Jalan Sriwijaya : 98411 (Black)
勢いで買ってしまいました Jalan Sriwijaya (ジャラン スリウァヤ) のチェルシー・ブーツ(サイドゴア・ブーツ)『98411 (Black, Dainite Sole, size 7½)』。
普段ジーンズを穿いているときの足元は、Red Wing のアイリッシュ・セッター(#8130 : ブラック および #8131 : 赤みの強いオロラセット、どちらも欧州モデル)かプレーン・トゥー(#8165 : ブラック・クローム)を履いています。
(夏場は時々思い出したように buddy の『Bull Terrier Hi Heel Zip (white)』を履いていますが、Red Wing に慣れてしまうと軽すぎて重量感がなくて物足りないというか重心が安定しないというか、妙に落ち着きません)
で、先日購入した Taylor Stitch の『The Morse Pant (in Washed Indigo Stripe)』でも Red Wing プレーン・トゥーを履いたのですが、シックリ来ないのですね。
小奇麗なパンツにワークブーツという組合せは似合わないなと。
購入する前から薄々思ってはいたのですが、ジツブツを見てから判断しようと考えていまして、その結果やはり合わないなと。
というわけで構想として温めていたチェルシー・ブーツ購入作戦の実行に踏み切ることとなりました。
実は最初は Red Wing の中でもややドレッシーなベックマンやアイアンレンジを考えていたのですが、pinterest を見ているとチノパン系に対しては少しルーディーな足元となり私のイメージとは違うのですね。
となるとチェルシーだなと。黒いブラック・チェルシー。
と言っても Red Wing の現行ラインのクラシック・チェルシーはソールがトラクショントレッドなのでカジュアル感が強くイメージではありません。
頭に浮かんでいるのは Crockett & Jones の『Chelsea 8』や『Chelsea 5』のようなシュッとしたスタイリッシュな感じ。
もしくはドメスティック・ブランドで、もう少し無骨で押し出し感の強い ADDICT BOOTS の『Horsehide Chelsea Boots (AB-03H-ST)』も捨てがたいなと。でもいずれも高いのですよね…
ということで色々とリサーチしていたら、幾つか気になるシュー・メーカーを見つけました。
・Oak Street Bootmakers『5504 Chelsea Boot - Black Chromexcel』498 USD$
・Grant Stone『Chelsea Boot - Black Calf』380 USD$
・Thursday Boot Company『Cavalier - Black』 190 USD$
なかでも Thrusday Boots の価格は驚異的です。
製品説明を見ると、ハンドクラフト / フルグレイン・レザー / グッドイヤー・ウェルテッド製法 / 内側は総裏地グローブレザー 等々 とても200ドル以下のブーツとは思えぬ仕様です。これは試してみたい!
という訳でいざ購入しようと支払画面まで進めたところ、送料および関税が DHL Parcel International Direct Duties & Taxes Included = 94.45 USD$ とのことで、止めました… 本体価格の半分の金額を追加で取られちゃうなんて… う~ん、残念!! 何かのキャンペーンがあったときに挑戦したいと思います。
などと悶々としていたところ、1919年インドネシアで創業した Jalan Sriwijaya にチェルシー・ブーツがあることを発見。
※ レザー・ブーツと言えばヨーロッパかアメリカでしょ(もしくは日本)、の思い込みを覆した Jalan Sriwijaya のブランド・ヒストリーは男前研究所(OTOKOMAE)の記事をご覧いただくと判りやすいです。
この Jalan Sriwijaya、今年(2023年)が日本ビジネス展開20周年だそうです。
ネットでは、安価で良いけれども生産品質が低いとのコメントが散見されますが、実店舗で見る限りではそれほど悪いとは感じませんでしたのでトライしてみようかと。
調べてみると『98411』と『98756』の2つのモデルがありました。
アッパー・レザー(フランス DuPuy 社もしくは Annonay 社のカーフ・レザー)およびラバー・ソール(イギリス Harboro Rubber 社のDainiteソール)はどちらも同じようで、ラスト(木型)が異なるもよう。
ちなみに『98411』のラストは「11120」、『98756』のラストは「EDWARD」、という具合でネーミングがバラバラなのが可笑しい。
『98411』の方がノーズ(ヴァンプ)が長めでエレガントな印象。
(私の勝手なイメージでは『98411』が Crockett & Jones の『Chelsea 8』、『98756』が『Chelsea 5』という感じでしょうか)
ということで今回はキレイ目の『98411』をチョイスしました。
それではジツブツ検分に参ります。
まずは全体像から。無駄な装飾のないシンプルなデザインであるからこそ、レザーの質感/ヴァンプのライン(曲線)/ラスト(形状)で印象が決まってしまいます。
そして実際に狙っていた通りの美しさ。このドレッシーな感じが欲しかったのですね。スーツにも合わせられます。
バックステイも良し。縫い割り上部が犬の尻尾のような形状から「ドッグテイル」と呼ばれるタイプですね。カップのラウンドカーブも美しいです。
あらためて正面からの面構えを。
若干斜め前から撮っているのでコバが張り出しているように写っておりますが、実際にはそれほど出ていません。出過ぎるとカントリー感が出ちゃうのですが、『98411』はひかえめでドレス・シューズっぽいですよ。
横顔も端正。でもよくよく見るとサイドゴアの部分が Crockett & Jones と比べるとちょっと無骨かな。まぁあまり欲張りすぎてもイケマセンね。ヒールは3cmくらいです。
ライニングもこの通りレザー張りで満足。
モデル『98411』、ラスト『11120』、サイズ『7½』と判りやすい。
(どうでもいいけど私の Red Wing はベロ部分の刻印がつぶれちゃってモデル名等が判読不能状態です)
ソールはグリップ力に優れ滑りにくいといわれる Dainite ソール。
生産元 Harboro Rubber 社はイギリスのラバーソール専業メーカーで、イギリスの有名シューズブランド Tricker's や Edward Green 等でも採用されているやつですね(これを見るといつも急な坂道のOリングを思い出しちゃう)。
私は Red Wing のサイズは 7½、この Jalan Sriwijaya 『98411』も 7½。
ラストが違うこととまだ Jalan Sriwijaya の履き込みが無いことから何とも言い難いところではありますが、履いた感じではおおよそ同じサイズ感かと思います。
最近購入したアイテム達を集めて。
一つ一つは特別高価なモノではないですが、それでもお気に入りのアイテムを色々と組合せるのは愉しいですね。
今は履き口のレザー及びゴアの部分が固いせいか、履いたり脱いだりがそれほど楽ではないです。履くときはシューホーンを使ってグイッと足を突っ込めばよいのですが、脱ぐ時が意外にスポッと脱げないのよね。
なので当分は座敷タイプの呑み屋に行くときには履かないよう気を付けます。押忍!!
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