価格改定を考える

端的に申し上げれば値上げをしよう、いつに、いくらくらいの幅で上げようかをずっと考えています。この記事はあくまで「こういう風に考えていますよ」という思考の筋道を公開するのが目的であって、この記事を以て告知とするものではありません。

改めて、現在の価格設定はこんな感じです。

120分 10,000円
 (オイル全身or頭+(オイル全身から一部省略))
180分 13,000円
 (オイル全身+頭orドライとオイルの組み合わせ)
240分 15,000円
 (オイル全身+ドライ+頭)
300分 18,500円
 (しっかり)
360分 22,000円
 (たっぷり)

1時間当たり3700円~5000円くらいで設定しています。5月に一度値上げをしましたが、前の職場であるHSbodydesign(通称:白鳥エステ)の価格帯を踏襲して設定したものです。ぶっちゃけ都内では最低価格レベルです。
お客様のご自宅で施術をする場合でない限り、施術場所(レンタルサロンやホテル)に支払う金額が売上の50%を超えます。
それでも他のものにお金を掛けずに上質なものをストックできる僥倖に見舞われたので何とかなってます。これでも黒字です。

黒字ではあるのですが、最近欲目が出てきました。
第一に、「一日が終わった段階で諭吉さんが手元にいてほしい」。仕事の後のアフター部分はとりあえずノーカウントにします。
ですが、いるかいないかで施術終えた後の私の満足感が段違いなんです。
現時点では他所で週に2日ほどアルバイトをしていますがそちらの日当が概算1万円ほどなので、そっちと釣り合うくらいにしておくとバイトを蹴っ飛ばして施術に向かうという選択肢が出てきます。

第二に、「『施術が終わりましたのでサヨナラ―』が寂しい」。せっかく個室を占有しての施術なので、施術の後にお茶でも出したいと思ってはいるのですが、レンタルサロンだと利用時間で金額が決まってくるので今の価格設定だとその時間まで捻出するのが非常に厳しいのです。ホテルでの施術だと時間設定が大雑把(極論翌朝まで定額で利用可能)なので施術後もゆるゆるできるんですが、こういうことをやろうとするなら一日に取れるお客様はなるべく一人だけにした方がいいだろうなと考えています。

第三に、施術をアップグレードした分のコストを回収したいというのがあるのですが、ぶっちゃけここはお客様にはそんなに関係ないですね。他所様に研修に行って習得した技術が満足感に直結するとは限らないので。
すでに新技術を導入して施術に反映させていますが、どちらかというと新しい技術の習得は慎重にしています。
美容の手技を教える講座ってやる気のある人がドンドン集まってくるので商売としてボロいんですね。加えて、一線を越えると医師法違反に問われかねないというリスクもあるので、講師の倫理観が私の基準に合致する人の技術でないと体得する気にならないです。そしてそこのハードルはかなり高めに設定しています。

と、値上げをする理由はこれくらい思いつくのですが、一方で値上げを思い留まる気持ちもあります。
前職での価格設定が非常に安かったというのが大きくて、今来ていただいているお客様のほとんどが白鳥エステ(HSbodedesign)をご存じのお客様で、まだ来ていただいていないけれどお越しをお待ちしているお客様もだいたい同様です。
そうすると、値上げするにしても「激変緩和措置」は講じたいなという気持ちになるわけです。人のお財布からお金を頂戴する以上、お客様が支出できる金額を上回った金額設定はできないわけです。「市場を変える」という選択肢もなくはないですが、せっかくお付き合いを重ねていただいた方とはなるべく一緒に歩んでいきたいなと考えているのでもう少し様子見をします。ちなみに、「アロマテラピーベースのオイルトリートメント」という観点から見れば今の価格を倍にしても東京の標準と比較すればちょい安めくらいなので、将来的にはその辺まで上げようかなぁとは考えています。

現時点での気持ちでは今の価格で受け付けるのは9月いっぱいまで、10月受付分からは新価格というのがキリがいいかなと考えています。

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