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我が家のバイリンガル子育ての軌跡 #2 〜現地小学校一校目〜

昨日に引き続き、我が家のこの1年の軌跡をたどっていきます。またまた長い記事になりましたので、昨日予告していた日本語力の維持については、また次の記事でお送りしますね!


現地の小学校一校目

昨日に引き続き、一校目の小学校に通い始めたころのお話。

モモは まずはリラックス

長女モモの英語力を心配した私が、事前に現地の日本人エージェントさんに「一学年下の学年に編入させることはできますか」と問い合わせたところ、「以前はそうしていたこともあるのですが、今はしていません」との回答だった。

そういうわけで、モモは Grade 3 (小学三年生)のクラスに編入。

日本の学校でつらい思いをしたモモだったが(https://note.com/hscinfo_canada24/n/nbfeff827396d)、カナダの学校はゆるゆるで大変過ごしやすいことを発見。まずはゆっくりと羽を休めているようだった。

モモの担任の先生

担任の先生は、韓国や日本への留学歴がある40歳前後の男性の先生。ひょうきんで優しい人柄で生徒に大人気。低学年を担任することが多いようだったが、もう大きくなったかつての教え子もしょっちゅうこの先生のもとに雑談をしに行っていた。

下校時にはいつも私や夫カイを見つけて寄ってきてくださり、モモもその日の様子を話して聞かせてくれていた。

「ダイジョーブ!」

先生は、当時英語力ゼロのモモについて全く心配していない様子だった。
「モモは周りの子どもたちが今何をしているか、次に何をするかよく観察しているねー。言葉が分からなくても、その力があればダイジョーブ!はっはっはー!」と陽気に日本語を交えながら太鼓判を押してくれた。

リスニング、リスニング、リスニング

モモはまずはひたすら周りの子や先生の話す英語をリスニングしていた。
宿題が全く出ない小学校だったので、帰宅後はおやつを食べてそのままネトフリで子ども向けのアニメや映画をひたすら観まくるという生活。

今でこそ学校から帰宅後は勉強の時間を取っている我が家だが、その当時は「まずは耳!」という方針で、長めのスクリーンタイムを許容していた。
それがのちのち功を奏したと思う。

三ヶ月後、ついに英語が口から出てくる

学校に通い始めて三ヶ月後、ポツポツとではあるものの、少しずつ英語が口から出るようになっていった。私から見れば文法はめちゃくちゃだし、ぶつ切りの英語なのだが、なにせ素晴らしいのは、本人に「話したい、伝えたい」という気持ちがあることだった。

クラスメートに英語を馬鹿にされて凹むこともあるモモだったが、心ある友だちや先生は、ちゃんと彼女の話を聞いてくれた。親の私たちも、そういう友だちを大切にしなさいと伝えていた。

ララは小学一年生

次女ララは、 Grade 1 (小学校一年生)に編入。
日本の小学校を経験せずにいきなり外国の小学校に入ったララだったが、姉モモ同様、ゆるい雰囲気がとても気に入ったようだった。

桜の舞う入学式やランドセル、校門の前で記念撮影…という、伝統的な日本の入学式を経験させてやれなかったので親としては少し心が痛んだが、本人はそんなことは全然気にしていないようだった。

ララの担任の先生

担任の先生は、まだ20代と思われる、はつらつとした真面目な女性の先生。登下校時にお会いすることはほとんどなかったが、のちに面談の時にお話しした感じでは、ララがクラスになじめるようしっかりとケアしてくれている様子だった。

「ララは礼儀正しくてきちんとしていますね。周りの子がどんなことをしているかもよく見ていますし。算数の時間には、率先して手を挙げています。それが彼女の自信につながっていますね。」と、ブルーの目でしっかりとこちらを見つめながら言って下さった。

余談になるが、この先生のお話を聞いて私が思ったことは、小学校低学年の子をカナダに連れてきたら、ほとんどが礼儀正しくて算数が得意な子って評価されるよね!ということ。
それだけ日本のしつけはきっちりしているし、小さいころから「読み書きそろばん」をしっかり教えているのだ。
だからこそ、同調圧力で潰されている子がいるのは本当に惜しいと思う。

ララのクラスでフォニックス

ララがラッキーだったのは、まだ年齢が小さくて、クラスメートの現地の子たちもフォニックスをこれから学ぶ段階だったこと。

現地の子たちは、当然赤ちゃんのころから英語を聞いたり話したりして生活しているわけだが、書かれた文字と、これまでに聞いた音の関連性を体系立ててフォニックスとして勉強するのは小学校に入ってからなのだ。

To-N-Ko-Tuu!!

担任の先生が授業中に教えてくれたフォニックスを、ララは家に帰ってから自然と繰り返していた。そしてある日、家に置いてあった豚骨ラーメンのパッケージを見ながら"t..o..n..ko…tu…..To-N-Ko-Tuu!" と言ったのだった。

最初は何を言われているのか分からなかったが、それが「豚骨」を指していると知った時の衝撃。多分、日本を訪れる英語話者の方はラーメン屋で豚骨ラーメンをそんなふうな発音で注文するのだろう。この時のララの発音は、どう考えても英語のネイティブ発音になっていた。
(次回に続く)

まとめと次回予告

今回もお読みいただきありがとうございました!
やはり、ちまたで言われているように、子どもの言語吸収力はすごいです。

親が20年かかってできないことを1年で成し遂げるんですからね…(遠い目)。ちょっと悔しいけれど、子どもに英語環境をプレゼントする価値はかなり高いと思います。

さて次回は、引き続き、「我が家のバイリンガル子育ての軌跡 #3」をお送りします。お楽しみにー!

前回記事はこちら:

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