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「自傷行為をやめましょう」


自傷行為をやめましょう。
代わりに、赤いペンで腕に線を書きましょう。
嫌なことを紙に書いてびりびりに破きましょう。
腕をつまんだりしましょう。
人に話しましょう。

無理やから!!!!!(笑)
そんなんで解決できとったら自傷行為してへんから!!!(笑)
いや人によってはそれで解決できるかもしれんけど。
私は無理でした~~~って話をします。

今回の言う自傷行為とは主にリストカットを指しています。

自傷行為をする理由として、いろんなものがあって、
儀式的に、とか
血を見ると安心する、とか
まじでいろいろあると思うけど
私は体への痛みで心の痛みを中和させようとか
痛みによる脳内麻薬(エンドルフィン)への依存(要は安心感)とかです。

心があまりにもつらい。苦しい。死にたい。
だから腕を切って、その痛みで痛みを相殺?中和?させたり、
腕を切って、気付いたら眠くなってきたから寝ようとか。
だから一般的な、最初に書いたような代替案では一切解決しなかった。
だってつまり私は脳内麻薬に依存していただけなのですから。

人に話したってなにも解決しないし、相手を困惑させてしまう。
紙に書いていたら余計に鬱屈とするし、どう言語化していいかもわからない。
腕が赤けりゃいいんじゃない。小さい痛みがあれば満足できるわけでもない。
ひたすら、ひたすら死にたいのだ。
腕を切っても解決しない。それはそう。
だけど一時的にでも安心できた。
そんなものにしか縋れなかった、10代。

私の青春の8割は自傷行為だった。
仕方なかった。
それ以外の方法がなかった。
少なくとも当時の私には。

最初は、構ってほしかったのかもしれない
かっこいいとか思ってたかもしれない
覚えていない。
でも気付いたら辞められなくなっていた。
痛いのは嫌いなのに。なんでやろね。

自傷行為を辞めるってものすごく難しい。
辞めたと思っても再発する。
多分、禁煙とかと一緒。
依存症と一緒。
根本からの解決をしなきゃいけない。
環境をガラッと変えるとか。
でもそれも良い方向にいくという確証もないし、
当時の私にはそんな力もなかった。

やめたかった。
腕を隠すことに必死だった。
自分で自分の苦しみを否定してるみたいな気持ちになったから。
だけど人目も気になった。
苦しかった。
だからやめたかった。
やめられなかった。
自傷行為をやめる方法をいっぱい調べた。
全部試しても結局だめで、余計死にたくなった。

今となっては、リストカットはやめられた。
代わりに、皮膚を摘み取ってしまったり、ODっていう最悪な方向に向かっているけれど。
あとは煙草かな?
とにかく、目立たない方向にはなった。
でも、自傷行為自体はやめられてないし、
セルフネグレクトっていうのも自傷行為だろうから
きっと一生やめられない。

私のリストカットを、周りはやめさせようと必死だった。
いや、そりゃそう、当たり前なんだけれど、
否定することで、やめさせようとしてきた。
「みっともない」「変な目で見られる」「将来後悔する」とか、そういうので。
逆効果なのにね。


今、当時を思い出して、つらかったなって思う。
腕を見るたび思う。
もう最近は隠してすらいない。気にしてないし。
傷跡も白くなって、ぱっと見じゃ目立たないからね。

でも、なかったことにはしたくない。
人目は気になるけど、この傷があって今の私があって、
だから過去の自分を否定するようなことはしたくない、と思う。
今、同じような思いをしている人に
「いつかやめられるよ」とか無責任な言葉をかける人間になりたくない。
そうしないと生きてこられなかった。


自傷行為は誇れることじゃない。
やめられるならやめたほうがいいし、
やらないに越したことはないと思っている。
だけど無理にやめることでもないと思う。
あ、でも見せびらかすのはやめたほうがいいと思う。

人の痛みや傷、頑張りを否定したり馬鹿にしたり、
そんな人間になりたくない。なるつもりも、なれる気もしないけど。

「大人」になって、いろんなこと我慢しなきゃいけないのなら、
私は一生子どものままでいい。
大人になりたくない。


与えられなかった愛情の分だけ傷がある




なーんにも考えたくない
つかれちゃった




きっと、きっと明日からがんばるから
きっと、たぶん。
だから、今日はもう、ぜんぶおやすみしよう














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