RiJ2020冬に出る出た話

出てないんですけど。解説なんですけど。

RiJことRTA in Japanが2020年末に開催されました。このへんのことは他の人が詳しく書いているので私が書くこともないでしょう。この記事は備忘録として書かれていますが果たしてのての使い方としてあっているんでしょうか。間違ってても知りませんが。
自分が忘れそうなことをわかるように書き記しますので、興味がなかったら読み飛ばしてください


0.出たゲームの話

今回出たのはSalt and Sanctuaryなる2Dメトロイドヴァニア/ソウルライクですね。2016年頃にSka Studiosが開発発表、各種プラットフォームから出ていますので大体の人がお気軽に手をだせるかと思います。
定価1780円(訂正)ですが流石に4年5年前のゲーム、セール常連となっておりまして近頃では445円くらいで購入できる場合もあります。いいから今買え。記事読んだらすぐ買え。太字使うの楽しいな。
で、そのゲームの走者…ではなく、解説担当としてRiJ2020冬に乗り込んだわけです。

※以下の文章で'SaS'、'しお'なる表現が使われた場合、このゲームのことだと思ってください。

いいから買え。

1.しおを走った

2019年くらい:すちむのライブラリみたらSaSが突っ込まれてた(買ったっけ…)からクリアして全実績とった
2018~2019年:某動画サイトでBloodborneの忍殺実況を見る(だいじ)
2019年夏ごろ?:某動画サイトでSaSRTAの存在を知る(ちょろい人)

ちょろざなんとかさんの動画を見て、「ほほうこういうのもあるのか」「追走者出てないな…」「RTAか…」などと思った覚えがあります。なにより心に残っっているのが、「RTAの敷居を下げたい」なる発言。part4/4の完走した感想でのことだと思います。これと、追走者いねえじゃん!ってのを受けまして、よっしゃじゃあいっちょ走っちゃろうと思ったのがRTA/speedrunのきっかけですね。よかったなちょろざこ兄貴…世界1位を取る孫が出来たぞ…

2020年3月上旬くらい:SaS/Any-NMGの世界3位記録を出す
2020年3月下旬くらい:某動画サイトにRTA解説動画を上げる

最初にしたことは、speedruncomのSaSの世界1位動画を眺め倒すことです。発売から4年くらい経ってるソウルライク、レギュレーションが多い。バグのありなし、クリアの度合い、武器縛り、ともかくいろいろありました。その中から走れそう/見てて面白そう/楽しそうなカテゴリはどれだろうと考えて、Any%-NoMajorGlitchesにしようと決めたわけです。ひらたく言えば、「ゲームを壊すようなバグを使わないで早くクリアすればいいよ」っていうレギュレーション。多少なら使っても許されます。なにより、このレギュレーションはそこそこ短い。なんと30分以内。はやい!
SaSRTAの世界1位記録はそこそこ幅があり、最短で3分35秒~最長が1時間42分(2021/1/13現在)。あんまり長いのはやるのも編集するのもしんどい、でもあんまり短いとつまんない、そういう思惑もあって、ほどよい長さっぽいAnyNMGを選んだわけです。
そう、動画編集もしたのです。しちゃったのです。忙しいのに。
先述のちょろなんとか兄貴の動画、もう一つ希望が述べられていました。「他の人の作ったしおRTAが見たい」。どうせ走るなら、これも一緒に叶えてやろうじゃねえか、たしかそう/部分的にそう思いました。めっちゃめんどくさかった。めっちゃ文字多くなった。走るほうがよっぽど楽だった。

その動画についてちょろっと反省を書いておくと、右枠の情報がめっちゃ忙しい。表示時間が短すぎる。個人的なこだわりとして、画面の情報の出入りタイミングを一致させたいっていうのがありまして、それをやっちゃった結果なんです。多分読み切れるだろうって時間設定にはしたんですが、改めて見直したらめっちゃ早い。バカ。ウカツ。今後は注意します。

ともかく、なんとか完成させて、3月くらいに投稿しました。ほどほどに再生してもらえてよかった。

2.しおを追走された

2020年8月18日:リプライが飛んでくる
で、AnyNMGの動画をあげて、その後AllBossessNMGの動画もあげて、日常も一段落して、はーえがったえがったさてツイッターでセンシティブ画像あさるかーってやってた日です。
日付を見ればおわかりいただけますが、RiJ2020夏の直後です。つまりあれです。YOKOHAMAです。
残念ながら私は該当回をリアタイで見ていない(別方向の知人が走者として走ってるのを見ておったまげることはした)んですが、半年後にもミームが残っているあたりでその衝撃は想像がつきます。
そのYOKOHAMAに脳をやられたしお中毒者がいました。墨酢@SmithP226です。


