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「自分がない」ってどんな状態?

HSS型HSPの特質を持つ方が持ちやすい悩みとして「自分がない」という状態があります。色々と挑戦してきたけど、「自分の好きはこれ!」とか、「自分がしたいのはこれ!」と気持ち良く言い切れるものが未だに見つからない状態です。
このような思考に陥る原因を端的に表わしている文章がありましたので、ご紹介させていただきます。

私はHSS型HSPを自覚してから、この特性とうまく付き合う方法を考察しています。その中で皆さんも知っていれば心が楽になったり、改善できるような情報があれば共有したいと思い発信しています。
一方で、HSS型HSPの専門知識を有しているわけではありませんので、個人が発する意見として参考にしていただければ幸いです。

「みんなに好かれなくていい」和田 秀樹 著


精神科医の和田 秀樹さんが書かれた「みんなに好かれなくていい」を読みました。
この中に紹介したい文章が書かれていました。
ただ、その一文を紹介する前に、この本の内容全体がHSS型HSPの特質を持つ方にも役立つ内容だと思います。なので、まずは本著の要約をご説明させていただきます。


昨今の教育では、友だちは多いほうがいいと教えている、といいます。
しかし、その弊害として、友だちが少ないことは欠陥で悪とされ、友だちの輪に入るために自我を押し殺すことが強要されている。
また、格差をうまないために競争させないようにしてるため褒められる機会も減っていて自己愛が育む機会もそがれる、という負のループが起きているといいます。

そして、負のループから抜け出す方法として、3つのステップが具体策を交えて紹介されます。

1. たくさんの友だちではなくて、一人でいいから親友を作ろう。
2. 周りに合わせなくても生きていけるように、自分のパフォーマンスをあげよう
3. そして、自分のパフォーマンスを発揮できる世界を探そう

個人的には、学生のときに読んでいたかったと思える本でした。
120ページほどと少ないページに纏められていますのですぐに読了できます。
ご興味がある方は是非ご一読をお勧めします。

「自分がない」って状態

さて、この記事の本題に戻りましょう。
HSS型HSPが持つ「自分がない」状態を記した文章です。
こちらの文章は「相手に思いを伝えること」という章に書かれていました。
ここに抜粋させていただきます。

自分の心や感覚を信じることができるということは、普段の日常生活のなかで小さな幸せに出会えるチャンスがたくさんあるということです。
しかし、自分の感覚を信じることができなければ、自分のかんかくよりも周りの人たちの評価を信じようとします。みんなが「いいね」と支持しているもののほうが、自分が安心できるからです。
そうなると、自分の身の回りの些細な日常から幸せなどはないということになってしまうでしょう。誰も評価してくれないからです。
もちろん、そうした人でも「一瞬の幸せ」なら味わうことが来ます。自分の食べたものがおいしいと感じたときに周りの人もおいしいと言ってくれたら、安心を感じます。でも、自分の感覚がみんなの評価と少しでも違っていれば、やはり不安になってしまいます。
結局、みんなと同じ価値観からはずれることを恐れている限り、幸せを感じ続けることはできないということです。

この文章を読んだときに、自分の取り扱い説明書を読んでいるようにおもえました。

HSS型HSPの特質をもっていると、幼少のころから周りとの違和感を感じることが多くあります。そして、そのギャップを埋めるために、周りに合わせようと自分を押し殺して合わせてゆくことが多々あります。それでも、心のなかの考えは穴を埋めれないことに一人苦しくなってゆきます。HSS型HSP特有の思考を親から否定され自己肯定感が低い場合は特にその傾向が強いです。

この心理状態にどっぷりはまった状態が、上記で記されています。

価値基準が、自分のなかになくて、周りにあります。自分が良いと思うものも、周りがいいと賛同してくれないと、喜んだり嬉しくなったりできない。

では、このループから出るにはどうするか?
個人的な意見としては、やはり個人の好きややりたいなど意思を示して行動するしかない、と思いました。それで長年良好な関係を築いてきた友だちや家族から否定されるのは果てしなく怖い。しかし、自分を押し殺し、気づけば後悔しか残らない人生をおくることも怖い。だから、やるしかない。

この葛藤はHSS型HSPの方であれば日々葛藤していることではないでしょうか。

みなさんのご意見やご感想をお伺いできれば嬉しいです。
コメントをお待ちしています。

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