番外編:UGH!とKILLER~ラプラ全員のことが書きたい~



ほぴこです。


ここからお読みくださった方々へ、仲間たちのお知らせです。

■Yet to Come in BUSAN report リンク
↑  ライブ全体のレポと各メンバーについてが書かれています!
■『 j-hopeという炎』その① リンク
↑ 前半(もはやRunBTS)のホソクについて書かれています!


『 j-hopeという炎』①を読んでくださった方々、ありがとうございます。



『 j-hopeという炎』その②ではUGH!とKILLER、ビジュアル、後半形を変えたj-hopeという炎について記載していく…….つもりで書き進めていたところ、「UGH!」と「killer」が強者すぎて、ラプラとして書きたすぎて、単独デビューさせざるを得ない文字数となってしまいました。


てなわけで【番外編】、ラプラの話をしようじゃないか!!!!



まずはUGH!から。


UGH!のリリックってラプラ3人がしっかりと役割分担されている点が好きだ。(翻訳いただいたものを解釈しました)
曲の話をはじめにします。

SUGAパート


世の中に溢れかえる「怒り」、とりわけアーティストに対する「アンチ」の概況について。


俯瞰する視点で、こういうことするとこうなるよね、と語る。俺らが向けられた怒りに応えたら、袋叩きにされる。そして反応しなければそのまま沈められるのだ、といった'状態'をうたった内容だ。


푹푹(下記ではブスブスと記載)は、じっくり、みたいな意味があり、その前の「沈める」という表現と合わせると水の中にずぶずぶ沈められていく、という表現になる。同じ気持ちになったことないはずなのに、そのキツさがうまく伝わる言葉選びすぎる…

パチパチとまたしても燃え上がる火花
油に達する前にすでに飲み込まれて 間違いなくもってかれる
本日の選手のご入場 いくつかのネタを抱えて
噛みつき始めたら ドンドンドン 格好の標的だ ドンドンドン
ツンツンと意味もなく俺を触る ツンツン
反応がなければ ぶっ刺して沈めるだけ ブスブス
真実が嘘になり 嘘が真実になる
ここでは誰もが完璧な道徳者 完璧な評価を下して 笑わせるよな

lajimolalaさんのブログより引用 https://ameblo.jp/lajimolala/entry-12699815271.html


RMパート


ナムさん自身(BTS自身、アイドル自身、芸能人自身まで包含する可能性あり)が感じた感情が記載されている。


RMのラップは主語が「俺たち=自分」であることが最も多い
と思っている。


怒りは必要なもので「それが自分たちの歴史をつくってきたのかもしれない」と受容し、糧になったと認めている一節がある一方で、糞尿と揶揄する醜く無駄な怒りにうんざりしていることが伝わる。

最後のフレーズから、人々は簡単に怒りを持ちすぎて、怒りがもはや糞尿と同じくらい意味のないもの(=無関心なこと)になっていることを主張しているようにも感じた。

怒り?そりゃ必要だよ
燃え上がるときには必ず理由がある もしかすると それが俺たちの歴史
世界を変えることだってある でもこれは怒りなんかじゃない 排泄だ
 (怒り=憤怒(プンノ)と排泄=糞尿(プンニョ)で韻を踏ませています
何が怒りか わかってんのか 怒りのふりして殺す 真の怒り
うんざりなんだよ 数えきれないほどの犠牲
お前が殺してるのは俺だけじゃない 俺らはクソの上を歩くのには慣れてる
何も感じなくなっちまった奴らを見ろよ
糞尿と無関心は仲良しクラブだな

lajimolalaさんのブログより引用


j-hopeパート

ホソクさんは自分のパートで「誰か」について目を向けることが多い印象だ。何かに対するアンチテーゼを強く歌うこの曲において、3人の中では博愛さを歌詞にストレートに表すタイプだと思っている。

しかし、ソロアルバムを経て、BTSの中でのj-hopeに役割を見出していて、j-hope自身が考えていることとは少しポジショニングが異なる様子が想像できる。


ホソクさんが言う「みんなが期待しているj-hope」はこの博愛の心を持った希望
なんだろうと思う。


他の人が傷つくなら起こるのは嫌だ、という人間性から切り込んで1人のエゴのために傷つく人がいるという世の摂理を代表して伝えている。
(人生を奪う、はまさに命を絶ってしまったアイドルを指すかもしれない)

