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イベントレポ)「本を出したい」出版トークイベントに参加しました!

まえがき

3月22日に発売された佐藤友美さん(さとゆみさん)の「本を出したい」出版トークイベントに参加しました!
私は、「書く仕事がしたい」を読んでいてイベントがあると知り、申し込みました。
こういうイベント、そして本名入りでサインをもらったのもおそらく初でとても思い出に残りました(次はライターネームで名乗ります笑)。
トークイベントは、読了済みの参加者が多数いたため、90分丸々感想や質問を受け付けるスタイルでしたが、淀みなく、かつ言葉を大切に紡ぐさとゆみさんは本当に素敵でした。
この日はあいにくの雨模様でしたが、さとゆみさん、編集者のりり子さん、参加者の方々の言葉が色々なところで化学反応を起こして、熱い夜でした。

トピック1:本が空間を提供するとは(私が質問した内容)

映画はひとつの空間に観客を閉じ込めて頭から順に強制的に「見せる」ことができます。つまり、時間と空間を制することができる。本は読者の時間を制することはできないけれど、少なくとも空間に関しては全員に同じ商品を提供することができます

本を出したい P163

この点に関して、本がWeb記事やその他のメディアと違う点は何だと思いますか?さとゆみさんからは、以下のように答えていただきました。

Web記事は途中に広告が入ったり、フォントが違っていたり、読む媒体(PC、スマホ、タブレット)も違っていたりします。でも、本であれば、筆者が望んだ形(空間)で読者に届けられるという意味で書きました。

本は提供する空間全てにこだわってできていて、できるだけ電子書籍ではなく、本として読んでいきたいなと改めて感じました。ちなみに質問した際、口角めちゃくちゃ上がってますねというのが実はすごく嬉しかったです笑

(おまけ)

「本が空間を提供する」に関して、とっさでしたが自分の考えをお伝えしました。

本は読者がお金を出していて、本というメディアにリスペクトがあることでその空間が生まれる。本はノウハウだけでなく、著者の経験も含めて伝えることができ、それが著者の歩んできた時間や空間を味わうことができる

本文の文脈からは外れていたかもしれませんが、さとゆみさんからはロマンがある解釈をしてくれて嬉しいと言ってもらえ、考えること、発信することに勇気をもらえました。

トピック2:自分を出し尽くす

本は読者に役に立つ情報を伝えたいというところから始まります。ですが、考えて向き合い続けて、自分を出し尽くしたとき、本がこの世に出ると同時に、生まれ変わった自分もこの世に出てくる、この体験が本を出すことでしか味わえないというお話でした。
新しい自分ならまた新しいことを取り入れることができるので、出し尽くすということを恐れなくていいというのは胸を打ちました。

また、さとゆみさんはよく、思考は気体、言葉にすると液体、文書を書くことは固体にするようなものという表現をされます。
この概念がとても好きで、本文中にあった「本をつくることは繭をつくること」だという表現に、そこを組み合わせることができるのかとさらに感動したのですが、この表現は編集者さんからの言葉だったとか。
アイデアからアイデアが生まれるだけでなく、さらに新しいアイデアを引き寄せるということを目の当たりにできました。

トピック3:文章を書くときに意識すること

再現性をとにかく高めるために、誰が想像しても同じものが浮かぶように言葉を尽くすことと、取材者のノウハウに再現性があるかを自分で実際に試してみるというお話でした。
1つ目の例として、「風呂敷の上に置かれたワインを包む」これをどう表現するか、映像としてイメージしてそれを適切に伝えるというのは日常生活でも意識したいと感じました。

トピック4:本を出したい人に勇気を与える

イベントの最後に感想を述べられていた方は本を読むことが本当に大好きで、そんな本を書きたい、出したいと思っている人が、この「本を出したい」でもっと増えるというのが嬉しいということをおっしゃられていました。すごく染みました、拍手も起こっていましたので、みなさんも同じ気持ちだったのでしょう。
色々な立場の人がいて、でも等しく本が好きというところでつながる、これをライブで味わうことができて幸せでした。
また、本を出すからと言って、ブログやnoteなどで自分が持っている情報を出し惜しみする必要はないというお話にははっとさせられました。

おわりに

読者に伝える力をつけるには、やはり書くことが一番だと思います。
いつだって人生はその瞬間を生き続けるのであるのだから、今できることをやりつづけていく、そんな気持ちを改めて持つことができました。
人生の起承転結を決めるのは死ぬときの自分、例え道半ばであっても幸せだったと思えるよう生きていきたいです。
この機会を作ってくれたすべての皆様と、これに参加しようと思った過去の自分に感謝を。

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