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Universal Works. : Bakers Jacket In Deep Blue Canvas

前々から欲しいと思っていた Universal Works. のカバーオール・ジャケット『Bakers Jacket In Deep Blue Canvas (size XS)』をついに購入しました!!

BEAMS で取り扱っているのでだいぶ前から存在するブランドだと思い込んでいたのですが、2009年にファウンダー/ディレクター/デザイナーである David Keyte が立ち上げたまだ新進のイギリスのブランドでした...

David はイングランド・バーミンガム出身、16歳で学校卒業後、1年間炭鉱で働いていたんだそうな。それはひどい生活で他にやりたいことがあると気付き、大好きだった衣服のショップで働き始め、ほどなくして Paul Smith のノッティンガムのお店に勤めるようになったのだとか。
やがて Paul Smith に認められ商品企画や生産に携わり12年間在籍、その後に Margaret Howell や Maharishi などで経験を重ね、2009年ノッティンガムで自身の Universal Works. を設立、というヒストリーだそうです。

今回購入した Bakers Jacket はブランド発足当時から続く定番モデルとのことで、David の父親がベイカー(パン屋)あったことから、当時のイギリス労働者の仕事着からインスピレーションを得てデザインをされたカバーオール・ジャケット。

テーラード・タイプではなくワーク・ジャケットではありますが、どことなく品が漂う佇まいに惹かれました。決して最先端モダンではないけれども、かと言って古臭くもなく、私好みの今どきのジャケット&ジーンズ・スタイルが作れそうな気がするのですよね。

オフィシャル・サイトを見ると判りますが、この Bakers Jacket は素材違い(コットン・ツイル、リップストップ、コーデュロイ、ウール etc)やカラー違いで多くのバリエーションがあり、かなり迷っちゃいます。

私の好きなパターンで言えば、春・秋はネイビーのコットン・ツイル(ハリがあってゴワッとした感じが好き)、冬ならツイード素材(できれば Harris Tweed がイイ)のネイビーもしくはチャコールやグレー・ヘリンボーンあたりなのですが、いつも同じようなタイプになってしまうのでどうしたものかと思案...

と迷っているうちにスッカリ忘れていたのですが、たまたま2022年初のセールを知ってあらためてサイトをチェック。
特にこの2年はコロナ禍で在宅勤務が多くなり、たまにオフィスに出る時もスーツでなくビジネス・カジュアルOKの雰囲気になったこともあって、ジャケットが欲しかったのです。

幸か不幸かネイビー・コットン・ツイルはセール対象外(おそらくド定番なので値引きしないのでしょう)、ウールの Harris Tweed はMyサイズ(XS)がソールドアウト。

そう都合よくは行かないなと思いつつ見ていたら Deep Blue Canvas というのがあるじゃないですか。しかも 245ポンド(およそ39,000円) がなんと 99ポンド(16,000円) に。
説明文を読むとコットン 100% のキャンバス生地で durable hard working canvas なのにソフトタッチで着心地良いとあり、クローズアップ写真を見ると少し起毛しているようでどことなくモールスキンのようにも見え、これはこれでアリかなと。しかもメッチャ安くなってるし。ということでポチリ。

配送料は 25 ポンド(4,000円)、配送は Fedex でした。
以下に貨物追跡情報を記載しときます(主要ポイントのみ)。
1/16 オーダー --> 1/18 発送手続き(ノッティンガム) --> ニューキャッスル
1/19 ロンドン=スタンステッド空港 --> パリ=シャルル・ド・ゴール空港
1/21 関西国際空港 --> 1/27 自宅着
(日本に到着してから Fedex 営業所内で足踏みしてます)

着こなしをググってみましたが、意外にもコレはというものが見つかりませんした... ということで2つほど紹介。おそらく生地が違いますが、コットン・ネイビーなのでおおよそ近いかと。

まずは誰もがイメージするであろう白Tにジーンズ。実際に私もこのスタイルで着ることになると思います(私の場合、足元は Red Wing になります)。
白Tの代わりに Gitman や Inidividualized の白オックス・ボタンダウンでもイイよね。普通っちゃぁ普通ですがシンプルで爽やかな出で立ちで。

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こちらはグレーのパンツとの組み合わせ。インナーは白Tにヴェスト。これも全く同じスタイルやっちゃうよね。
パンツは Left Field NYC の『Coal Miner Chino (14 oz Salt and Pepper)』だし、ヴェストは Soundman の『Marcy (Cottondrill - Navy)』や、&SONS『Lincoln Waistcoat / Vest (Grey)』,  Fit & Craft『Mneme Vest Hemp』と色々あそべる。

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それでは到着した実物を見ていきましょう。
大好きなコットン・ネイビー。僅かに起毛したピーチスキン状です。日本ではキャンバス地というと帆布のカタイ生地をイメージしますが、もともとは「太い糸で高密度に織られた厚手の平織り布」のことなので canvas なのでしょうね。

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想像通りの5つボタンのカッコいいジャケットです!! キャンバス地といってもそれほどブ厚くはなく、オンスでいえば 12oz くらい、帆布号数でいえば 10号 くらいのボリューム感で、手触りはかなりソフトな仕上がり。
身幅はややタイトですが、着丈は長過ぎず短過ぎずで、パンツは何でも合わせられそう。

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背中を見て気付きました。Boxシルエットではなく僅かにシェイプしているところがワークジャケットなのにキレイに見える理由のようです。スリーブもスッキリと細めですが可動性を考慮した裁断です。

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ライニング無しの一枚仕立て。カバーオール・ジャケットなので無造作にバサッと羽織る感じですかね。汚れたら自宅の洗濯機で洗ってよし、アイロンも要らないし(説明文をよく見たら Do not iron decoration とありました)。
写真では判り難いですが、右チェスト内側にインナーポケットがあってステッチが表側からも見えるようになっています。

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襟は少し小振りなのかな。このあたりも押しが強く出すぎず控えめで上品な印象に繋がっている気がします。ボタンは4つ穴でシッカリ。ボタンの素材が判らないのですが、水牛に似せた尿素ボタンと思います。

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別の角度から接写。この Bakers Jacket のデザイン上の特徴が第二ボタンの下にあるウォッチ・ホール。今となっては本質的な意味はないけど好きなディテール。この玉縁の糸のカラーを変えることで見た目のアクセントが変わります。この Deep Blue Canvas は糸もネイビーです(下の写真ではブラウン糸のように見えますがネイビーです)。

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もう一つの特徴が右身頃の二重ポケット。ワークジャケットなのでシンプルで大きなパッチ・ポケットですが、二重にすることで凝ったデザインになるし、何よりポケットが増えて便利なんす。

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袖を見るとバイアステープのようなもので補強されてました。ワークジャケットらしい意匠です。前身頃と後ろ身頃の縫い合わせにも同様なものが使われていて、想像以上に手間を掛けたシッカリとした作り。これはイイ買い物をしました。ちなみにカフはボタン無し本切羽無し。

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そして最後は Made in Portugal と。調べてみるとどうやらポルトガルとインドのファクトリーに生産を委託しているみたい。オフィシャル・サイトではどこで生産されているか確認できませんね...

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ジャケパン(ジーンズ)で颯爽と行きたいですね。押忍。

size : XS (サイズはセンチメートル表記)
Centre Back Length : 69
Chest Width - 2.5cm Below Armhole : 50.5
Sleeve Length - From Shoulder (inc. Cuff.) : 61.5
Across Shoulders : 42

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