この世界は怒りで支配されている
誰も怒りなしでは生きていけないようだな
怒って また怒って さらに怒る
怒り狂って UGH! UGH! UGH! UGH!
怒る理由はいくらだってある 善意も悪意も一緒くた
俺だって怒るが 他の人間の害になるなら
俺は嫌だね やめとけって
誰かが誰かの行為で傷つき
誰かが誰かの発言と振る舞いでどんよりする
誰かに魔が差して誰かの一瞬を奪う
誰かの怒りが誰かの人生を奪う  クソ、ペッ

lajimolalaさんのブログより引用

※下記熱くなっちゃったホソクペンのオタクしゃべり※

たとえば「Arson」は내(俺)が何度となく出てくるが、こんなことはまじでこれまでなかったと思う。読後感も希望ではなく、'done'の言葉にもあるように「終わったよ。さ、これからどうすっか」といったある種の燃え尽きを感じる。ただ炎は燃えているままで、j-hopeの熱は変わらないのだ。
対比として「병(dis-ease)」の話をすると、ホソクさんメインでの作曲なのもあり少し俺色があるが、最終的には肯定的な内容で終わるため希望や前向きさが読後感として残りBTSのj-hopeとしての俺色と解釈できる。


ワ~~~


曲の話を前捌きでお話しさせていただきました結構長くてごめんなさい!笑


これを経て「UGH!がより楽しくなった!」と思ってくださる方が1人でもいたら本望でございます。。。。。



この歌詞を解釈してから見たパフォーマンスは本当に輝いていたのでもし録画出来ている方は見てみてくださいね


■パフォーマンスのはなし(あっさりです)


まずはユンギさん。 

正確な’遊び’がユンギさんの印象。

先に述べた俯瞰性が表れていて、あえて暴れない、確実に一音一音はめていく感じ。

遊び、というのはライブ感といったらいいのだろうか、音源とは異なるイントネーション・声のトーンでかつ正確に魅せてくれるところが、ライブでユンギさんパートが沸く1つの理由だと思う。すごくかっこいい!



次はナムりん。

釜山のナムりんのUGH!は「怒りがテーマの曲を歌う人」であり「怒りの感情を露わにして歌っている人」ではなかった。

感情移入しているというよりは、まるで過去のことを歌うように余裕たっぷりで歌っていたのが印象的。

語りかけているようなラップについては全体のレポでも書いたが、ナムりんにしかないラップのスタイルだなあ〜と思う。


j-hopeさんが出てくるまではユンギ「動」、ナム「静」という感じ。

ビデオが出てからでないと共感できない部分なので細かくは割愛しますが、1番の「なぬん うけ~」からのバックにあるとにかくバンドアレンジが最高!!!!!!!!!!!!全然違う曲になるし、まっじでかっこいい。
その他にも、ここ、アクセントほしいっス、と思うところでしっかり音を出してくれるのでラップが映えるったらない。ありがとうございます。



さて、j-hopeさん出てきます。



………………………….(語彙失)


えっと…ホソクさんって、ラップとしての煽りもすごく素敵なうえに、動きとしての煽りが最強じゃないですか?


この曲、サングラスをかけてて表情こそはっきりわからないのにも関わらず、煽り感がすさまじかったのは完全に体の動きと声だと思う。

・動き

低姿勢かつ前のめりに、頭を傾けて挑発してくるのは本当にゾクっとするある種の怖さ(路地裏入ったらとんでもなく危険な匂いがする顔めっちゃタイプのお兄さんと目があったときみたいな怖さ)なんかもあったりして、OKホソクさん、今日も天才だな!!!!!と思った。

これこれ。

・声
後半リフレインして出てくる「에헴」(えへむ)がま~~~~~~~~~じですごくて。


音源でも声色でその煽りが表現されててたまらないあの部分、でかいダミ声でやられたらたまらんだろォ…


ライブにおいては、音源でちい~さくしか入っていないほうの裏에헴(うらえへむ)をホソクさんが表立って歌っていたのが印象的。お得意のエアープレインな動きでやってた。

あまりにもリフレインされるこのワードは何なのか、というのも補足します。

에헴(えへむ)
日本語のエッヘンに近い。偉そうにしたり、他人の注意を引くときに使うのが一般的な使い方なようだ。UGH!の歌詞の中で考えてみると、
①アンチ→BTSへのヘイトを込めた에헴
②意味のない怒りをぶつけるアンチに対する反抗の에헴

この2つの意味があると思う。正直和訳だけを見ると多くの解釈が出来すぎて難しいところ。日本語の歌詞でも難しいのあるもんなあ~盗んだバイクで走りだす、とか前後の文脈ないとわからんよな~~~~


大物になればなるほど増える空虚な悪口、本人とはまるで関係のないところで生まれる騒動、行き場のない怒り(殺さねばなかった怒り)に対して、ここまでグループとして大きくなってから着目することがBTSというグループのうまみだと思っている。


いつまでもどこか別の世界の人だと感じさせない1つの理由がこの素直さにある気がした。


BTS Cypher PT.3 : Killer


いや〜〜〜〜〜〜〜歌ってくれるとはまじで想像してなかったです。ラプラとボカラに分かれることすら想像してなかったんで、Killerはあかんです。すごく嬉しかったです。
(proofに入っとるやん、というツッコミは甘んじて受け入れます)

