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サーバーインフラエンジニア時代の振り返りについて

はじめに

今回は、私が「データセンターオペレーター」から卒業して、「サーバーインフラエンジニア」という職業に就くこととなり、この職業で学んだことと、タスクシュートとの関連についてご紹介します。

※ 私は企業の情報システム部でITインフラのチームに所属しています。このため内容がかなり偏ってしまうことをご了承ください。

1.この職業の内容

私は、サーバーインフラエンジニアを約3年(2004年~2006年)していました。

サーバーインフラエンジニアとは、簡単に言うと、システムを作るときのサーバー機器部分を設定する職業です。

サーバーインフラエンジニアにもいろいろありますよね。

私はハードウェア機器をくみ上げたりはせず、サーバーの保守や修理もせず、サーバーのプログラム開発もせず、サーバーが動くように、セットアップのための設定をする作業者的な役割でした。

設定する内容が不明な時や、設定途中でエラーが発生したら、コールセンターに問い合わせて、原因調査をしていただけるので、あまり考えなくてよかったです。

重要な役割としては、客先に出向いて、客先企業のシステム環境の中で作業する便利屋のような位置づけでした。

似ている職業は、あまり思い浮かびませんが、敢えて例としてだしてみますと、以下のようになります。。

例えば、新しくスマホを購入したとします。

購入したスマホを、設定するのが面倒なので、設定を外部に委託したとします。

委託された業者は、スマホの電源を入れて、必要なアプリをセットアップして使えるように設定します。

上記例えの、「スマホ」部分を「サーバー」に置き換えると、私の従事していた仕事になりそうです。。

私が従事していたサーバーインフラエンジニアの例

2.転職した理由

それまで従事していたデータセンターオペレーターという職業は、いずれ時代が進歩すると需要が少なくなるのではないか、会社ごとの独自のオペレーション(操作)が多く、他に潰しがきかないし、高度な専門知識といわれる言語やネットワークなどの知識が不要なため、給料も上がらないし、向上心を維持できないのではないかと考えたためです。

あと、一番の理由は、環境面ですね。
24時間3交代制だったので、夜勤の日と、昼勤の日があり、昼夜逆転するため、非常に睡眠時間を確保しづらく、体調を安定させることに気を使いました。
まあ、夜勤の時は、余った時間で先輩たちとたわいもない会話を楽しむことはできましたのでいい思い出ですね。。私は当時なぜか生年月日占いが好きだったのですべての先輩(7人くらいいたと思います)の誕生日を聞き出して、「この日生まれの人は、こんな傾向があります、、」などを占ってあげていました。。(笑)

データセンター内では、高セキュリティ情報を取り扱う精密機器を隔離している部屋のため、飲食ができないのです。なんとトイレも別室です。
そのため、のどが渇いたりしても、昼食のとき以外は飲み物が飲めないのです!
また、データセンターは監視カメラで常に行動を監視されていますので落ち着きません。

私が長い間常駐したある会社の「機械室」では、ガラス張りの部屋にポツンと一人、座席を用意されて、常に監視されている気分で仕事をしていました。まるで動物のモルモットになった気分でした(笑)

データセンターの環境面について

上記のような理由のため、資格を取得して専門スキルを要する「プログラム言語によるシステム開発」の方向に行きたかったのですが、残念ながら転職先の研修で能力を認められず、開発業務ではなくサーバーインフラの案件を勧められました。サーバーインフラの知識も専門スキルの1つでしたので、私はそれほど落ち込むことはありませんでした。

3.サーバーインフラエンジニアで学んだこと

3年間で様々な企業のサーバーやネットワークに関連する案件にかかわることができ、視野が広くなりました。

もちろん、この時代で一番身についたことは、基本的なITインフラの技術的な専門知識です。

あと、設計ドキュメント作成の技術も身に付きました。

サーバーを設定するためには、様々なマニュアルを読みながら、サーバー内の設定を進めていきます。
設定した内容は、「サーバー詳細設計書」「サーバー設定書」などというドキュメントに記載していました。

サーバー設定書の例

上記のように、自分が設定したことを、ドキュメントにすると、全体の設定のうち、どの部分について、どんな選択肢があるなかで、今回はこの設定を選んだのか、ということがわかりました。

作業だけしていても、上記はなかなかわからないものです。

また、経験を重ねるうちに、事前に設定書を作ってから作業することも増えてきました。

4.タスクシュートとの関連について

この時代に身についた設計ドキュメント作成技術と、タスクシュートとの関連について、振り返りましたが、残念ながら「ログ記録の習慣」などの直接影響する習慣などはありませんでした。。

しかしながら、もしこの時代に私がタスクシュートを使って日々生活していたら、、きっと比較にならないほど成果を出していたことでしょう!!

特に、当時の私は、「パソコンの前に集中して座っていれば、仕事をしたとみなされる、飲み物はいつ飲んでもいいし、最高の職業だなあ!」とおもっていましたから、集中力が持続しない、効率の悪いぼーっとした時間を過ごしてしまっていました。

私はタスクシュートを使っているときの、タスクを完了させるたびに達成感を味わえる感覚が、ゲームをしているときのような快感として感じられています。

使うだけで仕事が楽しくなるタスクシュートで、さまざまなプロジェクトから今日やるタスクを登録して、並行で次々とタスクをこなしていく刺激を報酬として得る感激は、素晴らしいものなのです!

5.思い出

サーバーインフラエンジニアで感動した思い出といえば。。

様々な会社の情報システム部に、サーバーを納品するのですが、その際、単に設定して納品するだけの案件以外に、お悩みを聞いて、解決してあげる工夫をしたことがとても面白かったです。

例えば、大量に購入いただいたサーバーのディスクが、定期的に容量オーバーになるというお悩みをいただきました。

そこで、定期的に不要となるゴミデータをヒアリングし、それを定期的に削除するスクリプトをPerlという言語で作成して提供できた時はうれしかったです。

おわりに

私はこのときにITインフラにおける専門的な知識を実務で覚えましたが、今では技術が進歩して通用しなくなっています。

(具体的には、Windows、Linuxサーバーの構築に関する知識、Oracleデータベースの構築に関する知識、サーバースクリプト(Perl、Bashなど)のシェルやVBスクリプトの知識などです。。)

現在、サーバーは物理から仮想の時代、しかもクラウドの時代となり、Oracleなどの有名なソフトウェアですら、バージョンがかなり上がっていますし、スクリプトは異なる言語で動いていますので、もう手を動かす作業は無理(若手の他の人がやったほうが効率的)だと思います。

まあ、今はITインフラ案件を管理する組織側にいるので直接作業することはなくなり困るようなことはありません。。

もちろん、根本にある抽象レベルを上げたら、企業内業務システムに関する案件に変わりはありませんので、今の管理業務でも、役に立っています。

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