長束恭行

クロアチアを得意分野とするサッカージャーナリスト・通訳。 『東欧サッカークロニクル』(…

長束恭行

クロアチアを得意分野とするサッカージャーナリスト・通訳。 『東欧サッカークロニクル』(カンゼン)で2018年度のミズノスポーツライター賞で優秀賞を受賞。 翻訳を手がけた『ルカ・モドリッチ自伝 マイゲーム』(東洋館出版)は6月30日に発売予定。

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16年前のモドリッチ。「クロアチア版インテル」~快進撃を続けた小クラブ

6月30日、私が翻訳を手がけたモドリッチ自伝『マイゲーム』(東洋館出版社)が出版されます。昨年にバロンドーラーとなったモドリッチですが、若い頃のキャリアは決して順風満帆ではありませんでした。ディナモ・ザグレブのトップチームに上がれず、17~18歳に隣国ボスニアのズリニスキ・モスタルに武者修行として送られたストーリーは、自伝の第四章「ディナモ時代 ~ 大人への階段」におけるハイライトの一つです。  ズリニスキでの活躍を受け、ようやくディナモとプロ契約を結ぶことができたモドリッ

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       ワールドカップ・ドイツ大会のグループリーグで日本とクロアチアが二度目の対戦をすることになった2006年。当時、クロアチアに住みながら取材活動をしていた私は、あらゆるサッカー関係者にインタビューしました。  その中で特に印象に残っている一人が、ミラン・ラパイッチ。ペルージャ時代に海外挑戦一年目の中田英寿と共演したことで、日本でもなじみのあるクロアチア人アタッカーです。強烈な左足と強引なドリブルが武器ですが、そのキャラクターも型破り。中田氏も「反面教師みたいな選手だけど、その

      • 『赤きサムライ』~トミスラフ・マリッチ (再掲)

        (初掲載:  HP『クロアチアに行こう!!/現地発!!クロアチア・サッカーレポート』 2006年4月28日) 「天皇杯はマリッチのためのカップだった」  2006年元旦。ファイナル後の記者会見でギド・ブッフバルト監督は一人の戦士を讃えた。この試合を最後に浦和レッズを去るトミスラフ・マリッチ。先の契約がなくとも彼はチームのために得点を挙げ続け、浦和レッズを優勝へと導いた。  彼のキャリアは苦労と努力の繰り返しだった。一時は呼吸困難で現役復帰すら絶望視された彼は、2005年

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