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cavity map について
みなさんはテクスチャ作成の際に cavity map(キャビティマップ) を使っていますか?今回は知っていると便利なキャビティマップについてお話します
cavity map とは
cavityには窪みという意味があります
身の回りでは例えば地面の割れ目
トカゲの鱗など
こういったテクスチャリングの際にどうすればいいのか悩んだことはありませんでしょうか。こういう場合に大活躍するのがcavity mapなんです。
どういったときに使えるのか
下は以前作業したワニのレンダリング画像なのですが、
↓こういった鱗の窪みの色をつけるときにも cavity map を使いました
モデルはこちらのリグを使用しています
https://truongcgartist.gumroad.com/l/crocrig
↓再テクスチャリングする際、きれいにcavity map を作成したかったので、zbrushでハイポリデータの鱗などを補修していきました。
↓そしてこちらがzbrushで書き出したcavity mapです
きれいに鱗の窪みに沿ってマップがでています
マップと言っても直接3Dモデルに貼ることはない
あくまでもsubstance painter や MARI といった3Dペイントソフトでマスク素材として使用します。窪みの色や汚れ、場合によっては影としても使えたりします。ワニのようなクリーチャー系はもちろんキャラクターや背景のモデルにも使えると思います。
cavity map の作り方
背景であれば例えばレンガのようなものを用意
(プレーンを出してサブディビジョンレベル6まであげ普通に手彫り)
画面右のMaskingからMask By Cavityを選択
溝にマスクが入ります。
最初なのでこのままでもいいんですが、拡大してよく見ると
細かいマスクされていない部分がありますこれはブラシのムラです
もっとパキっとしたいという方には
Maskingすぐ下のメニューからマスクを編集できます。
例えば今回はGrow Maskを使ってみます。
↓これが
パキィ!
GrowMaskとは文字通りマスクが成長するイメージですね
次に CTRL + I でマスクを反転します。
上のメニューバーの Color で黒色を指定し FillObject を選択。
すると溝の部分が黒で塗りつぶされます。
マスク消すとこんな感じにできあがります。
それでは書き出します。
まずUVをzbrush内で展開します。
サブディビジョンレベルを1にしてメニューバーからZpluginを開きます。
UV Master 内の Unwrap を押しましょう。これでUV展開できているはずです。
レッツ書き出し
サブディビジョンレベルを6まで戻して
Zplugin から Multi Map Exporter を開きます
①Texture From Polypaint 選択
②サイズはお好みで
③Export Options 開く
④File names 押す
⑤クリックでファイル形式切り替わる(とりあえずJPEGでいいと思います)
⑥UDIMとか使う人とかはいじる(今回はUDIMじゃないけどこのままで)
⑦OK
Create All Maps クリック 任意の保存先決める。
確認すると出来上がっています
こうしてできた cavity map を活用すれば下の画像のようなレンガのペイントにも活かしていけるのではないでしょうか
レンガの作例を作るのは正直なところ面倒くさかったので、また時間あるときに実際にキャビティマップを用いてリアルなレンガのテクスチャ作成チュートリアルみたいなものもできればいいのかもしれません(やらない)
最後に
Multi Map Exporter の中にも Cavity の項目があり、
最初のギザギザのような簡素なキャビティマップであればこれを押すだけで
書き出せるようになっています
ただUDIMが絡んでくると後々ブラー処理するにしてもAEやNUKEで一括処理しないとめんどくさいかもしれません
パパっと自分の希望通りのマスクを作るには今回紹介した方法が手っ取り早く感じています。
マスク制作はテクスチャの説得力をあげたり、時間短縮には欠かせません。皆さんのテクスチャ作成のヒントになっていれば嬉しいです。では
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