突然ツイッターにリプライが飛んできました。
要約すると「走ってます!」って報告でした。
それに対し紳士で健全メンタルな私は落ち着いて返答したわけです。
「おう頑張れ……(墨酢TLを見る)(結婚報告を見る)(その日付が私の誕生日であることに気づく)……嫁とCoopで走れば世界1位取れるんじゃねえかなこの野郎」と。
※これらの発言には脚色と拡大解釈が含まれます。

そこからやりとりが始まります。


8/20くらい
墨「とりあえず記録撮ったから見て(28m21s)」
ひ「かくかくしかじか改善点あるよ」
墨「改善点たすかる」
このあたりでは可愛い後輩こと追走者が出たなー可愛がろうなーって思ってました。かわいがり(業界用語)ではなく。
とりあえずできることできそうなことを投げつけてました。


8/23くらい
墨「ですこおしえてください言いたいことあるんで」
ひ「ええよー」
墨「もしもし!RiJ出ましょう!!!!
ひ「え、わし配信できんよ…?」
墨「じゃあしょうがねえ俺がちょっと出る」
ひ「おうおう出ろ出ろ解説なら請け負うぞ」
ひ「そんなことよりAREA4643やれ

はい。
このときですこ通話しまして、上のような会話になりました。
このときに「もうゲーミングPC買ったんでバリバリやりますよ」とか言われたのが一番ひっくり返った発言。早すぎるわ。
実際8/26に届いて、その日の内にすちむーインストールして速攻で走り始めてた。たまげた。
PC届いてから、本格的に墨酢氏の世界1位奪還が始まりました。
めっちゃ走ってた。びっくりするほど走ってた。本人の回顧にもあるように、熱量すさまじかった。それに当てられてこっちもあれこれ考察。ゲームで頭使うのは某マイナーソシャゲwikiを編集してたとき以来でした。
んでもって、8/31に23m33s。当時の世界2位か3位。この時点で私は世界5位に。再走してないからね。
それからもあーだこーだいいながらやってたらついにその日が。

9/9
墨「22m36s出ました!!!!世界1位!!!!」
ひ「俺は早いやつは好きだ…俺より遅いやつに限るがな…」
ひ「どうしようもない嫌悪感です」
墨「^^」

はい。墨酢氏が出しました。世界1位。
当時の私から2分近く離れた記録。内心ぐえーってダメージ受けてました。マヂ無理…HOLLOW KNIGHTしょ…。
好きな立会人はちゃんみだです。好きなボスは失われた同胞くんです。

9/27
このへんでRiJ冬の応募開始。
墨酢は受かった時用の安定チャート構築、ひらはしは解説のあれこれを考え始める。
二人とも気が早すぎる。通ってから考えろ。

10/12
ここで私が22m56sを記録。世界2位に。
墨「これで世界1位2位コンビですね!」
ひ「は?当日までには世界2位1位コンビにしてやるが??」
墨「^^」
子供か。


10/16
しおコラボしたゲームをやる。
「SaSライク謳ってるわりにライクしてねえな」などと思っておりました。
エロ装備がちゃんとつよいゲームは好きです。

11/4
例の日。つまり当落発表。
そんなことを露も知らない私はいつものようにぼけーっとゲームしておりましたら通知。
墨「受かりました!!!!!!!」
ひ「まじでか うわまじだ!!!!」
二人して変なテンションで通話してましたね。何話したかろくに覚えてないです。
ここからが大変だった。

11月以降の出来事
・RiJ出場者の知人に情報を求める(ありがとうございました)
・墨酢は通しの安定、ひらはしはわかりやすい解説を目指すも双方苦戦
・ボスの変な挙動見つけて笑う
・SkaStudiosのメンバーが「ゲーム作って発表してたら知り合って結婚した夫婦と飼い猫」なる情報を知ってブチ切れる
・このへんでラスボス撃破時間が大槌とハサミで30s違うことに気づく
・リハ3回くらいやる
・ひ「目標はメタスラXの解説の人」墨「無理では?」
・墨酢の精神が日に日に荒んでいく
・墨酢友人のアドバイスで解説がめっちゃ改善される
・ひ「しお買えっていうときに夢グループネタ突っ込まない?」
 墨「なにそれ」
・12/14、墨酢22m09s
・12/17、ひらはし22m39s
・↑の記録を受け、墨の「世界1位は譲らんぞ…」から来る荒みがひどくなる
 煽った私が悪い。
・12月のリハ(2回め)の時点で「私の声大きくない?」ってことに気づく
・12月くらいに「冒頭の説明でイヤグワ入れよう」「いいね」
・12/23、ステの割り振りを見直す