釜山の前週、TMAに行った時に一緒に泊まった友達と「ラプラならやっぱりkillerじゃのう…」って話をホテルでしてたのよ、聞こえてたんかなって思うくらいタイムリーで驚いたという小噺。


私は港区OLらしい綺麗な格好で出勤しながらkillerをキメて「haha,まさかわたしがゴリゴリのラップを聞いてるとは思わんだろう!!!」と世の中にメンチを切るのが趣味です。


冒頭、killer killer でナムりんが銃を撃つような(ピストルじゃなくてサバゲーサイズのやつ)振りをするんだけどその時のデカさがワールドワイド。
揺れがこっちまで伝わるような威力で

「すんげえのが始まる…!!!!!!」

と思った。

背景はソロ曲のタイトルが映しだされていて、歴史が物語られるような感じ。
ラヘドバンしたりジャンプしたり、さっきの「静」なナムりんから「超・動」なラップパフォーマンスを見せてくれた。

ちなみにナムりんのパート中、ステ横でその「歌い方」を体で表現していたユンギさんがめちゃくちゃよかった。
コロコロっと歌う時には小股で歩いてみせたり、流れるように歌う時には体を揺らしたり、あいの手を入れたりコーラス入れたり音楽を体で浴びてるユンギさんにかなり魅了された……しかもね結構ずっと口パクしてる、好きなんだなあ、仲間のラップ、と、思って、最高だよね、泣


お〜い

j-hopeさんのパート背景やばくな〜い!?


ショッキングピンクとブルーのJack In the Box仕様でございます。感動しちゃった。


ソロ活動がホソクさんに与えたであろう変化は再三述べている通りだけど、それがシンボライズしてホソクさんと一緒に映し出されてしまった日にはペンとして胸がいっぱいです。

そしてあろうことか、彼は歌詞をアップデートしました。

何に変わったかまではわからなかったけど、普段聞いてるのと全然違ったので歌詞が変わっていることは明白だった。会場の盛り上がりも凄かったからどう変わったのかとても気になっていた…

https://twitter.com/1204nekochan/status/1581522910979977216?s=46&t=HntgNls5BHYgAfUjJoQKYA
@1204nekochan 様のツイートより引用



めちゃくちゃ「MORE」ジャァ〜ン


10年歩んだ「今」でしか歌えない、今だからこそ歌える歌詞にリアルタイムに変えられるラップの柔軟さっていいよね。


だれかと比べて自分たちって上に上がってきている、とかではなく独立したトップとしての誇り、そのグループの中の1人として素直に音楽を楽しみたい気持ちが歌われている。

その誇りが、バカにしてくる相手にわざわざ忠告をもしない余裕さを生み出していて、清々しいぜ!!!!!!!!!


最後はユンギさん。

SUGA a.k.a Agust Dからはじまるこの歌詞がめちゃくちゃ好きです。

世界中の文化を音楽の視点で勉強しているであろうユンギさん、とりわけ韓国の言葉や文化を歌詞にいれて比喩表現の巧妙さにはいつもひれ伏すばかり………私は歌詞にある「神通力」がそれこそユンギさんに宿っていると勝手に思っているので、神話的なエピソードが盛り込まれると妙にマッチングしてしまってグっとくる。

나는 비트란 작두를 타는 애기 무당, that's me
俺はビートと言う刀の上を歩く若い巫女

※巫女が刃物のを上を素足で歩くという危険な行為をしても怪我をしないことで神通力(神の力)を証明する、一種のショー。この巫女はテレパシーが使えるとも言われている。

全然人間的な面も見たことあるし、実在してるし、話すエピソードも常にロマンチックで非現実的ってこともないのになぜか感じるこの神秘性について、「こういうとこじゃん?」って教えてくれるユンギペンさんはいらっしゃいますか。。。。

ユンギさんパートの時は大吹打にでてきそうなお城のような背景だった。

TV속에 비치는 모습 반은 카게무샤인 건 아니
(TVに移る俺の半分は影武者だって知ってる?)

ここで刀を切る音が入って、スクリーンには血が濡れた。
その影武者についたHaterの無価値さを表しているのだろうか、歌詞だけでなく演出にまでリンクしているのか気になる。

HYBEのスタッフのモノづくりにかける思考の深さはかなりのものであると勝手に想像しているので、スクリーン映像にも考えられた背景があると信じてやまない。

下書きに保存して早3カ月。映画館でこの映像が楽しめるような状態になってもなおアップできていないこの怠惰さ、もはや一周回って映画を思い出す題材として使えるようになってしまっている。笑

7人もソロもいいし、ボカラ・ラプラもいいよね~~~~~

以上です、ありがとうございました!!!!