マカオの住宅事情:家賃
先日マカオに住んでる友人と近況を報告しあっている会話の中ではっとしたことがありました。彼女にこう聞かれたんです。
「しあんつさん、家賃交渉しました?」
このコロナの不景気を受けてマカオでは家を借りている人はみな大家さんに連絡をし、家賃を下げてくれという交渉をしているんです。なぜこんなことがあるのか。
マカオはご存じの通りカジノとホテルが主な産業です。
そして不景気になるとすぐに人員カットを行うので、多くの外国人労働者がマカオを出ていけばマンションに空きが出ます。
オーナーは空きよりは貸し出しをしたいので家賃を下げます、するとマーケット自体が反応しその他の家の家賃も下がるのです。どの大家もテナントを探すよりは数千HKD下がっても今のテナントにいてほしいと思います。エージェントに払う費用や空きリスクを避けたいからですね。
こうして町全体で家賃交渉が始まります。東京では起きないことですよね。
以前こちらの記事で書いたように、マカオは中国の動きで景気が乱高下する。また家賃が日本と違って景気に直結した値付けになっている。この二つの背景があって彼女の質問が当然のように出てきたわけです。マーケットの動きを思い出すいいきっかけになりました。
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