天秤の片側を増やすこと

人の判断(選択)基準なんておおよそ簡単で、右か左か。黒か白か。どっちがその人の中でより重いか。

例えばヴィーガンの事でいえば、「肉美味しい!」もしくは「健康のために食べる!」etc...VS「牛さん可哀想」もしくは「環境負荷に加担したくない」etc…の理由が勝つか。
また、天秤といえば分かり易いのは正義と悪。
動物愛護なら...生体販売するペットショップは悪!
(これに関する私個人の意見は置いておいて…)

ただ、やり方として、善と悪を分けるのは問題解決の得策じゃないということ、を最近思った(諭された)。

悪者退治をしようとしたら悪者とされた方は黙っちゃいないし、自分が悪者の意識なかったら絶対怒る。そしてこっちの話なんて聞いてくれない。対立。戦争。
よかれと思ってやっていることは自分の怒りや悲しみをぶつけてるだけかもしれない…

目的は何か?肉を食べないこと?ペットショップを潰すこと?…そうじゃなくて全ての動物たちが幸せに生きること。
じゃあそこへの最短ルートは?どうしたらいい?何が出来る?すっごい難しい…(だから安易に叩く行為に走ってしまいがち、、、)

以前の私は、「自分の欲求のために奪わなくていい命を奪う=悪」でしかなくて、どうしてこんなに単純な善悪の判断が出来ないんだろう、物欲や食欲に天秤が傾くんだろう…って悲しくなってた。でもどっちが正しいとかない。いや、あったとしてもそれをジャッジしようとしたら反発が起きて一生分かり合えない。だったら白黒付けようと迫るんじゃなくて、自分がアンチのものを落とす(下げる)のではなく、アンチ側を尊重しつつ、レコメンドしたい方をただただポジティブにプレゼンしてたらいい。相手の天秤の片側にプラスをそっとコツコツ足していってたらいい。

そしたらいつか、その人の天秤が「コトン」って逆転する日が来るかもしれない。水がどこで溢れるか見極めるのが難しいみたいにそれはいつそうなるか分からないけれど…

ディスることや状況を悲観することでは何も解決出来ない。職場環境も人間関係もきっと全部同じ。苦手な人が居て、その人を嫌ったり愚痴ったりすることは何も状況を好転させない。でもグチってる方が楽だから、解決策を本気で考えない。そういう時ってきっと実は解決しようとなんてしてない。
(※ここに出てくる話は誰かを見て、の話じゃなくて全部自分がやってきてしまった実体験)

どっちかを悪にして抹消したいわけじゃない。(そう思う事もあるけどそのマインドじゃ解決しない)

るろ剣の志々雄真実やONE PIECEのドフラミンゴの「勝った方が正義」っていうのは心理なんだと思う。世の中に絶対の正義なんてきっと無い。ヒトラーが勝ってたら違う歴史になってたかもしれない。

自分がそうなって欲しい世界を実現するためには、自分の信じる正義を闇雲に振りかざして突っ走るんじゃなくて、綺麗事みたいだけど、みんなが共感してくれるように気持ちを掴まなくちゃいけない。

私がこれからどういった形で自分の理想の世界のために働いていけるか模索中だけれど、どんなに小さな事でも、「誰も悪者にしない」のマインドを忘れずに動いていきたい。ネガティブで地頭弱くていい歳してすぐ泣いてしまう私だけれど、ちゃんとたくさん考えて前向きに、前向きに。

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