読了:最強のデータ分析組織 なぜ大阪ガスは成功したのか

読了:最強のデータ分析組織 なぜ大阪ガスは成功したのか

【概要】
日本一有名なデータサイエンティストが分析組織の全貌を初公開!
社内の「便利屋」が最強のチームになるまでの挫折と成功の軌跡

日経情報ストラテジーが選ぶ「データサイエンティスト・オブ・ザ・イヤー」の初代受賞者である、 大阪ガスの河本薫氏による待望の2冊目となる本。
同氏が所長を務めるデータ分析組織「ビジネスアナリシスセンター」の生い立ちから数々の失敗、乗り越えてきた壁、そして分析組織のリーダーに求められる信念と行動を初告白します。

【所感】
GAFAMのようなIT企業ではなく、大阪ガスというどちらかといえばアナログな響きのある企業によるデータ分析組織という意外性に興味を持ちました。
具体的なデータ分析の手法とかではなく、企業におけるデータ分析部門がどのような考え、姿勢で事業に貢献していくのかという視点で描かれており、自分のチームに当てはめて考えた時にどのようなことが言えるだろうということに思いを馳せながら読むことができました。

データ分析はあくまで手段であり、事業部門と連携して事業に活かされてこそ意味がある。
しかも、改善ではなく改革に繋げることが大事。
業務改革でまず最初に明らかになるのが「選択肢」と「帰結」だと言います。
望ましい「帰結」を得るために
「選択肢」⇒ 「評価」⇒「判断」⇒ 「行動」⇒ 「帰結」
となるそうです。
これはまさに業務の棚卸し、属人から脱却を図るRPAへの流れと非常に通じる部分があると感じます。

私たちの事業も「人」というデータだけでは割り切れないものを扱っているからこそ、データ的な事業改革とアナログな営業的な改革が組み合わさると大きな推進力になるのではと思います。
「データと分析力を武器に社内にイノベーションを起こせるチーム」というのは私の部門の目指すべき形の一つとして意識していく。

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