫してイタリアで行われているという靴屋さん。

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彼らのwebページを見ていただくと判りますが、レザーシューズしか作っておらず、現在掲載されている "Spring Summer Collection" にはたった13種類のラストしかありません(モデル名は Aldflex, Boatflex, Coastflex など全てに flex が付き、レザー素材違いやソール素材違いがあります)。
Webページに載っているものが全てではないですが、大きくビジネスを拡大させることよりも継続することを大切にしていることが伝わってきますね。事実、創業以来200年に渡り Travenzoli 家で古くから伝わる靴づくりを今でも継承しているようです。

デザートブーツの王道といえばイギリスの Clarks と思いますが、天邪鬼な私としては敢えて Clarks ではなく(と言いつつ以前は Wallabee も持ってましたよ)、マイナーだけどイイモノが欲しいと思っていたところに astorflex の存在を知ったのが5年前くらい。

Amazon や 楽天 で検索するとだいたい3万円前後で、Clarks よりやや高めの金額。まぁ Clarks は今やベトナム生産がほとんどで、一方の astorflex はイタリアなので致し方ありません。
と言っても高いと感じてなかなか買う気にならなかったのですが、最近たまたま海外のネットショップで取り扱っているのを見て 175 USドルの値が付いていることに気づき、他の海外ショップを探してみもほとんどが2万円以下と判りました。で、いくつか見ているうちに私の足に合うサイズの在庫があって 100 イギリス・ポンド(GBP) で販売している The Sporting Lodge というイギリスのショップが良さげと判断。

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ユーザー登録すれば初回オーダーに利用可能な 10% off のクーポンが発行されるので実質 90 ポンド、日本への送料 9.99 ポンド (Standard Delivery) と合わせて 99.99 ポンド、すなわち日本円で 1万6000円 を切る値段で買えると判り5年越しの物欲を解消!!

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他サイズであればセール品でもっと安いショップもありましたが海外ではサイズが小さ過ぎるのかMyサイズの在庫がほとんどない(もしくは狙ったカラー Stone がない)か、あるいは PayPal を使えないショップばかりだったので、最後は上述の The Sporting Lodge に決めました。
もう少し時間を掛ければさらに安いショップがあったかも知れませんが、私が欲しかった Greenflex, Stone, size 41 がラスイチ表記だったのでこれ以上の深追いはせずにポチっと。

ちなみに本家webサイトに掲載されている "Shops" を見てみると、日本では東京と名古屋 2つのお店(企業)が掲載されています。
東京の方はwebページ記載の企業名では判別できませんでしたが、電話番号から追ってみたら「衣料品雑貨の輸入、製造、卸し」を運営する企業でいわゆる正規輸入代理店ですかね。名古屋の方は実店舗(小売)とオンラインショップを運営するセレクトショップです。

で、毎度のことですがカラー選定に悩みました。深い茶色の dark chestnut は定番だし whiskey と呼ぶ明るい茶色も良いよなぁ、forest green の落ちついた緑や anchor grey のグレーも渋いしなぁと... ショップによって別注カラーなのか(それとも前シーズン・モデルのカラーかも?)そのお店にしかない色があったりもするし。

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最終的な決め手イメージは、orSlow の『107 Ivy (Slim) Fit Jeans』のホワイト・ジーンズに似合いそうなものということで、Stone をチョイス。

濃いインディゴ・ブルーのジーンズには Red Wing アイリッシュセッター のブラックもしくはオロラセットがハマりますが、シュッとしたホワイト・スリムにはゴツイ形と色味がシックリ来なかったのですよね。Stone ならキレイ目で爽やかに決まる筈。その他にオリーブカラーのファティーグ・パンツやベイカー・パンツなんかにも似合いそうだし。

着用イメージとしてはこんな感じでしょうか(あくまでイメージなので同じアイテムを着用している訳ではないですが)。

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で、最も難しいのがサイズ。実は靴をネットで買うのは初めて。
日本国内でよく流通しているものであれば情報もありますが、この astorflex は残念ながらそうではありません。おまけにイタリアのシューズということでワイズが心配ですが、写真を見る限りにおいては普通のデザートブーツ同様にラウンドトゥのポテッとしたボリューム感がありそうなので大丈夫そうと判断。
ここは今までのネット購入経験にて培って来た勘を信じてみようかと。

