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A Day’s March : Original Overshirt - Linen (Navy)

以前から気になっていたスウェーデンのアパレルブランド A Day's March。 

40% off サマーセールのお知らせ(メール)が届いたこと、リネンのシャツ・ジャケットが欲しかったこと、まさに私が狙っていた『Original Overshirts』がセール対象であったこと、物欲(特に海外モノの個人輸入)を封じるのに耐えかねていたこと、から念願の初ポチ!!

スウェーデンの有名ブランドと言えば VOLVO, IKEA, H&M, Nudie Jeans あたりでしょうか(VOLVO は資本的には中国傘下ですが)。
もう少しニッチなところで言えば  Fjällräven(アウトドア)、HAGLÖFS(アウトドア)、HESTRA(手袋・グローブ)  などが思い浮かびます。

いずれもフランス/イタリアほど優美/華美ではありませんが、シンプルながらも洗練され機能美に優れたモノを創造しているイメージです。
A Day's March もそのうちの一つという印象ですね。
と言っても日本ではほとんど知られていないブランドで(おそらくエクスクルーシブな代理店もなければもちろん日本法人もない)、instagram きっかけで知り興味を持ったように記憶してます。

1号店は Stockholm の Kungsgatan

ブランド・ヒストリーによると A Day’s March は、スタイリッシュで高品質な衣服を手頃な価格で購入したいと考えていた三人のスウェーデン人、Marcus Gårdö, Pelle Lundquist, Stefan Pagréus (いずれも男性)によって 2014 年に設立。
ブランド名は、軍隊が1日に移動できる距離を表す古い軍事用語に由来していて、スタイルと品格を持って1日の成功や困難を乗り越えるための服を作りたいという思いが込められているのだそうです。

コレクションを見てみると、そのデザイン・ソースはアメリカン・カジュアルとクラシカルなイタリアのファッションがベースとなっていることが判ります。
実際に、彼らのインタービュー記事にその本質が現れているように感じましたので以下に引用します(原典は英語、以下はGoogle翻訳+私の意訳)。

Pelle Lundquist : 

これまでに所有し、愛用してきた衣服は何でしょうか? 服がそれほど大切にされる理由は何でしょう?
多くの場合、これらの愛されるアイテムは、M65 ジャケット、ボンバー ジャケット、501 ジーンズ、クラシックなオックスフォード シャツ、トレンチコートなど、繰り返し流行するものです。

これらは、メディアで頻繁に見られ、古典映画で有名な俳優が着用していたり、家族の写真アルバムで見かけるものです。これらは時を超えて残る製品です。それが私たちがデザインすることを目指しているプロダクトです。

しかし、時代の流れに遅れないように、更新や変更も取り入れています。私たちのアプローチは、よりクリーンで、よりミニマルなものになることが多いです。これが「スカンジナビアのレンズを通してフィルターをかける」という意味です。

https://sourcingjournal.com/topics/business-news/a-days-march-sustainability-sourcing-portugal-store-design-climate-impact-new-york-511544/

今回私が購入したのは『Original Overshirt - Linen (Navy, size S)』。
この Overshirt は彼らの自信作のようで、数年前に「発見」してから毎年リリースされています。素材はコットン(ツイルやヘリンボーン)/リネン/ウール等と様々あり、また、カラーも変えることで1年を通じてオールシーズンリリースされているモデルです。

元来肉厚フェチの私としては、へヴィーなコットン・ツイル (sturdy twill fabric) が欲しかったのですが、Universal Works. の『Bakers Jacket In Deep Blue Canvas』と少しカブるかもなぁとも思い、春先や秋口に着用できそうなリネン・バージョンをチョイスしました。
(気に入ったら冬場に活躍しそうなヘヴィー・ウールを追加購入する可能性が念頭にあります)

Original Overshirt - Linen (Navy)

標準価格はスウェーデン国内だと 1500 SEK (スウェーデン・クローナ。今のレートだと 21,000円)なのですが、日本は "インターナショナル" にカテゴリーされ 190 USD (アメリカ・ドル。今のレートだと 28,000円)となります。