こんな感じで、あっという間にRiJ当日までやってきました

3.しおでRiJ出た

というわけで、きてしまいましたRiJ当日12/28。
リハを重ねたとはいえあがり症の気がある私。万を超える人の前でうまく話せるだろうかという不安を抱えながらスタンバイがてら墨酢氏と通話。
墨「いえーい」
なんかそわそわしてましたね。このへんは本人の回顧参照。
直前のリハで今まで見たことない失敗してガハハ!って笑ってました。見張られの森落下死。当日の「''''比較的''''安全なルート」のきっかけです。
んで、リハしながら「こんなん用意したんですよー」って出されたのが例のブツ。Steamカードマン。これをあらかじめ見せてもらえたのは役得、兼、大事なことでしたね。ぶっつけでみせられたら絶対に耐えられなかった。
そんなあほなことをしながらだらだら喋ってるうち、「何万人見てるっつっても目の前にいるわけじゃないしいけるいけるー」って気分になりました。走者はそうもいかなかったようですが。そりゃそうだ。

んで、本番の流れ。少なくとも今回の、音声についての話。
・前走者が終わる
・次走者解説者がですこの「控室」なるとこに待機する
・運営側の操作により、数分前に「配信用部屋」に入る
・準備が整うまで待機、Rちゃんが出たらスタート
なにが大きいって、この控室の存在がとてもありがたかった。これを置くようにした人えらい。すごい。控室たすかる。

んでんで、ここから当日の振り返り。
・練習のかいあって、そこそこうまく進行できたんではないか?
 特に走者を動揺させる、煽り立てるような発言がなかったのがよい。
 練習だとちょこちょこ漏れてた。よくない。
・お祈りおねだり、からの即ドロップは出来すぎてる。
 1回りで落ちる確率、海外走者に確認したら6割くらいでした。
・後半ボスへの憎しみが伝わってよかった
・「発見者私」はどうしてもねじ込みたかった
・声の評が「聞き取りやすいほう」「吉田くんみたい」「日本語わからんけどスポーツ実況みたい(海外勢)」などポジティブめでよかった

次に反省。
・職とボーナスは一言だけでも言っとけばよかった。実際時間はなかった。
・ボスのスキップ数をいいたかった。実際時間は略。
・武器を拾った場所をいいたかった。実際略。
・無敵時間さんの振りが雑。
・音量が雑。視聴者や控室で聞けばよかった

ぱっと思いつくのはこんなところですね。音量についてはまことに申し訳なかった。実際、以前から言われてたことではあった。
個人的な用事もあって、それ以降のものはあんまり見れなかったのがものすごく惜しい。鉄騎リアタイしたかった…


4.RiJ終わった

ともかく、無事にRiJ2020冬は終わりました。少なくとも私の解説の範囲は。
RTAinJapanの皆様、視聴者、ボランティア、RiJを通して知り合った皆様、ありがとうございました。たすかる。

これをきっかけに何が変わったかって言うと、配信をみるようになった、配信するようになった、ですね。今の配信環境めっちゃたのしい。人多い。あとめっちゃ楽。配信楽。編集要らないの超楽。そりゃみんな配信するわ。
今後の目標としては、積んだゲーム崩しながらちょこちょこSaS世界1位確保していきたい、くらいですね。

今年の予定が見えてこないからあんまりウカツなこと言えないのであれなんですが、できる範囲でRTA、というかゲームのやりこみをしていきたいですね。エンジョイするゲームももちろんありますが。

あとずっと思ってるのはあれ、一人で走るのって無理だと思うんですよ。言うことやることが多いゲームは特に。そりゃ解説請け負いますって人いるわ。リストリームのコメント欄に出てくるわ。
そういう意味では、GDQのしお配信日本語リストリーム解説を担当する、が大きな目標ですかね。海外勢は是非とも頑張って採用されてください。
小目標として、走者俺解説俺の人の手助けを一個二個したい。ほんとに小目標。

ここまで読んだ人はしおを買え。今すぐにだ。そんでRTAを走れ。
わからないことがあったら聞け。全部教えるから。墨酢氏が。