普段 Red Wing アイリッシュセッターは 7.5 を履いてます。サイズ表上では 25.5cm ですが、Red Wing は一般的なスニーカーサイズに比べ大きめに作られているので Nike や adidas の26.5cm 相当と認識しています。
また、VANS HalfCab は (少し大きめと認識しつつ) US 8.5 / UK 7.5 / EU 41 / 26.5cm を履いてます。
いずれも肉厚のトレッキング用ウールソックスを着用し、シューレースを締めることでフィットさせています。

STUARTS というショップに以下のサイズ・ガイドがありました。
EUサイズで 41 or 42 どちらを選ぶか悩ましいところですが、いつもの肉厚ソックスではなく通常の靴下を着用する想定であれば EU 41 がフィットするはず、ということで size 41 に決定。さて実物はどうか。。。

名称未設定

ちなみに配送はイギリスのお店らしく Royal Mail、日本に到着してからのラストワンマイルは日本郵便(JP)。
Royal Mail の貨物追跡情報(主要ポイントのみ)を書いときます。
 8/12 ECサイトにてオーダー --> 8/14 Royal Mail へ引き渡し
 8/14 ラングレー(ヒースロー国際空港) --> 8/19 川崎 --> 8/21 自宅着

なぜに川崎?と思ったら、どうやら川崎にはJPの国際郵便交換局があるようです。
ECサイトでは、Standard Delivery (9.99ポンド) は 5-12 Business Days、Express Shipping (19.99ポンド) は 1-4 Business Days とあるので、記述通りですね。

で、段ボール箱で届きました。その段ボール箱を開梱すると、さらに箱が登場。普通に靴を買うのと同じ箱入りですが、少しテンション上がってます!! (どうやら定価は 120 ポンドのようですね)

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シンプルかつ再生品のような紙箱にサステナブルな取り組みを感じます。
右写真下にある "IMPRESA STORICA D'ITALIA" マークは、ベルガモ商工会議所の法令で定められた、100年以上に渡り継続的に活動しているイタリアの伝統ある企業のみが登録使用できるそうな。

いざ開封の儀。リーフレットが入ってました。シューレースは2組付いていて、靴と同系色のベージュと焦茶(写真では黒っぽいけど。ロウ引きのようです)。ナチュラル・レザーのタグも素敵ですねぇ。

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フロント全景。丸みを帯びたプレーンなラウンドトゥ。写真の撮り方もありますが、ヴァンプ(ノーズ)が長く見えるようなフォルムになっていて無骨なんだけどイタリアらしい感じがします。

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バックステイはこの通り。普通にシッカリ縫われています。
スエードの起毛が細かく、高級感があります。astorflex のwebページを見るとこのスエード素材は "upper 001" と呼んでいるようで、この他に 724 , 756 というものがあります(私では違いを説明できません。スムースレザー・タイプもあって、975 となっています)。

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横からのショット。美しいですねぇ。アウトソール全体とヒール・トップリフトは同じ素材ですね。
ソールの張り替えは街のシューリペア屋さんにお願いすることになると思いますが、以前に Red Wing アイリッシュセッターのソール張り替え(Red Wing 純正トラクショントレッド・ソールから Vibram 4014 へ)をお願いしたリペアショップでは Clarks のデザートブーツの交換実績があるようなので、またお願いすることになるでしょう。

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内側ですが、ライナーも全てナチュラル・レザー。外からは見えず地味だけどこれは嬉しい。現時点では蒸れ感や靴下着用時の滑りやすさなど未知数ですが、素足で履くとキモチ良さそう。インソールは要らないと思います。

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最後はアウトソール。このクレープラバーソールはパラゴムノキの樹液で作る天然の生ゴムだそうです。化学薬品を使わないとのことなので、おそらく天然素材の色そのものなのでしょう。試し履きした感じでは、クッション性は良さそうです。

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どんなパンツにも合う万能シューズと思いますが、ホワイト・ジーンズとの組み合わせはサイコーな筈。楽しみです。

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