今回は 40% off セール対象なので 190 x 60% = 114 USD (17,000円) です。
※その後さらに追加で 10% off の通知が来ました。く、悔しい。。。

送料は A Day's March のサイト上では算出・表記されず、デリバリーを担当する DHL から通関手数料とともに送料が請求されました。
すなわち物品購入時点では送料は判らず、日本国内に入り DHL から請求が来て初めて金額が判るというもの。過去何度も経験しているのでおおよその金額感は判っていますが、それでも「もしかして今回高いかも?!」と毎回不安に思いますね。
ちなみに今回は 3,880円でした。
(輸入関税 900円 + 立替納税手数料 1,980円 + 輸入消費税 1,000円)

以下に DHL の貨物追跡情報を記載しときます(主要ポイントのみ)。
2024年7月29日 配達完了
2024年7月28日 DHL施設出発
2024年7月27日 通関支払完了 (Webサイトにて)
2024年7月26日 荷物到着 : NAGOYA CBD - JAPAN、通関手続き通知(メール)
2024年7月26日 荷物経由 : HONG KONG - HONG KONG SAR, CHINA
2024年7月25日 荷物経由 : LEIPZIG - GERMANY
2024年7月24日 荷物経由 : COPENHAGEN - DENMARK
2024年7月23日 荷物集荷 : MALMOE - SWEDEN
2024年7月22日 Webサイトでオーダー

着熟し画像を探してみましたが、あまり見つかりませんね。。。
以下、上述の画像とほとんど同じスタイルで恐縮ですが、ホワイトのパンツとのコーディネートが鉄板ということなのでしょう。
私も orSlow 107 White デニムと合わせてみたいと思います。

Navy Linen & White は爽やかですね

それではジツブツ検分に参りましょう。

スウェーデンからやって来た荷姿。この通り蝋引きされたような紙袋。
ちょっと残念だけれど致し方ない。まぁこんなもんでしょ。

8000kmの旅を経て届きました

まずは全景から。シャツ然とした姿ですが、あくまでオーバーシャツなので一回り半くらい大きい作り。
もちろんタックインしませんので裾はスクエア・テイル、ボタンは大振りなものが5つでワークジャケット風の仕様。

シンプル & クリーンな見た目

背景。プレーンなボックス・シルエットです。バックヨークはジャケットというよりはドレスシャツっぽいですが、大き目な作りなのでスプリットする必要もなく、本当にいたってフツーな後ろ姿。

何のギミックもない

内ポケットはありません。カジュアル過ぎずフォーマル過ぎず。個人のスタイリング次第でどちらにもなるかと。

ライニングのない一枚仕立て

もう少し寄ってみると襟元はこんな感じ。襟はちょっと大きめ。ステッチは生地と同じネイビー、プラケットは無い(裏前立て)のでジャケットの様。

ボタンは高級感はありませんが、どことなく雰囲気がある

リネンの生地感判りますでしょうか。正直なところファブリックはそれほど上質ではありません。というか SOUTIENCOL のような生地(Canclini の LINUS) を期待してはいけませんね。

100% linen fabric

裾(ヘム)と袖口。袖はシンプルな一つボタン。腹部のポケットも飾り気のないパッチ・ポケット。潔いほどに何もない。

ミニマル & クリーンなデザイン

タグを確認。何とインド製でした!! Made in Portugal だと思い込んでました(インタビュー記事やブランド紹介にもポルトガル生産との記載があったので)。。。
ちなみに OEKO-TEX はオエコでなくエコテックス。有害化学物質試験にクリアした繊維製品のみに与えられるラベルで、認証基準は国際的な要件や法規制に準拠しています。

OEKO-TEX STANDARD 100は、原糸から最終製品に至るまでの繊維製品の安全基準を証明

いまだ暑さ半端ないなので着れませんが、9月に入ったら着れるでしょうか。楽しみです。

Size : S (センチメートル表記)
Shoulder width : 42-43.5
Chest : 92-98
Arm length : 63-64

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